日本鉄鋼連盟、１０月の鉄鋼生産概況を発表

１０月９００万トン、前月比５．０％増、前年同月比３．８％減
１〜１０月計　８，７８２万トン、前年同期比５．１％減


　◎２０１５年１０月の鉄鋼生産は、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材いずれも前月比では増加したが、前年同月比は減少した。

　○銑鉄生産は６９１．４万トンと前月に比べ２７．７万トン・４．２％増加、前年同月比では３．６％減少と、７カ月連続の減少となった。１〜１０月計では６，７６９．１万トン（前年同期比３．３％減少）となった。

　○粗鋼生産は９００．３万トン（前月比４２．７万トン・５．０％増加、前年同月比３．８％減少）となり、前年同月比で１４カ月連続の減少となった。１０月の１日当たり粗鋼生産は２９．０４万トンで、９月の同２８．５８万トン比１．６％増だった。１〜１０月計では８，７８１．５万トン（前年同期比５．１％減少）となった。
　炉別生産をみると、転炉鋼が６９０．７万トンと前月比４．６％増、前年同月比３．２％減、電炉鋼が２０９．６万トンと同６．３％増、同５．８％減となり、前年同月比でみると転炉鋼は８カ月連続の減少、電炉鋼は１１カ月連続の減少となった。
　鋼種別生産では、普通鋼が６９５．７万トンと前月比５．８％増、前年同月比４．２％減、特殊鋼が２０４．６万トンと同２．３％増、同２．７％減となり、前年同月比では普通鋼は８カ月連続の減少、特殊鋼は１１カ月連続の減少となった。

　○熱間圧延鋼材（普通鋼、特殊鋼の合計）生産は７７４．１万トンと前月に比べ１７．５万トン・２．３％増、前年同月比では８．２％減と１２カ月連続の減少となった。１〜１０月計では７，７８２．３万トン（前年同期比５．１％減少）となった。

　○普通鋼熱間圧延鋼材の生産は６１４．３万トンと前月に比べ１７．４万トン・２．９％増、前年同月比では７．３％減と１２カ月連続の減少となった。１〜１０月計では６，２０３．５万トン（前年同期比３．８％減少）となった。
　品種別では、条鋼類は１５７．５万トン、前月比４．２％増、前年同月比８．７％減で、前年同月比では１４カ月連続の減少となった。鋼板類は４５１．９万トン、同２．１％増、同６．６％減となり、前年同月比では１２カ月連続の減少となった。
　主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が３５７．１万トン（前月比１．５％増、前年同月比７．５％減）と、前年同月比で１２カ月連続の減少となった。厚板は８９．２万トン（同５．３％増、同２．４％減）と、前年同月比で７カ月連続の減少となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が７４．７万トン（同９．２％増、同８．０％減）と、前年同月比で１４カ月連続の減少となった。H形鋼は３２．６万トン（同０．５％減、同１．４％減）と同２カ月連続の減少、大形形鋼は７．２万トン（同３．６％減、同９．６％減）と同９カ月連続の減少、中小形形鋼は８．５万トン（同５．８％減、同２２．２％減）と同３カ月連続の減少となった。

　○特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は１５９．８万トンと、前月に比べ０．６千トン・微増、前年同月比では１１．４％減と１２カ月連続の減少となった。１〜１０月計では１，５７８．８万トン（前年同期比１０．２％減少）となった。


　※「全国鉄鋼生産高／全国鋼材生産高」は添付の関連資料を参照