日本産業機械工業会、１〜１２月の産業機械受注状況を発表

平成２７年　産業機械受注状況
（平成２７年１〜１２月）


　平成２７年の産業機械受注総額は、前年比９５．１％の５兆４，１８９億円となり、２年ぶりに前年を下回った。

　内需は、前年比１１０．４％の３兆５，０１７億円となり、３年連続で前年を上回った。

　外需は、前年比７５．９％の１兆９，１７２億円となり、２年ぶりに前年を下回った。


１．需要部門別受注状況

（１）内需

　［１］製造業
　　食品、紙・パ、化学、窯業土石、鉄鋼、はん用・生産用、業務用機械、電気機械、情報通信機械、自動車、造船の増加により、前年比１２３．４％の１兆１，８３９億円となり、２年連続で前年を上回った。
　［２］非製造業
　　建設、電力、卸売・小売の増加により、前年比１１５．１％の１兆４，１２６億円となり、３年連続で前年を上回った。
　［３］民需計
　　［１］と［２］を加算した民需の合計は、前年比１１８．７％の２兆５，９６６億円となり、３年連続で前年を上回った。
　［４］官公需
　　国家公務、その他官公需の減少により、前年比８８．４％の６，１０５億円となり、４年ぶりに前年を下回った。
　［５］代理店
　　前年比１００．１％の２，９４６億円となり、３年ぶりに前年を上回った。

　なお、内需で増加した機種は、ボイラ・原動機（１１６．９％）、鉱山機械（１３７．８％）、化学機械（冷凍含）（１０４．６％）、プラスチック加工機械（１１５．２％）、ポンプ（１０９．１％）、送風機（１０８．２％）、運搬機械（１３２．１％）、変速機（１０５．９％）、金属加工機械（１１８．９％）の９機種であり、減少した機種は、タンク（９０．０％）、圧縮機（９８．３％）、その他機械（９９．０％）の３機種である（括弧は前年比）。


（２）外需
　アジア、ロシア・東欧が減少し、前年比７５．９％の１兆９，１７２億円となった。

　なお、外需で増加した機種は、ボイラ・原動機（１０６．３％）、プラスチック加工機械（１０７．２％）、ポンプ（１１８．０％）、変速機（１１９．９％）、金属加工機械（１５０．２％）、その他機械（１１５．２％）の６機種であり、減少した機種は、鉱山機械（７１．６％）、化学機械（冷凍含）（４８．８％）、タンク（４４．６％）、圧縮機（９２．９％）、送風機（９４．６％）、運搬機械（９６．９％）の６機種である（括弧は前年比）。


２．機種別受注状況
　（１）ボイラ・原動機
　　紙・パ、鉄鋼、電力、外需の増加により、前年比１１３．７％の１兆７，７６５億円となり、３年連続で前年を上回った。
　（２）鉱山機械
　　窯業土石、建設の増加により、前年比１２４．９％の２７２億円となり、２年連続で前年を上回った。
　（３）化学機械（冷凍機械を含む）
　　外需の減少により、前年比６８．７％の１兆４，０３７億円となり、２年ぶりに前年を下回った。
　（４）タンク
　　鉱業、外需の減少により、前年比５８．３％の４６６億円となり、３年ぶりに前年を下回った。
　（５）プラスチック加工機械
　　化学、自動車、その他製造業、外需の増加により、前年比１１０．２％の２，０６３億円となり、３年連続で前年を上回った。
　（６）ポンプ
　　鉄鋼、電力、その他非製造業、官公需、外需の増加により、前年比１１１．４％の３，６８７億円となり、２年ぶりに前年を上回った。
　（７）圧縮機
　　はん用・生産用、電力、外需の減少により、前年比９５．５％の２，６１９億円となり、３年ぶりに前年を下回った。
　（８）送風機
　　電力の増加により、前年比１０５．７％の２９４億円となり、４年連続で前年を上回った。
　（９）運搬機械
　　食品、電気機械、情報通信機械、造船、運輸・郵便、官公需の増加により、前年比１１９．５％の３，７７０億円となり、２年連続で前年を上回った。
　（１０）変速機
　　鉄鋼、電気機械、情報通信機械、建設、運輸・郵便、官公需、外需の増加により、前年比１０７．９％の５１９億円となり、２年連続で前年を上回った。
　（１１）金属加工機械
　　鉄鋼、自動車、外需の増加により、前年比１３５．１％の１，７７４億円となり、４年ぶりに前年を上回った。
　（１２）その他機械
　　外需の増加により、前年比１０２．６％の６，９１８億円となり、３年連続で前年を上回った。


　※以下の資料は添付の関連資料「平成２７年１〜１２月　産業機械受注状況」を参照
　　・（表１）産業機械　需要部門別受注状況
　　・（表２）産業機械　機種別受注状況
　　・（表３）平成２７年１〜１２月　需要部門別受注状況
　　・（表４）平成２７年１〜１２月　需要部門別受注額累計