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凸版印刷、食品や飲料業界向けバイオマスポリエチレン使用の紙カップを来年1月販売

2014-09-24

凸版印刷、バイオマスポリエチレンを使用した紙カップの販売を開始
バイオマスプラスチック製品「BIOAXX」の新製品、食品・飲料などに展開可能〜


 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、バイオマスプラスチックを使用した製品「BIOAXX(バイオアクス)」シリーズの新製品として、バイオマスポリエチレン(以下、バイオマスPE)を使用した紙カップを開発しました。食品や飲料業界に向け、2015年1月から販売を開始します。

 本製品は紙カップにバイオマスPEを使用したラミネート包材で、紙カップの内外面にバイオマス素材のフィルムを用いることで、ほぼ100%のバイオマス度を実現しました。植物由来の原料を使用しながら、カップ成型性やシール性など各種物性において、石油由来のポリエチレンフィルムを用いた従来の紙カップと同等の性能を保持しています。

 なお本製品は、2014年10月7日(火)〜10日(金)まで開催される「2014 東京国際包装展」(会場:東京ビッグサイト)のトッパンブースにて展示します。

 ※参考画像は添付の関連資料を参照


■開発の背景
 バイオマスプラスチックは、植物由来の原料を用いた、持続的利用ができる再生可能資源です。石油など化石資源の使用量を削減できるため、持続可能な社会形成に貢献できます。また、植物の生育時に大気中のCO2を吸収していること、および焼却しても焼却時のCO2発生量と植物生育時のCO2吸収量がプラスマイナスゼロとみなされることから、石油由来のプラスチックに比べてCO2排出量を削減することができる、環境に配慮した材料として注目されています。
 凸版印刷は、「地球温暖化防止」および「石油使用量削減」に向けた取り組みの一つとして、1991年よりバイオマスプラスチックを使用した包装材の開発・商品化に取り組んでいます。2011年に厚さ100μm以上、翌2012年に厚さ40μm以下のバイオマスPEを使用したラミネート包装材を日本で初めて開発。食品やトイレタリー、医薬品など幅広い分野の軟包装材として展開しています。
 このたび、凸版印刷が従来培ってきたラミネート技術により、バイオマスPEを使用した、ほぼ100%のバイオマス度を持つ紙カップを開発しました。


■本製品の特長
バイオマスPEを使用した、ほぼ100%バイオマス素材の紙カップを実現
 基材フィルムの片面に溶融したバイオマスPEを薄くコーティングする押し出しラミネート技術を紙カップ原紙に応用する加工技術を確立。従来の石油由来のポリエチレンフィルムからの代替が可能になり、ほぼ100%バイオマス素材の紙カップを実現しました。

・従来品と同等の物性を保持
 カップ成型性やシール性など各種物性において、従来品と同程度の品質を保持しています。

・さまざまな用紙の選択が可能
 間伐材を使用した用紙や森林認証紙なども選択できるため、より環境に配慮した製品の製造が可能です。


■今後の目標
 凸版印刷は本製品の研究開発を進め、石油由来のポリエチレンフィルムを用いた現状品とほぼ同等の価格での提供を目指します。
 凸版印刷はバイオマスPEをその他の紙製複合容器などへも展開。バイオマスプラスチック製品「BIOAXX」全体で関連受注を含め2016年度に約120億円の売上を目指します。


 * 「BIOAXX」、「バイオアクス」は凸版印刷株式会社の登録商標です。
 * 本ニュースリリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。


以上




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