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日産自、ジュネーブモーターショーでクリアな後方視界を提供するルームミラーを展示

2014-03-06

日産自動車、さまざまな環境下でクリアな後方視界を提供する
「スマート・ルームミラー」を開発


 日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区 社長:カルロス ゴーン)は、さまざまな走行環境においてドライバーにクリアな後方視界を提供する液晶モニターとルームミラーとを任意に切り替えることを世界で初めて可能にした「スマート・ルームミラー」を開発した、と発表しました。同社は、2014年ジュネーブモーターショーに、本「スマート・ルームミラー」を展示します。

 ※参考画像は添付の関連資料を参照


 今回、日産が開発した「スマート・ルームミラー」は、後方の交通状況を確認する新開発の高性能狭角カメラと、ルームミラーに内蔵した新開発の特殊形状液晶モニターで構成されています。リアウインドウに設置された高解像度カメラによる鮮明な画像を液晶モニターに映し出すことによって、従来よりも広くクリアな後方視野をドライバーに提供し、快適な運転操作を可能とします。

 ルームミラーに内蔵した液晶モニターには、後方や斜め後ろを走行する車両がピラーなどで遮られることなく鮮明に映し出されるため、ドライバーは周辺の交通状況の把握がし易くなります。

 また、通常のルームミラーでは、後席に多くの乗員が乗車したり、荷物を高く積み上げたりした場合に、リアウインドウの視界が遮られ、後方の交通状況の確認がしにくい場合がありますが、「スマート・ルームミラー」は、リアウインドウに取り付けられたカメラが撮影する情報をルームミラーに内蔵した液晶モニターに映し出すため、容易に後方の交通状況の確認をすることができます。

 さらに、「スマート・ルームミラー」は、降雨時や降雪時、また薄暮や夜間などの様々な環境下においても、広い範囲の後方映像を鮮明に映し出します。また、朝夕の逆光や後続車のヘッドライトの光に対しても、高度なカメラ制御と画像処理プログラムを採用することにより、眩しさが少ないクリアな後方視界を映し出します。

 後方映像を撮影するカメラは、新開発の130万画素の高性能狭角カメラを採用しました。従来の一般的な広角カメラでは、広い範囲を映し出すことができる反面距離感を掴むのが難しくなり、かつ、画質が大きく悪化するという問題がありました。今回の新開発カメラの採用により、撮影した画像を、高画質かつ正しい距離感でモニターに映すことを可能としました。

 また、新開発の液晶モニターは、通常のモニターのアスペクト比(4:3もしくは16:9)と異なる、約4:1という特殊な形状とすることで、画像をルームミラーの一部に収めるのではなく、全面に映し出すことを可能としました。

 通常は、液晶モニターとミラーを重ねて使用すると、後方からの光がミラー反射とモニター透過によって2重像現象を発生させ、良好な視界が得にくくなりますが、「スマート・ルームミラー」は、内部構造を工夫することによって、世界で初めて、2重像現象を発生させることなく、液晶モニターと通常のミラーとの切り替えを可能としました。

 「『スマート・ルームミラー』は、後席の乗員の背が高くても、どのような環境であっても、広くクリアな後方視界を提供します。また、視界の広い大きなリアウインドウと同じ役割を果たす『スマート・ルームミラー』は、ワクワクする新しいデザインの可能性を広げます。新しい形状の採用や、燃費向上のための空力の改善の選択肢が広がるのです。」と、同社の副社長でありチーフ プラニング オフィサー(CPLO)のアンディ パーマーは述べました。

 また、日産は、「スマート・ルームミラー」を、今年のル・マン24時間耐久レースへ出場予定のZEOD RCやNISMOが開発するその他のレーシングカーにも採用して行く予定です。「モータースポーツの大変厳しい走行環境において、レーシングドライバーが良好な視界を確保できるかどうかは、非常に重要なポイントの一つです。『スマート・ルームミラー』は、日産・NISMOのドライバーを強力にサポートしてくれることでしょう。また、視界は『スマート・ルームミラー』で確保し、車体は空力性能の向上に特化したデザインとするなど、新しいレーシングカーの可能性が広がるものと期待しています」と、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社の宮谷 正一社長は述べました。

 日産は、この「スマート・ルームミラー」を2015年からグローバルに採用するための検討を進めています。まず日本市場において、今年春からディーラーオプションとして販売を開始する予定です。

 日産は、これまでも独自の高性能カメラと高度な画像処理技術を用いて、ドライバーの視界を広げる数多くの技術を開発してきました。

 アラウンドビューモニターは、4つのカメラが撮影した映像を処理し、世界で初めて、クルマの真上から見ているような周囲360度の映像を映し出し、駐車を容易に行うことを可能にしました。

 アラウンドビューモニターは進化を続けました。見通しの悪い交差点や、駐車場から後退して出庫する場合に、左右約180°の映像をモニターに表示し、死角になりやすい左右の安全確認を行うことができる「フロントワイドビュー機能」「リアワイドビュー機能」、クルマの周囲で動く物体を検知してドライバーに知らせ、駐車スペースから発進する時の安全性を高める「移動物検知機能」なども、既に実用化されています。

 また、ドライバーが意図せず車両がレーンマーカー(車線)に近づくと、警報とともに、車両の向きを変える力を発生させてドライバーが車両を車線内に戻す操作を支援する「レーンデパーチャープリベンション」や、前方の車両を検知し、衝突の可能性が高まるとディスプレイ表示やブザーによってドライバーの回避操作を促し、万一、ドライバーが安全に減速できなかった場合には、緊急ブレーキを作動させて衝突を回避、または衝突時の被害を軽減する「エマージェンシーブレーキ」も、フロントウインドシールド等にレイアウトしたカメラを使用しています。


以上


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