Article Detail
JOGMEC、ウズベキスタン国営石油・ガス会社と協力関係発展で合意
JOGMEC、ウズベクネフチェガスとさらなる協力関係発展につき合意、追加基本合意書を締結
JOGMEC(理事長:河野 博文)は、ウズベキスタン共和国イスラム・カリモフ大統領来日の機会を捉え、2月7日にウズベキスタン国営石油・ガス会社ウズベクネフチェガス(UZBEKNEFTEGAZ、ショキル・ファイズラエフ総裁)との間で、すでに2007年4月に締結していた基本合意書(Memorandum of Understanding)に基づき進めてきた以下の相互協力関係をさらに発展させることについて合意し、追加基本合意書(Supplemental Memorandum of Understanding)に調印しました。
・JOGMECで実施する海外技術者研修
・ウズベキスタンの天然ガス・石油製品に関するマーケティングスタディ
・新技術に関する情報交換
JOGMECは今後ともウズベクネフチェガスとのこれらの協力関係を強化し、同国における石油・天然ガス開発への我が国企業の参入を促進する環境づくりを進めてまいります。
(参考)
1.ウズベキスタンの石油・天然ガス資源(順位、生産量等はBP統計2010年版による)
(1)石油
ウズベキスタンの石油埋蔵量は6億バレル、年間生産量は11万b/dである。石油生産量は徐々に減少の傾向を見せており、石油生産量の増産や、石油製品増産のための方策が打ち出されている。
(2)天然ガス
石油とは対照的に、ウズベキスタンの天然ガス埋蔵量は1.7兆?であり、世界第21位である。生産量は年間664億?であり、世界第11位。生産量のうち、487億?は国内で消費されている。
2.ウズベキスタンにおける資源外交とJOGMEC石油・天然ガス部門のMOU
平成19年(2007年)4月28日の甘利元経済産業大臣のウズベキスタン訪問時に、JOGMECはウズベクネフチェガスとの間で、同国における共同事業、最新技術の情報交換、人材育成の3分野における相互協力の可能性を検討することに合意した。その後、ウズベクネフチェガスからは日本企業が参入できる鉱区のオファーを受けたり、新技術についての意見交換、海外技術者研修生のJOGMECへの受け入れを行ってきた。これに加えて、ウズベキスタン産の天然ガス・石油製品に係るマーケティングに関するスタディを実施中である。
今般のMOUはこれまでの実績を確認し、これらの有効な活動を維持拡大する内容となっている。
3.ウズベクネフチェガスの概要
ウズベキスタン国営石油会社ウズベクネフチェガスは1993年に大統領令に基づいて設立されたウズベキスタンの国営石油会社である。国内の石油・ガスの生産量の大半を同社が生産している。