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田中貴金属、2015年年間での資産用金地金・プラチナ地金の取扱量を発表

2016-01-23

2015年年間の資産用金地金、プラチナ地金の取扱量を発表
金地金 年間平均価格が前年比で約220円上回るも、販売量は増加傾向に!
プラチナ地金 販売量が前年比3.6倍!過去最高の販売量となる16,732kgを記録!
〜金地金 年間買取量前年比の21.2%増加!プラチナ地金 金価格を下回る値ごろ感から販売が急増!〜


 田中貴金属工業株式会社(本社:千代田区丸の内、代表取締役社長執行役員:田苗 明)は、このほど、2015年の年間での資産用金地金、プラチナ地金の販売量と買取量をまとめました。

 ※本文中の金とプラチナ価格は、すべて田中貴金属工業が公表している税抜き小売価格です。


【金地金レビュー】
◆米国の利上げの影響により国内価格が下落基調で、下期の販売量は増加傾向に◆
 金地金において、2015年1年間における国内平均価格は4,564円/gで、2014年の年間平均価格4,340円/gを約220円上回りました。

 2015年の金の国内価格は、1月15日にスイス国立銀行が対ユーロ為替上限撤廃を発表すると金融市場混乱の警戒感から、安全資産である金に注目が集まり、1月23日には2015年の最高値となる4,985円/gをつけました。2月以降は米国のドル高傾向や世界的な株高により、金価格は緩やかな下落基調で進みますが、7月に入ると金価格を下支えしていたギリシャ債務問題に対し、ユーロ圏首脳会議で支援が合意されると、2010年3月以来5年ぶりに国際価格が1トロイオンス1100ドルを割り込み、国内価格も4,384円/gまで値を下げました。10月に入ると中東情勢の緊迫化によるリスク回避が影響し、金価格は一時4,567円/gまで回復しますが、米連邦準備理事会(FRB)が年内に利上げを発表することを示唆したことで金価格は再び下落傾向になり、12月15日には2015年の最安値となる4,184円/gとなりました。

 金地金の販売量について、2015年上期(1月〜6月)は前年同時期(2014年1月〜6月)と比べ34.5%減少、2015年下期(7月〜12月)は前年同時期(2014年7月〜12月)と比べ130.8%増加となりました。通年では2014年と比べ21.2%増加となりました。買取量について、2015年上期(1月〜6月)は前年同時期(2014年1月〜6月)と比べ4.5%の増加、2015年下期(7月〜12月)は前年同時期(2014年7月〜12月)と比べ47.7%減少となり、通年では2014年と比べ23.4%減少となりました。

 2015年の販売量は、7月以降、金価格が下落傾向にあったことによる値ごろ感から販売量が増加し、2年ぶりに30,000kgを超えました。一方、年平均価格が高騰しているにもかかわらず買取量は、昨年と比べると減少していることから、金を長期的に保有する傾向が高まっていることが伺えます。

 今後は、米国の追加利上げの回数や中東情勢の動向、中国経済の状況に市場の注目が集まることが予想されます。


【プラチナ地金レビュー】
◆金価格との値差の広がりから、年間販売量が過去最高を記録!◆
 プラチナ地金において、2015年1年間における国内平均価格は4,205円/gで、2014年の年間平均価格4,759円/gを約550円下回りました。

 2015年のプラチナの国内価格は、1月15日にスイス国立銀行が対ユーロ為替上限撤廃を発表すると一時的に値が上昇しましたが、ディーゼル車需要の高い欧州の景気先行き不透明感が強まったことで価格の上昇は限定的となり、1月19日には2013年4月以来1年9ヶ月ぶりに金価格を下回りました。その後も緩やかに値を下げる中、7月に上海株式総合指数の下落によるアジア圏の実需の後退懸念や世界的な景気減速への不安感が強まったことで、リーマンショック後の2009年2月以来6年ぶりに国際価格は1トロイオンス1,000ドルを切り、国内価格も2012年9月以来3年ぶりに4,000円/gを割り込みました。9月以降も独フォルクスワーゲン社のディーゼル車排ガス不正問題の発覚や、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ観測を背景に一層下落を続け、12月14日には2015年の最安値となる3,367円/gとなりました。プラチナ価格と金価格の値差は価格が逆転した1月以降徐々に広がり、12月のプラチナ価格と金価格の月平均価格は、ついに779円/gまで広がりました。

 プラチナの販売量について、2015年上期(1月〜6月)は前年同時期(2014年1月〜6月)と比べ約2.2倍、2015年下期(7月〜12月)は前年同時期(2014年7月〜12月)と比べ約4.5倍、通年では2014年と比べ約3.6倍となり、年間販売量の過去最高となる16,732kgを記録しました。買取量について、2015年上期(1月〜6月)は前年同時期(2014年1月〜6月)と比べ51.3%の減少、2015年下期(7月〜12月)は前年同時期(2014年7月〜12月)と比べ32.2%減少となりました。通年では2014年と比べ44.4%減少となりました。

 2015年の販売量は金価格との値差が広がったことによる値ごろ感で販売量が増加し、下期だけで年間の販売量の約75%を占める12,533kgを販売しました。一方、買取量は、年平均価格が2014年の平均価格よりも値下がりしたことから、様子見の傾向が伺えました。

 今後は、南アフリカ鉱山会社の生産状況や中国経済の動向に市場の注目が集まる事が予想されます。

 田中貴金属工業では、資産用貴金属に関する正しい情報の提供を、今後も継続して行っていきます。また、価格変動リスクを避け、より安定した価格で少額から積み立てることができる、貴金属積立を利用した分散型資産形成に関する啓発活動を強化していきます。


【参考】田中貴金属工業とは
 田中貴金属工業株式会社は、1885年の創業以来、1世紀以上にわたり、金や銀を始めプラチナ族金属などの貴金属の回収・精製並びにその分析に携わるとともに、それらを用いたさまざまな産業用素材や製品の製造・販売をはじめその特性を生かした資産としての貴金属地金商品の売買を行っています。日本で金の輸出入自由化が施行された1978年には、金の精製・分析技術が高く評価され、日本で初めてロンドン金市場(現ロンドン地金市場協会)の公認溶解業者の認定を受け、ロンドンはもとより世界の主要市場で通用する金地金を製造する資格を得ました。また、2003年12月には、ロンドン市場で取引される金及び銀の品質を審査する、世界で5社しか認定されない「公認審査会社」の1社に任命されています。グループ会社の田中貴金属ジュエリーが運営するGINZA TANAKAの各店舗(7店舗)をはじめ、全国に広がる105店舗の特約店で金地金や地金型金貨等の売買を行っています。


<2001年以降の金地金/プラチナ地金の売買量の推移>

 *添付の関連資料を参照




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