リニアテクノロジー、１．５Aモノリシック同期整流式昇降圧DC／DCコンバーターを販売開始

リニアテクノロジー、新製品「LTC３１１１」を販売開始
効率９５％、低ノイズ動作の１５V入力／出力、１．５Aモノリシック同期整流式昇降圧DC／DCコンバータ


　リニアテクノロジー株式会社は、１セルまたは複数セルのバッテリ、スーパーキャパシタ・スタック、ACアダプタなどのさまざまな電力源から最大１．５Aの出力電流を供給する同期整流式昇降圧コンバータ「LTC３１１１（http://www.linear-tech.co.jp/product/LTC3111）」の販売を開始しました。LTC３１１１は、１４ピン３mmx４mm　DFNパッケージと熱特性が改善された１６ピン　MSOPパッケージで供給されます。１，０００個時の参考単価はLTC３１１１EDEが３．５０ドル、LTC３１１１EMSEが３．６０ドルから。インダストリアル・グレード・バージョンのLTC３１１１IDEおよびLTC３１１１IMSEは、−４０℃〜＋１２５℃の動作温度範囲で仕様が規定されており、参考単価はそれぞれ３．８５ドルと３．９６ドルから。高温度グレード・バージョンのLTC３１１１HDEおよびLTC３１１１HMSEは、−４０℃〜＋１５０℃の動作温度範囲で仕様が規定されおり、参考単価はそれぞれ４．１６ドルと４．２１ドルから。高信頼性グレード・バージョンのLTC３１１１MPDEおよびLTC３１１１MPMSEは、−５５℃〜＋１５０℃の動作温度範囲で仕様が規定されており、参考単価はそれぞれ１０．４０ドルと１０．６９ドルからで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。製品の詳細情報は、リニアテクノロジーのWebサイトをご参照ください（http://www.linear-tech.co.jp/product/LTC3111）。

　LTC３１１１は、入力電圧範囲と出力電圧範囲が２．５V〜１５Vで、出力電圧を上回るまたは下回る入力電圧でも、また出力電圧と等しい入力電圧でも、安定化された出力を供給します。低ノイズの昇降圧トポロジーを採用し、降圧モードと昇圧モード間の移行は連続的でジッタがないので、入力電源の電圧が変化する場合でも低ノイズで一定の出力電圧を維持しなければならない、RFなどのノイズに敏感なアプリケーションに最適です。

　多くのアプリケーションで、降圧のみのアプリケーションに比べてバッテリの動作時間が大幅に延長されます。LTC３１１１は、デフォルトのスイッチング周波数が８００kHzで、６００KHz〜１．５MHzの外部クロックに同期可能です。また、独自の第３世代昇降圧PWM回路により、外付け部品のサイズを最小に抑えながら低ノイズと高効率を実現します。小型の外付け部品と３mmx４mmDFNまたは１６ピン　MSOPパッケージにより、実装面積の小さいソリューションを提供します。

　LTC３１１１は４個の低RDS（ON）（＊１）NチャネルMOSFETを内蔵しており、１個のインダクタを使用して最大９５％の効率を達成します。ユーザーが選択可能なBurst　Mode(R)動作では、暗電流が４９μAに減少するので、軽負荷時の効率が向上し、バッテリの動作時間がさらに延長されます。ノイズに敏感なアプリケーションでは、Burst　Mode動作をディスエーブルすることができます。この他に、ソフトスタート、過電圧保護、短絡保護、サーマル・シャットダウン、出力切断などを特長としています。

　＊１の正式表記は添付の関連資料を参照


■LTC３１１１の主な特長：
　・１５V、１．５A同期整流式昇降圧レギュレータ
　・VOUT（＊２）を上回る、下回る、またはVOUTと等しいVIN（＊３）での安定化出力
　・入力電圧範囲および出力電圧範囲：２．５V〜１５V
　・１．５Aの連続出力電流：VIN≧５V、VOUT＝５V、PWMモード
　・単一インダクタ構成
　・高精度なRUNピンしきい値
　・効率：最大９５％
　・８００kHzのスイッチング周波数、６００kHz〜１．５MHzの範囲で同期可能
　・Burst　Mode(R)動作時の無負荷時暗電流：４９μA
　・シャットダウン時の出力切断
　・シャットダウン電流：１μA未満
　・内部ソフトスタート
　・熱特性が改善された小型１４ピン（３mmx４mmx０．７５mm）DFNパッケージおよび１６ピン　MSOPパッケージ

　＊２・３の正式表記は添付の関連資料を参照


　※製品画像は添付の関連資料を参照


＜リニアテクノロジーについて＞
　S＆P　５００の一員であるリニアテクノロジーは、過去３０年にわたり広範囲に渡る高性能アナログICの設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワーマネージメント、データ変換、信号調整、RF、インタフェース、μModuleサブシステム及びワイヤレス・センサー・ネットワーク製品を設計・製造・販売しています。詳細は同社Webサイトをご参照ください。http://www.linear-tech.co.jp

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