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ニプロ、アテローム切除型血管形成術用カテーテルの製造販売承認を取得
アテローム切除型血管形成術用カテーテル「ニプロ DCA」製造販売承認取得のお知らせ
ニプロ株式会社は、虚血性心疾患の狭窄または閉塞した冠動脈に対して、回転する小型内蔵型カッターで病変部を切削してアテロームを取り込み、体外に取り出すことを目的としたカテーテル「ニプロ DCA」の医療器機の製造販売承認を、2014年3月26日に取得しましたのでお知らせいたします。
虚血性心疾患に対するカテーテル治療は、日本国内で年間約24万人に行われており、その主たる原因である狭窄した血管を押し広げて血流を再開させる「バルーン治療」、ステンレスなどの金属でできた網目状の筒を血管内に留置して血流を保つ「ステント治療」、石灰化した血管内の粥腫を砕く「ロータブレーター」、そして「DCA(方向性冠動脈粥腫切除術)」などの種類があります。
「ニプロ DCA」は、Directional Coronary Atherectomy:方向性冠動脈粥腫切除術と呼ばれる治療法に用いられるカテーテルで、小型内蔵のカッターの付いたカテーテルによって冠動脈壁から粥腫(アテロームまたはプラークとも呼ばれます。)を切除し、体外に除去することによって、狭窄病変部を開大します。
この度、医療器機の製造販売承認を取得しましたので、これより保険適用申請を進めてまいりますと共に、医師および医療従事者の方々に本品の知識・操作を習熟頂くトレーニング期間を頂き、本年度後半の販売開始を目指してまいります。
ニプロでは今後とも、患者さまのQOL 向上はもちろんのこと、より安全で、環境に配慮し、医療従事者の方々にも満足いただける製品の開発、提供に努めてまいります。