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BCN、LEDモデルが過半数など液晶テレビの2月実売データ集計を発表

2011-03-15

LEDモデルが初めて過半数に、液晶テレビ2月実売で

20型台、30型台の価格下落が要因


 液晶テレビで2011年2月、LEDバックライトを搭載したモデルの販売台数構成比が、初めてCFLバックライト搭載モデルを超えた。一部インチサイズで価格の逆転現象などが起こっているためで、これまで「プレミアム製品」だったLEDバックライトモデルは、小型のモデルを中心に急速に一般化し始めている。全国主要家電量販店の実売データを集計する「BCNランキング」で明らかになった。


●2月、LEDバックライトモデルが51.4%に

 薄型テレビは2010年11月、翌月からのエコポイント半減に伴う駆け込み購入で、売り上げが急激に拡大。その反動で、12月、1月と台数、金額が大幅に前年を割り込んだ。しかし2月は、金額こそ前年を下回る水準ながら、台数は前年を上回り、3月のエコポイント終了に向けて、再び勢いを取り戻しつつある。こうした中、売れ筋製品の構成も徐々に変わってきており、LEDモデル拡大が進んでいる。

 2010年前半、液晶テレビのバックライトは、CFLからLEDへの切り替わりが進んでいたが、8月を境に横ばいになり、わずかにCFLが上回る状態で足踏みを続けていた。しかしこの2月、LEDバックライト搭載モデルの販売台数構成比が51.4%と、初めて過半数に達した。

 インチサイズ帯別にバックライトの切り替わり状況を見ると、最も早くLEDに切り替わったのが40型台。
 10年5月に半数を超え、8月以降安定的に70%台を維持している。一方、薄型テレビの中で最も販売台数が多い30型台では、5月以降30%弱の水準で頭打ちの状態になっていた。ところがこの2月、構成比が一気に9.5ポイント上がり、38.7%まで拡大。さらに、2台目・3台目需要を追い風に販売台数を伸ばしている20型台の小型モデルでは、着実にLED比率を高め、2月に49.4%とほぼCFLと並んだ。


●価格下落で伸びた20型台と、高くても売れている40型台
 今回、LEDが逆転した要因の1つに価格下落が挙げられる。特に20型台では税抜き平均単価の逆転現象が起きており、2月、LEDバックライト搭載モデルが4万3100円。4万4500円のCFLを下回った。30型台ではLEDモデルが6万6500円、CFLモデルが5万4700円と依然としてLEDが高いものの、価格差は1万円程度にまで縮まってきている。サブテレビに使われることの多い小型モデルから30型台までは、価格が下がるにしたがって売り上げが伸びる傾向にあるようだ。

 一方40型台は、LEDタイプが12万2800円に対し、CFLが6万6100円と依然価格差が大きい。にもかかわらず、販売台数では75.9%がLEDと、高価格製品の構成比がはるかに高い。リビングなどで使うメインのテレビは買い替えのサイクルも長めになるため、多少価格が高くても、機能重視で選ばれていると見られ、価格重視のサブテレビとは対照的だ。いずれにせよ、こうした拡大傾向は今後も続き、年内にも大多数がLEDバックライト製品で占められるようになるものと見られる。


 ※ 調査結果詳細は、関連資料参照

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