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日本ユニシスなど、鹿児島銀行の情報系アプリケーション基盤を刷新し稼働開始
日本ユニシスグループ
鹿児島銀行の情報系アプリケーション基盤を最新のシンクライアントシステムで刷新
〜エンドユーザー視点での使いやすさを追求し、
顧客サービスのさらなる向上を支援する情報基盤を実現〜
日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:黒川 茂、以下 日本ユニシス)など日本ユニシスグループは、株式会社鹿児島銀行(本店:鹿児島県鹿児島市、頭取:上村 基宏 氏、以下 鹿児島銀行)の情報系アプリケーション基盤を最新のシンクライアントシステムで刷新し、全営業店舗で稼働開始しました。
これにより鹿児島銀行では、2,300人を超える行員が、日々の銀行業務において最新の情報系アプリケーションを活用可能となり、顧客サービスのさらなる向上に向けた戦略を加速しています。
鹿児島県のリーディングバンクとして地域に根差した活動を展開する鹿児島銀行では、顧客のニーズに応じたサービスを迅速に提供するために、勘定系システムをはじめ最新のITを積極的に導入しています。デスクトップ環境には、セキュリティ強化と利便性向上を目的に、業界に先駆けてシンクライアントを利用してきましたが、さらなる顧客サービス向上に向けて、最新の情報系アプリケーションとタブレットやスマートフォンなど多様な端末に対応できる新しいシンクライアントシステムの導入を決定しました。
日本ユニシスグループは、豊富なシンクライアントシステム稼働実績(注1)と、同行の勘定系システム構築を支援した実績(注2)が評価され、システム構築パートナーに選ばれました。
新しいシンクライアントシステムには、多くの金融機関での実績やサーバー集約率を考慮して、デファクトスタンダードのソリューションであるCitrix XenApp(R)を採用し、またMicrosoft(R) Hyper−V(TM)によってサーバーの仮想化統合を行い(約100台のサーバーを7割減の約30台に集約)、情報系アプリケーション基盤を再構築しています。
新しいシンクライアントシステムの主な特徴は、以下のとおりです。
1.エンドユーザー視点での使いやすさを追求し、利便性とセキュリティを向上
・「ダブルホップ機能」(注3)により、バージョンの異なるWebブラウザ上で動作する複数の業務アプリケーションを一元的に利用でき、利便性を向上します。
通常のハイブリッド構成では、バージョンの異なるWebブラウザ上で動作する複数の業務アプリケーションを利用する場合、エンドユーザーが自ら必要なWebブラウザを起動してから業務アプリケーションにアクセスする、という手順が必要でしたが、新たに開発した「ダブルホップ機能」では、エンドユーザーがこの選択をする必要が無く、業務アプリケーションに応じた適切なブラウザが自動的に起動されます。
・「プリンター制御機能」により、エンドユーザーがログインした場所に応じて適切なプリンターを設定でき、セキュリティと利便性の両立を支援します。
例えば、デフォルトプリンターとしては通常業務を行う自部署のプリンターが自動設定されるため、誤印刷や印刷物の放置といったリスクを回避でき、セキュリティが確保されます。
また、設定情報はログインした場所に応じて引き継がれるため、例えば別の支店へ出張した際にプリンター設定を行うと、再度その支店に行った際には、前回利用したプリンターが自動設定されます。
2.サーバー仮想化により、省スペース化、故障リスクと運用負荷の軽減、コスト低減を実現
・サーバーの仮想化統合により、サーバーの設置スペースを削減したほか、サーバーの故障リスクや運用負荷も軽減されました。今後の電気代の削減効果も期待されています。
鹿児島銀行は、新しいシンクライアントシステムへの移行により、汎用OSを搭載しない安価なゼロクライアント(注4)端末やタブレット、スマートフォン、新たなコミュニケーションツールの利用も可能となりました。同行には、シンクライアントシステムを活用した顧客サービスの向上、ならびに業務効率化が期待されています。
日本ユニシスグループは、シンクライアントシステムをベースとした鹿児島銀行の情報系基盤構築を継続して支援し、システム面から同行の経営戦略の実現を支援していきます。
以上
■鹿児島銀行「最新のシンクライアントシステムによる情報系アプリケーション基盤」の概要図
※概要図は添付の関連資料を参照
<注記>
注1:日本ユニシスグループの豊富なシンクライアントシステム稼働実績
日本ユニシスグループは、Citrixの先行ソリューションであるMetaFrameからのシステム導入・構築・保守サポートの実績を持ち、Citrix社認定システムインテグレーターとして、約450社700案件のシンクライアントシステム稼働実績があります(2014年5月現在)。
注2:勘定系システム構築を支援した実績
日本ユニシスと鹿児島銀行は、次世代オープン勘定系システム「BankVision(R)」を利用して、オープンシステムをベースとした「新勘定系システム」を開発し、2011年5月6日から稼動を開始しました。
http://www.unisys.co.jp/news/nr_110506_bankvision.html
注3:ダブルホップ構成
複数のXenAppサーバーを経由するシステム構成のことです。デスクトップからアプリケーションに到達するまでに2回跳躍する形になるため、「ダブルホップ」(2回跳ぶ)と呼んでいます。
鹿児島銀行の新シンクライアントシステムでは、1回目のホップでXenApp6.5の公開デスクトップにアクセスし、2回目のホップでXenApp5.0の公開アプリケーション(Internet Explorer(R) 6)へアクセスするという構成になります。
注4:ゼロクライアント
クライアント端末の種類の一つで、仮想デスクトップ環境を利用することを前提に、単体としての機能を極限まで削減したものです。汎用OSは搭載せず、専用OSで起動します。
情報処理の機能(ソフトウェアの利用やデータの保存、編集・管理など)のほとんどすべてを仮想デスクトップ機能によりサーバー上で実行するようになっており、ゼロクライアント側には画面の描画情報だけが送られてきます。
<商標、登録商標>
・BankVisionは、日本ユニシス株式会社の登録商標です。
・Citrix、XenAppおよびXenDesktopは、Citrix Systems,Inc.の米国あるいはその他の国における登録商標または商標です。
・Microsoft、Hyper−V、Internet Explorer、Microsoft Officeは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
・Adobe、Adobe Readerは、Adobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
・iGrafxは、iGrafx LLCの登録商標です。
・その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
<関連リンク>
・鹿児島銀行
http://www.kagin.co.jp/_home.html
・日本ユニシスのシンクライアント・ソリューション
http://www.unisys.co.jp/solution/thinclient/
・次世代オープン勘定系システム BankVision
http://www.unisys.co.jp/solution/bankvision/