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いすゞ、大型路線バス「エルガ」を15年ぶりにフルモデルチェンジし発売
いすゞ、大型路線バス「エルガ」をフルモデルチェンジ
いすゞ自動車株式会社(本社:東京都品川区、社長:片山 正則、以下「いすゞ」)は、大型路線バス「エルガ」を15年ぶりにフルモデルチェンジし、本日より全国一斉に発売します。
※製品画像は添付の関連資料を参照
新型「エルガ」では、ノンステップエリアの長さ・通路幅・室内高、および後方段上部の室内高を拡大し、広々とした室内空間を実現することで、利便性・安全性を更に向上しました。また、優先席まわりの安全性向上、反転式スロープ板の採用による車いす乗降の簡易化・時間短縮化を図りました。さらに、新たな車いす固定装置により作業の省力化が可能になるなど、バリアフリー・ユニバーサルデザインをレベルアップした車両となっています。
また、環境性能・燃費性能の向上にあたり、軽量コンパクトな250馬力の4HK1−TCSエンジンを採用しています。トランスミッションはAMT(自動クラッチマニュアルトランスミッション)とATの2種類となっており、運転経験の少ない人でも運転しやすい車両となっています。
主な改良点は以下の通りです。
【バリアフリー・ユニバーサルデザイン】
・優先席を前向きにし、伝い歩き棒を新設するなど優先席まわりの安全性を向上しました。また、反転式スロープ板の採用により、車いす乗降の簡易化および時間の短縮を図りました。作業を省力化する、巻き取り式ベルトによる新たな車いす固定装置を採用しました。
・床をフラットにするため、左前タイヤハウス上部へ燃料タンクを移設しました。これにより、優先席を前向きにすることができ、ノンステップエリアが拡大されました。それに伴い、乗車定員数も増加しました。
【エクステリア】
・クリーンでシンプルなスタイルを追求し、新しい外観デザイン・ニューフェイスになりました。
・ディスチャージヘッドランプを採用することで視認性を向上しました。
・全長は変更せず、ホイールベースを延長することでノンステップエリアを拡大しました。また、フロントオーバーハングおよびリヤオーバーハングの短縮、アプローチ角度およびデパーチャー角度の拡大により、ワンステップ車並みの走破性を確保しました。
・室内高アップのため、全高を現行ノンステップ車より高く、現行ワンステップ車より低くしたことにより、快適な空間と走破性を確保しました。
・大量輸送に適した11.1mクラスを新たに設定しました。これにより、これまでにない広いノンステップエリアを確保しました。
【インテリア】
・室内高アップや側窓エリア拡大によって、より開放的な室内空間を実現しました。
・客席シートのグリップ幅を拡大しました。また、新デザインの樹脂製シートバックの採用により、軽量化を実現しました。
・室内灯、車外照射灯など灯火器にLED式ランプを採用したことにより、長期間交換不要で、メンテナンスコスト削減とともに、メンテナンス性も向上しました。
【エンジン】
・軽量コンパクトな250馬力の4HK1−TCSディーゼルエンジンを搭載、2ステージターボにより、全回転域において高効率なターボ効果を発揮し、燃費向上に貢献します。
・排出ガス後処理装置として、DPDと尿素SCRを採用しました。
・重量車モード燃費は平成27年度重量車燃費基準を14トン超車AMTで+10%を達成、14トン超車ATで+5%を達成しました。また、九都県市低公害車指定制度の平成21年基準「優」低公害車に適合しています。
・ボディ構造の見直しとエンジンの小排気量化により、車両全体で約600kgの軽量化を図り、燃費性能を向上しました。
【トランスミッション】
・AMT/ATの2種類を展開、AMTではMTベースにもかかわらずクラッチ操作が不要となり、アクセルとブレーキの2ペダルでの運転操作が可能です。またATのようにクリープを利用した微速走行が可能です。年齢や性別を問わず、運転経験の少ない人でも操作がしやすくなっています。
・AT車の操作パネルに予後診断機能を追加しました。これにより、オイルやフィルターの状態をモニターし、最適な交換時期をサービスインジケーターによりお知らせします。
<目標販売台数>
600台/年
<東京地区希望小売価格>
※添付の関連資料を参照
以上