神戸製鋼、水素ステーション普及に向けたパッケージ型水素ステーションユニットを販売

水素ステーション普及に向けたパッケージ型水素ステーションユニット
（商品名：HyAC　mini）の開発・販売開始について


　当社は、水素ステーションに必要とされる主要機器の一部を集約させる事で、大幅なコストダウンとコンパクト化を可能にした「パッケージ型水素ステーションユニット（商品名：HyAC　mini）」を開発しました。販売価格は２．５億円以下を想定しており、本製品をご採用いただく事で水素ステーションの建設費用を従来比、約２割程度コストダウンする事に貢献できると考えています。また、設置面積も各機器を個別に設置した場合と比較し約５０％（当社比）削減することが可能です。受注開始は本年４月を予定しています。

　従来、水素ステーションにおいて、主要機器である高圧水素圧縮機や冷却設備などは個別に設置されており、水素ステーションの省スペース化において大きな課題となっていました。そこで当社は、これまでも２０１２年度に開発を完了した「水素ステーション用大容量高圧水素圧縮機（HyAC）」や「マイクロチャネル熱交換器（DCHE）」を組合せることで、水素ステーションの省スペース化に貢献して参りましたが、今後の水素ステーションの本格的な普及には、更なる「機器仕様の標準化による低価格化」、「設置スペースのコンパクト化」が必要とされています。
　その様な中、当社は「水素ステーション用大容量高圧水素圧縮機（HyAC）」や「マイクロチャネル熱交換器（DCHE）」などを実証水素ステーション向けに納入・運用してきた実績をもとに各機器の最適な選定を行うノウハウと、当社汎用圧縮機事業で培ったコンパクトに設計する技術を融合させ、高圧水素圧縮機や冷却設備といった主要機器の一部を集約させた「パッケージ型水素ステーションユニットHyAC　mini」を開発致しました。

　HyAC　miniの特徴は、設置スペースが各機器を個別に設置した場合と比べ５０％に削減（当社比）したコンパクトな設計であること（寸法：３．２m（W）×４．０m（L）×４．７m（H））、主要な機器（水素ステーション用高圧水素用圧縮機、DCHE、冷凍機など）が自社製品であること、これまでの水素ステーションや化学プラント等での納入・運用実績に基づいた高い信頼性を有すること、蓄圧器が追加でき拡張性の高いユニットであること、一時間あたり６台のFCVへ水素を充填することができること、などが挙げられます。

　当社グループでは、水素ステーション用大容量高圧水素圧縮機（HyAC）、マイクロチャネル熱交換器（DCHE）、冷凍機といった主要機器や超高圧部材に必要な特殊なステンレス鋼などの素材まで製造しており、加えて水素をFCVへ充填するための最適な機器仕様を選定するシミュレーション技術を神鋼エンジニアリング＆メンテナンスが開発しており、ハード及びソフト両面で水素ステーション建設において必要なアイテムを供給できる体制を構築しております。これらの体制を活用して今後本格的な普及が期待される水素ステーションなどの水素インフラ整備に貢献して参ります。

　なお、当社は、２０１４年２月２６日から２８日まで開催されるFC　EXPO２０１４（第１０回　国際　水素・燃料電池展）（＊）において、水素ステーション用大容量高圧水素圧縮機（HyAC）やマイクロチャネル熱交換器（DCHE）とともに、パッケージ型水素ステーションユニット（HyAC　mini）をご紹介します。

　＊FC　EXPO２０１４（第１０回　国際　水素・燃料電池展）の概要

　会期　　　：２０１４年２月２６（水）〜２８日（金）１０：００〜１８：００（最終日は１７：００まで）
　会場　　　：東京ビックサイト（東京都江東区有明３−２１−１）
　主催　　　：リード　エグジビション　ジャパン（株）
　共催　　　：水素エネルギー協会（HESS）、燃料電池開発情報センター（FCDIC）
　入場料　　：無料（登録制）（ご参考）


　※以下、設備仕様などリリースの詳細は添付の関連資料を参照