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日本百貨店協会、9月の東京地区百貨店売上高概況を発表
平成22年9月 東京地区百貨店売上高概況
I.概 況
1.売上高総額 1,127億円余
2.前年同月比 −3.8%(31か月連続マイナス)
3.店頭・非店頭 店頭−4.7%(88.2%):非店頭+3.3%(11.8%)の増減
( )内は店頭・非店頭の構成比
4.調査対象百貨店 14社 27店 (平成22年8月対比±0店)
5.総店舗面積 943,473m2 (前年同月比:−0.3%)
6.総従業員数 20,864人 (前年同月比:+1.8%)
7.3か月移動平均値 2−4 月 −5.4%、3−5 月 −4.0%、4−6 月 −4.1%、
5−7 月 −3.0%、6−8 月 −3.5%、7−9 月 −2.9%
[参考]平成21 年9 月の売上高増減率は−10.5%(店舗数調整後)
【9月売上の特徴】
(1)シルバーウィークの分散化は集客にとってマイナス与件だが、都内では入店客数がほぼ前年並みに推移した。この要因には、地方物産展等の催事強化策、一部店舗における増床・全館改装、有力テナントの新規導入といった取り組みが考えられる。
(2)東京地区の非店頭売上が3か月連続で前年比プラスとなった。店外催事(ホテルを会場とした優待セール等)や法人外商の大口受注などで、全体の売上を下支えする構図が見てとれる。
(3)秋の旅行シーズンに向けて、都内各店共にトラベルグッズの品揃え強化を図った結果、この分野の売上は概ね前年をクリアした。
(4)東京地区の家庭用品売上が堅調(+0.2%)に推移した背景には、最近の家庭回帰志向の高まりに加えて、秋の新生活(転居・転勤・新学期等)需要が重なったことがある。
(5)10月中間段階での都内の売上動向は、ようやく主力の秋冬物重衣料にも動きが出始めたことなどから、およそ半数の店舗で前年比プラスとなっている。
【要 因】
(1)営業日数増減 29.7日(前年同月比−0.3日)
(2)入店客数増減(回答店舗数で見る傾向値/前年同月比)
1)増加した:9店、2)変化なし:4店、3)減少した:6店、4)不明:3店
(3)9月歳時記(敬老の日、秋分の日/お彼岸)の売上(同上)
1)増加した:1店、2)変化なし:7店、3)減少した:5店、4)不明:9店
(4)翌月売上見通し(回答店舗数で見る傾向値)
1)増加する:4店、2)変化なし:13店、3)減少する:2店、4)不明:3店
II.商品別の動き
主要5品目では、家庭用品が2か月ぶりにプラス。マイナスは衣料品、身のまわり品、雑貨、食料品。その他家庭用品が3か月連続のプラスとなり、生鮮食品が2か月ぶりにプラスとなった。また、5品目の身のまわり品と雑貨は先月より改善し、子供服・洋品、美術・宝飾・貴金属、その他雑貨、家具、家電、惣菜も改善する動きとなった。
参考資料:売上高速報、商品別売上前年比の寄与度とトレンド