日産化学とヤクルト、血小板増加薬「NIP−０２２」に関する共同開発および実施権許諾契約を締結

血小板増加薬　NIP−０２２に関する共同開発および実施権許諾契約の締結について


　日産化学工業株式会社（本社：東京都千代田区、社長：木下小次郎、以下「日産化学」）と株式会社ヤクルト本社（本社：東京都港区、社長：根岸孝成、以下「ヤクルト本社」）は、日産化学が創製した新規血小板増加薬　NIP−０２２（以下「本剤」）に関する共同開発および実施権許諾契約（以下「本契約」）を締結しましたので、お知らせいたします。

　本契約の締結により、ヤクルト本社は本剤の日本における独占的な開発・販売権を取得し、日産化学はヤクルト本社より契約に伴う一時金、開発段階等に応じたマイルストーンおよび売上高に応じたロイヤリティの支払いを受けることになります。
　今後、ヤクルト本社は臨床試験開始に向けて準備を進める一方、日産化学は原薬の開発・製造などを担い、両社が共同して本剤の開発を進めてまいります。


○NIP−０２２について：
　日産化学が創製した経口投与が可能な低分子化合物で、造血因子であるトロンボポエチンの受容体を活性化することにより血小板数を増加させます。これまでに健常人を対象とした臨床第１相試験において、安全性と有効性（血小板増加作用）を確認しております（Blood（ASH　Annual　Meeting　Abstracts），Nov　２０１１；１１８：４８２７，４８２８）。また、がん化学療法に伴う血小板減少症患者さんを対象とした臨床試験において、健常人に比較して高用量での安全性を確認しております。両社は本剤を、化学療法等に伴う血小板減少症の治療に有用な薬剤として開発出来るものと期待しております。