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MasterCard、年次調査「世界渡航先ランキング」調査結果を発表
MasterCard調査「世界渡航先ランキング」
ロンドンが4度目となる1位に輝き、東京は11位に躍進
全132都市中、アジアの都市が上位に入り人気を集める中、
東京は昨年の19位から大きく上昇、大阪は25位にランクイン
MasterCard(本社:ニューヨーク州パーチェス)は本日、今年で5回目となる年次調査「世界渡航先ランキング」において、調査対象の132都市中、ロンドンが4度目となる第1位に選ばれたことを発表しました。東京は11位、大阪は25位にランク入りしました。また、アジアの都市が上位10都市の半数を占め、バンコクはランキング第2位の地位を維持し、シンガポール、クアラルンプール、ソウル、香港はそれぞれ第7位、第8位、第9位、第10位と、トップ10にランクインしました。
※ランキングは添付の関連資料を参照
日本の都市では、東京は11位(2014年は19位)で、前年比成長率はプラス5.1%でした。東京に加え、大阪も25位(2014年37位)と健闘し、前年比で8.5%増加という予測結果になりました。2014年の渡航者実績は、東京、大阪でそれぞれ約768万人、約422万人で、2014年の予測の約538万人と約319万人を大幅に上回りました。昨年に引き続き政府のインバウンド政策が加速したことが寄与したと考えられます。2015年は、東京は約808万人、大阪は約458万人の渡航者を見込んでいます。また、過去6年間にわたって渡航者数が最も大きく伸びた上位10都市のうち、大阪が4位、東京が8位にランクインし、デスティネーションとしてその存在感を強めています。
MasterCard「世界渡航先ランキング」は、人々の旅行パターンを詳しく的確にとらえることによって、世界132都市を対象に人気渡航先ランキングを出しています。具体的には、海外からの渡航者(一泊以上の)総数と、渡航者による渡航先都市での消費額で世界の都市をランク付けし、2015年の渡航者・旅客数の増加を予測しています。同調査は単に旅行パターンを追跡するのみならず、人々が世界を渡航する際の移動方法についての理解を提供するとともに、居住地であり渡航先であり、また成長を牽引する原動力でもある世界各地の都市の重要性を理解する指標となるものです。
同ランキングの5年間の歴史を通して首位を維持してきたのは、ロンドンとバンコクでした。2014年に起きた社会不安の後、バンコクへの渡航者数が回復していることから、両都市間の競争は継続するものとみられます。また、過去6年間にわたって渡航者数が最も大きく伸びた上位10都市のうち7都市がアジアの都市でした。第1位は、スリランカの首都コロンボで、中国の四川省の省都である成都がそのあとに続きました。大阪、東京はそれぞれ第4位と第8位にランクインしています。急成長が見込まれる上位10都市は以下のとおりです。
1.コロンボ−21.1%
2.成都−20.7%
3.アブダビ−20.4%
4.大阪−19.8%
5.リヤド−18.0%
6.西安−16.2%
7.台北−14.9%
8.東京−14.6%
9.リマ−13.9%
10.ホーチミン−12.9%
ランク入りした東アジアの5都市が目覚しい成長を遂げたのは、中国からの国内および海外旅行が大幅に伸びたためです。一方、スリランカでは長い内戦が終わり、観光が急速に発展しています。
MasterCardの東南アジア地区社長であるマシュー・ドライバー(Matthew Driver)は次のように述べています。「観光は、多くのアジア諸国にとって、収入と雇用のますます重要な供給源となっています。これは、ASEAN新興諸国や中国およびインドに牽引されたアジアの継続的発展に伴い、同地域の魅力が増していることを反映しています。各国が観光収入の獲得のために切磋琢磨し、観光客の体験の向上を図る際に、政府や観光当局による都市インフラへの賢明な投資が鍵となります。つまり、遺跡から文化的行事に至るまで、都市を唯一無二の存在にしている遺産を保存・保護しながら投資を継続するのです。これにより、アジアはダイナミックで魅力的な都市を構築、維持することができるでしょう。このように発展したグローバル都市は、地域に人々を引き寄せ、自らが確固としたブランドとなるでしょう。」
※リリース詳細は添付の関連資料を参照