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リニアテクノロジー、小型ワイヤレスNiMHチャージャ/受電IC「LTC4123」を発売
リニアテクノロジー、新製品「LTC4123」を発売開始
スペースの制約がある補聴器アプリケーション向けに最適化された小型ワイヤレス NiMH チャージャ/受電IC
リニアテクノロジー株式会社は、ワイヤレス・バッテリ充電における製品ラインナップをさらに拡充する「LTC4123」の販売を開始しました。LTC4123は非常に小型で高さの低い(0.75mm)6ピン 2mmx2mm DFNパッケージに封止され、裏面に優れた熱性能を実現するための金属パッドを備えています。Eグレードでは、−20℃〜85℃の動作温度範囲で仕様が規定されています。1,000個時の参考単価は2.65ドルからで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。製品の詳細情報は、リニアテクノロジーのWebサイトをご参照ください(http://www.lineartech.co.jp/product/LTC4123)。
LTC4123は30mWのワイヤレス受電回路と、Vartaのパワー・ワンACCUプラス・シリーズなどのNiMHバッテリ向けの定電流/定電圧リニア・チャージャを一体化したデバイスです。LTC4123に外付けの共振LCタンクを接続すれば、送電コイルによって生成される交流磁界からの電力を無線で受け取ることができます。内蔵のパワー・マネージメント回路が、受け取ったAC電流をバッテリの充電に必要なDC電流に変換します。LTC4123を使ったワイヤレス充電により、完全に密閉された製品が可能になり、1次電池を交換する必要がなくなります。また、空気亜鉛電池検出機能により、同じアプリケーション回路で再充電可能なNiMHバッテリと充電が許されない空気亜鉛電池を区別なく使用するアプリケーションが可能になります。どちらのタイプのバッテリも補聴器用ASICに直接給電可能で、電圧変換は不要です。これに対して、3.7Vのリチウムイオン・バッテリでASICに給電するためには、LTC4123の機能に加えて降圧レギュレータが必要になります。
LTC4123は受電コイルからのAC電力を整流した入力を使う以外にも、2.2V〜5Vの入力を受け入れてフル機能の定電流/定電圧バッテリ・チャージャとして使うことができます。このチャージャの特長として、最大25mAまでプログラム可能な充電電流、精度が±0.5%で1.5Vの1セル・バッテリ充電電圧、充電状態表示、内蔵の安全充電終了タイマなどがあります。温度補償された充電電圧により、NiMHバッテリを保護し、過充電を防ぎます。LTC4123はバッテリが逆極性で挿入された場合の充電を防ぎ、温度が高くなりすぎたり低くなりすぎたりした場合に充電を一時停止します。
■LTC4123の特長:
・フル機能の低消費電力ワイヤレスNiMHチャージャ
・低い最小入力電圧:2.2V
・1セルNiMHバッテリ向け1.5V、25mAリニア・チャージャ
・温度補償充電電圧
・過電圧制限付き整流器を内蔵
・空気亜鉛電池の検出
・逆極性保護
・熱特性が改善された6ピン2mm×2mm DFNパッケージ
※参考画像は添付の関連資料を参照
■リニアテクノロジーについて
S&P500の一員であるリニアテクノロジーは、過去30年にわたり広範囲に渡る高性能アナログICの設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワーマネージメント、データ変換、信号調整、RF、インタフェース、μModuleサブシステム及びワイヤレス・センサ・ネットワーク製品を設計・製造・販売しています。詳細は同社Webサイトをご参照ください。http://www.linear-tech.co.jp
LT,LTC,LTM,Burst Mode,μModule,Over−the−Top,LTP及び会社ロゴはLinear Technology Corporationの登録商標です。FracNWizard及びClockWizardはLinear Technology Corporationの商標です。その他の登録商標・商標は、それぞれの所有者にその権利が帰属します。記載内容は予告なしに変更される場合があります。
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