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田中貴金属、2015年1月〜6月の資産用金地金とプラチナ地金の取扱量を発表

2015-07-21

2015年1月〜6月の資産用金地金、プラチナ地金の取扱量を発表
金地金 高値圏推移で前年同時期と比べ買取量4.5%増加
プラチナ地金 金価格との値幅が広がり前年同時期と比べ販売量が2.2倍に!
〜金地金、高値圏で販売量減少するも買取量は堅調 プラチナ地金、昨年年間の販売量に迫る販売量を記録〜


 田中貴金属工業株式会社(本社:千代田区丸の内、代表取締役社長執行役員:田苗 明)は、このほど、2015年1月から6月までの資産用金地金、プラチナ地金の販売量と買取量をまとめました。

 ※本文中の金とプラチナ価格は、すべて税抜き小売価格です。


【金地金レビュー】
 ◆国内金価格3月に値を下げるも6月に向けて再び上昇し高値圏を推移◆
 金地金において、2015年1月から6月における国内平均価格は4,710円/gで、前年同時期(2014年1月〜6月)の平均価格4,297円/gを約400円上回りました。

 2015年の金の国内価格は、1月15日にスイス国立銀行が対ユーロ為替上限撤廃を発表すると金融市場混乱の警戒感から、安全資産である金に注目が集まり大きく上昇。1月22日に欧州中央銀行量的緩和政策導入を決定すると、1月23日には今年最高値となる4,985円/gをつけました。
 その後、史上最高値を更新するダウ平均株価など堅調な米国経済を背景とするドル高傾向により、金価格は緩やかに下落し今年最安値となる4,539円/gとなりましたが、3月後半にイエメンへの空爆をきっかけに地政学的リスクが高まると金価格は再び上昇に転じました。4月以降も、好調な米経済指標による米国の利上げ観測や世界的な株高により上値を抑えられながらも、欧州中央銀行量的緩和の継続の発表や、国際通貨基金(IMF)への返済期限である6月に近づくにつれてギリシャ債務問題の不透明感が高まり、ドル建て金価格が緩やかに上昇。米国の利上げ観測による為替の円安推移も重なり、6月の月平均価格は4,750円/gまで回復しました。

 2015年1月から6月における金地金の販売量は、前年同時期(2014年1月〜6月)と比べ、34.5%の減少、買取量は前年同時期と比べ(2014年1月〜6月)4.5%の増加となりました。昨年同時期(2014年1月〜6月)と比べ販売量は減少しているものの、1月から6月の国内平均価格が昨年同時期(2014年1月〜6月)と比べ400円以上値上がりしている高値圏推移の中で、月平均2トン弱と安定した販売があり、また、買取量も微増にとどまっていることから、資産形成の選択肢の1つとしての金の認知の広がりがうかがえます。

 今後は、米国の利上げ時期や、国民投票で緊縮財政反対となったギリシャの動向に市場の注目が集まることが予想されます。


【プラチナ地金レビュー】
 ◆プラチナ価格、金価格を下回る価格帯の値幅を徐々に広げ、半年で昨年年間販売量に迫る!◆
 プラチナ地金において、2015年1月から6月における国内平均価格は4,577円/gで、前年同時期(2014年1月〜6月)の平均価格4,796円/gを約200円下回りました。

 2015年のプラチナの国内価格は、1月15日にスイス国立銀行が対ユーロ為替上限撤廃を発表すると、大きく価格が上昇した金価格と同様にプラチナ価格も上昇しましたが、ディーゼル車需要の高い欧州において、ギリシャの政情不安などを背景にした景気先行き不透明感が強まったことで、上昇が限定的となり、1月19日に2013年4月以来1年9ヶ月ぶりに金価格を下回りました。2月以降、供給面では南アフリカのランド安によって安定した供給が続く中、欧州を中心に自動車需要などの実需が弱く、また中国の景気鈍化により宝飾需要も力強さに欠けたことから、緩やかに値を下げていき、6月23日には、今年の最安値である4,319円/gとなりました。このような中で金価格との値差も1月以降徐々に広がることとなり、6月の月平均価格は307円/g下回りました。

 2015年1月から6月におけるプラチナ地金の販売量は、前年同時期(2014年1月〜6月)と比べ2.2倍で、半年間で昨年1年間の販売量に迫る販売量を記録しました。買取量は前年同時期(2014年1月〜6月)と比べ51.3%減少となりました。プラチナ国内価格は前年同時期(2014年1月〜6月)に比べ約200円下回っていることに加え、プラチナ価格が金価格を下回り値幅が広がった事による値ごろ感が、購買意欲につながったことがうかがえます。また、プラチナ価格に敏感に取引量が反応しており、資産形成の一部としてプラチナの裾野が広がっていることがうかがえます。

 今後は、南アフリカ鉱山の生産動向や、経済成長の鈍化がみられる中国や欧州の自動車販売動向に市場の注目が集まる事が予想されます。

 田中貴金属工業では、資産用貴金属に関する正しい情報の提供を、今後も継続して行っていきます。また、価格変動リスクを避け、より安定した価格で少額から積み立てることができる、貴金属積立を利用した分散型資産形成に関する啓発活動を強化していきます。


【参考】田中貴金属工業とは
 田中貴金属工業株式会社は、1885年の創業以来、1世紀以上にわたり、金や銀を始めプラチナ族金属などの貴金属の回収・精製並びにその分析に携わるとともに、それらを用いたさまざまな産業用素材や製品の製造・販売をはじめその特性を生かした資産としての貴金属地金商品の売買を行っています。日本で金の輸出入自由化が施行された1978年には、金の精製・分析技術が高く評価され、日本で初めてロンドン金市場(現ロンドン地金市場協会)の公認溶解業者の認定を受け、ロンドンはもとより世界の主要市場で通用する金地金を製造する資格を得ました。また、2003年12月には、ロンドン市場で取引される金及び銀の品質を審査する、世界で5社しか認定されない「公認審査会社」の1社に任命されています。グループ会社の田中貴金属ジュエリーが運営するGINZATANAKAの各店舗(7店舗)をはじめ、全国に広がる104店舗の特約店で金地金や地金型金貨等の売買を行っています。

 *グラフ資料は添付の関連資料を参照





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