独ライカカメラ、ライブビュー方式のレンズ交換式デジカメ「ライカTシステム」を発売

新製品：ライカTシステム
写真を撮る喜びを追求できる新しいカメラシステム


　ライカカメラ社（Leica　Camera　AG、本社：ドイツ・ソルムス）は、"Made　In　Germany"のクラフトマンシップが実現する画期的な新システム「ライカTシステム」を発売いたします。「ライカT」は、ライブビュー方式のレンズ交換式デジタルカメラで、無垢のアルミから削り出された美しいデザインのボディに、APS−Cサイズの高性能なセンサーを搭載し、高精度のレンズとの組み合わせで優れた画質を実現します。主な操作はタッチパネルで直観的に行い、創造性を発揮しながら純粋な写真を最高画質で実現するのに理想的なカメラシステムです。画期的な設計と操作性を実現するというコンセプトのもと、高度な製造技術を駆使して手作業で精巧につくり上げられたライカTシステムは、その開発と製造においてはあらゆる面で「究極の完成度」を追求した新時代のシステムと言えます。

　「ライカT」のボディデザインにおいては、ライカの伝統的なデザインを再解釈し、時代に左右されないスタイルと流線型のフォルムをベースに、無駄をそぎ落としてシャープなラインとスムーズな表面を取り入れ、ライカらしいプロダクトデザインを維持しながら、ライカの特徴的な要素を体系的に進化させました。特長的なのは、革新的な高精度技術を駆使してアルミニウムの塊から削り出したボディで、コンパクトで堅牢感があり、素材感と感触の良さを実感できます。また、その他のパーツは、最高の素材を用いて精緻な加工技術で製造するという従来のカメラ製造の現場ではあまり見られない方法を採用しています。これにより、ライカTシステム独特の外観、質感、堅牢感を実現しています。適度な重量感と新コンセプトに基づく直感的な操作性により、新しいカメラシステムならではの撮影が楽しめます。

　ライカTシステム専用レンズとして、新たに開発された２種類のレンズが登場します。標準ズームレンズ「ライカ　バリオ・エルマーT　f３．５−５．６／１８−５６mm　ASPH．」は、ワイドな風景写真からドキュメンタリー写真、ポートレートまで、ジャンルを問わずフレキシブルに対応します。コンパクトな大口径レンズ「ライカ　ズミクロンT　f２／２３mm　ASPH．」は、３５mm判換算で３５mm相当の焦点距離を持ち、ライカの代名詞ともいえるその焦点距離により、ルポルタージュに最適です。さらに今後は、広角ズームレンズ「ライカ　スーパー・バリオ・エルマーT　f３．５−４．５／１１−２３mm　ASPH．」、望遠ズームレンズ「ライカ　バリオ・エルマーT　f３．５−５．６／５５−１３５mm　ASPH．」が「フォトキナ２０１４」にて正式に発表される予定です。ライカの光学技術者たちが高精度につくり上げたこれらのレンズはすべて、ライカの名を世界に轟かせた卓越した描写力を発揮します。

　「ライカT」は、新開発の高性能な画像処理エンジンと撮像素子を搭載し、あらゆる状況で高画質な撮影を実現します。撮像素子は大型APS−CサイズのCMOSセンサーで、総画素数は１６５０万画素、有効画素数は１６３０万画素です。そのサイズ、性能、解像力のどれもがコンパクトな「ライカT」に理想的で、撮影が難しい光の状況下でも高コントラストかつ自然な色再現でディテールまで緻密に美しく描き出すことができます。

　シンプルで美しいボディのデザインにふさわしく、直感的でシンプルな操作性を実現したこともライカTの大きな特長です。主な操作はタッチパネルで行い、タッチパネル以外の操作部も使いやすい位置に配置していますので、操作に迷うことなく撮影だけに集中できます。また、メインメニューからメニュー項目を自由に選んで登録できる「マイカメラメニュー（MyCamera　menu）」により、よく使う機能はアクセスしやすいように並び替えるなどメニューをカスタマイズでき、使い勝手の良さを実現しています。大型の液晶モニターは表示が明るくクリアなので、撮影時の構図も再生時の画質も細かく丁寧にチェックできます。撮影時や再生時の豊富な機能も、タッチパネルで簡単に操作・設定が可能です。

　「ライカT」はライカのシステムカメラとしては初めて、Wi−Fi機能を搭載しており、撮影した静止画や動画をスマートフォンやタブレット、パソコンにワイヤレスで転送して、メールやFacebookなどのSNS（ソーシャルネットワーキングサービス）で共有できます。また、Wi−Fi機能を活用するためのiOS用アプリケーション「Leica　T　app」を使って「ライカT」とスマートフォンやタブレットをWi−Fi接続し、スマートフォンやタブレットの画面を見ながら撮影したり、シャッタースピードや絞り値を設定するなど、リモート操作をすることができます。セルフタイマー代わりに利用したり、通常では難しいアングルで撮影したりできるので非常に便利です。

　ライカTならではのユニークな専用アクセサリーも充実しています。ライカTシステム専用に開発された「ライカビゾフレックス」は高精細な外付け電子ビューファインダーで、カメラ本体にマッチするデザインです。角度を調整できるので、普段とは違ったアングルでの撮影やクリエイティブな表現も可能です。また、GPS受信機も内蔵しています。新たに登場する外部フラッシュユニット「ライカSF２６」は、発光部は角度の調整が可能です。日中シンクロなどのさまざまなテクニックを使ったフラッシュ撮影が可能なほか動画撮影時はLEDビデオライトとして使用できます。また、「ライカT」にMレンズを装着するマウントアダプター「ライカT用Mレンズアダプター」は、Mレンズの６ビットコードを読み取るセンサーも装備しています。（なお、ライカT用MレンズアダプターでMレンズを使用する際は、測光モードはすべてのモードを使用できますが、露出モードは絞り優先AEおよびマニュアル露出、フォーカスモードはマニュアルフォーカスのみ使用可能です。）

　上質なケースやバッグなどのアクセサリーもバラエティー豊富にラインアップし、メロンイエロー、オレンジレッド、ブラック、ホワイトの４色のカラーリングを採用しています。カメラボディのデザインと同じくアウディ社のデザインチームがデザインを手がけ、「ライカTシステム」のコンセプトを反映した仕上がりになっています。どのアクセサリーを組み合わせても見事にマッチするようになっており、組み合わせ次第で「ライカT」を個性的に演出することができます。

　丈夫なプラスチックと弾力性のあるシリコン素材の「ライカT用スナップ」は、カメラの前面をキズや衝撃からしっかり保護します。独特なデザインが特長で、カメラに装着すればユニークな外観で個性を主張できます。「ライカT用フラップ」は、「ライカT用スナップ」と組み合わせて使える、ソフトなシリコン製のカメラプロテクターで、ライカT用スナップに簡単に取り付けて、カメラを使用しないときに背面の液晶モニターや操作部を保護します。
　「ライカT用キャリングストラップ」と「ライカT用リストストラップ」は、モダンなスタイルの「ライカT用スナップ」や「ライカT用フラップ」にマッチするカラーとデザインを採用しています。ライカTシステムでは、ストラップ類の取り付け方法として新方式「Easy−Click」を採用しました。従来の突起したキャリングストラップ取り付け部に代わり、凹凸が少なくすっきりしたフォルムのデザインコンセプトにより、取り付けたストラップ類もカメラの一部として違和感のない外観になります。カメラと一体化しているように見える一方で、取り外しが簡単であることも特長です。その他にも、レザー製のホルスターやレザー製のカメラプロテクター、システムバッグもラインアップしています。

　付属ソフトとしてデジタル画像処理のワークフローをサポートするプロ仕様のソフト「Adobe(R)　Photoshop(R)　Lightroom(R)」（Windows(R)およびMac(R)　OS　Xに対応）を提供しています。デジタル画像の編集、管理、出力のための機能が充実したこのソフトは、ライカのホームページでユーザー登録後に、ダウンロードしていただけます。

　ライカT、ライカ　バリオ・エルマーT　f３．５−５．６／１８−５６mm　ASPH．、ライカ　ズミクロンT　f２／２３mm　ASPH．および一部のアクセサリー類は、２０１４年５月２６日（月）より発売いたします。

　※以下、テクニカルデータなどリリース詳細は添付の関連資料を参照