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アンリツ、バンド13・バンド20対応LTE携帯端末評価用テストケースで80%のGCF認証を取得
業界初
バンド13・バンド20対応LTE携帯端末評価用テストケースで
GCFの端末認証開始条件を達成
RF/RRMおよびプロトコルコンフォーマンステストケースで
80%のGCF認証取得
アンリツ株式会社(社長 橋本 裕一)は、バンド13[※1]・バンド20[※2]対応LTE[※3]携帯端末評価で使用されるプロトコルコンフォーマンステストケース[※4]において、80%のGCF[※5]認証を取得。これにより、業界で初めて、プロトコルコンフォーマンステストケースおよびRF/RRMコンフォーマンステストケース[※6]双方で、GCFが要求しているバンド13・バンド20対応LTE携帯端末の認証開始条件を達成したことをお知らせします。
LTEサービスで運用される携帯端末は、GCFの認証取得が必要となっており、GCFでは認証開始の条件として、RF/RRMおよびプロトコルコンフォーマンステストケースにおいて、80%のテストケース認証を取得することを要求しています。
LTEは世界各国で運用周波数バンドが異なることから、コンフォーマンス試験システムでは周波数バンドごとにGCFのテストケース認証を取得することが必要です。
アンリツは従来から、各周波数バンドにおけるコンフォーマンステストケースのGCF認証を進めています。バンド13・バンド20の RF/RRMコンフォーマンステストケースでは、LTE RFコンフォーマンステストシステムME7873Lにおいて、80%のGCF認証を取得しています。
さらに今回、プロトコルコンフォーマンステストケースでも、モバイルデバイステストプラットフォームME7834において、80%のGCF認証取得に成功。アメリカで運用されるバンド13、欧州で運用されるバンド20において、業界で唯一、GCFが要求しているLTE携帯端末の認証開始条件を達成しました。
アンリツは、今後も、各国で運用されるLTEバンドのコンフォーマンステストケースのGCF認証取得に注力し、LTEのグローバルな普及に貢献してまいります。
[製品概要]
■LTE RFコンフォーマンステストシステムME7873L
LTE端末のRF送信特性や受信特性、パフォーマンスなどが、3GPP規格に適合していることを確認するためのテストプラットフォーム。
■モバイルデバイス テストプラットフォームME7834
LTE端末の信号プロトコルが3GPP規格に適合していることを確認するためのテストプラットフォーム。
[用語解説]
[※1]バンド13
アメリカでLTEが運用される周波数帯域。バンド13は、700MHz帯である。
[※2]バンド20
欧州でLTEが運用される周波数帯域。790MHzから820MHz帯である。
[※3]LTE:Long Term Evolution
現行の第3世代移動通信サービスの5倍から10倍の速度でデータ通信を可能とする高速移動通信サービス。日本、アメリカ、欧州の一部通信事業者では本格的な商用サービスが開始されている。
[※4]プロトコルコンフォーマンステストケース
携帯端末と基地局間の通信手順が、3GPP規格に適合していることを確認するための試験項目。
[※5]GCF:Global Certification Forum
携帯端末のグローバルな相互接続性(Interoperability)を保証するため、ネットワークでの運用基準や携帯端末の認証試験基準を定めている団体。GCFにより承認された測定システム、測定項目は、そのテスト性能(測定手順、測定確度)が、携帯端末用認証試験で要求される条件に適合するものとして保証される。
[※6]RF/RRMコンフォーマンステストケース
RFコンフォーマンステストケースは、携帯端末の送受信特性、パフォーマンスなどが3GPP規格に適合していることを確認するための試験項目。RRMコンフォーマンス試験は、基地局と携帯端末間の資源(無線回線など)の制御に関する試験項目。
*製品画像は添付の関連資料を参照