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三菱レイヨングループ、ベトナムの民間施設向け飲料水供給の実証試験開始
【ウェルシィ】ベトナムの民間施設向け飲料水供給の実証試験開始
三菱レイヨン株式会社(本社:東京都千代田区、社長:越智 仁)のグループ会社である株式会社ウェルシィ(本社:東京都千代田区 社長:宮田 栄二、以下「ウェルシィ」)は、ベトナム国ビンフック省ビンイェン市の民間病院において、膜ろ過システムによる飲料水供給の実証試験を本年4月から開始しました。ウェルシィが海外で民間施設向けの飲料水供給の実証試験を行うのは今回が初めてです。1年間の実証試験を通じてノウハウを蓄積し、以後の本格的な海外展開につなげます。
ベトナムでは一般的に水道水は直接飲用されません。今般、実証実験を開始するラクベット・フレンドシップ・ホスピタル(以下「ラクベット病院」)においても、飲料水はボトル入りの水が利用されています。実証試験では公共水道を水源とした日量20,000リットルの造水能力を持つ膜ろ過装置をラクベット病院内に設置し、安定的かつ従来より低コストで飲料水や手術時の手洗いなどに利用できる上水の環境の実現を図ります。膜ろ過装置は遠隔監視システムを備え、日本国内の装置と同様に、運転状況や水質をリアルタイムで監視することが可能です。
今般の実証試験に先立ち、ウェルシィは、2014年4月にベトナム国立環境技術研究所と水・環境分野の相互連携覚書に署名し、今回の水質分析も同研究所に委託することで効率的に現地の水質に合わせたソリューションを提供します。
ウェルシィは、三菱レイヨングループのアクア・ソリューション事業において上水分野を事業領域とする中核会社で、海外事業の拡大を中長期的な活動目標に掲げています。日本国内では地下水を水源とし、公共水道と併せた水源2元化を特長とする分散型給水システムを中心に展開していますが、海外では現地の状況に応じて水源を問わず、上水の安定供給を目指した事業展開を積極的に推進していきます。
※参考画像は添付の関連資料を参照