東京エレクトロンデバイス、米社と代理店契約を締結し終息製品ソリューション事業を開始

米・ロチェスター社との代理店契約を締結し、終息製品ソリューションビジネスを開始
〜生産中止品の見込み発注における在庫ロスのリスク軽減と、設計変更時の開発工数削減を実現〜


　東京エレクトロン　デバイス株式会社（本社：横浜市神奈川区、代表取締役社長：栗木　康幸、以下TED）　は、Rochester　Electronics，　LLC（本社：米国　マサチューセッツ州、CEO：クリス　ゲリッシュ、以下ロチェスター社）と販売代理店契約を締結し、メーカー承認を得た確かな品質の生産中止品の提供を開始しました。

　昨今では半導体メーカーの新規製品のライフが短縮される傾向にあり、社会インフラに関わる産業機器などライフサイクルが長い機器を製造するメーカーは、機器を構成している半導体部品が生産中止になった場合の相当品の入手に苦労しています。ラストバイ（最終購買）時の見込み発注は在庫を持ちすぎてしまうケースが多く、また場合によっては上位デバイスでの機器の設計変更を行う必要があり、多大な開発工数を要します。

　ロチェスター社は国内外半導体メーカー承認の元、生産中止品の提供を行っており、そのラインアップは約６０社３０万種以上の製品数で、在庫数は８０億個にのぼります。完成品をオリジナルメーカーから直接在庫移管しているため、高品質・高信頼性の製品提供が可能です。

　また、ダイからの在庫移管も行っており、最先端の環境管理システムと窒素ガスで封止された乾燥ボックスが完備された環境で保管しています。アッセンブリーとパッケージにおいても、業界標準パッケージに加えてオリジナルメーカーの特別仕様パッケージデザインの使用許可を受けて製造を行い、オリジナルメーカーと同じテストプログラムと装置を使用したテスト後に出荷しているため、オリジナル品に相当する優れた品質と信頼性が保証されます。さらに、利用可能なダイがない製品についても、マスクデータなどのIP情報をオリジナルメーカーから譲渡し、オリジナル製品と物理的・電気的に同一の製品をウェハーから再生産することもできます。

　TEDは、初年度１億円の売上を目標として、ライフサイクルが長い機器を製造するお客様のアフターマーケットのサポートを行い、お客様の製品開発の短TAT（Turn　Around　Time）化に貢献します。

■主なターゲット分野
・上下水道のメーター、電力プラント、鉄道、道路など、社会インフラ
・船舶用機器
・エレベーター
・半導体、液晶製造設備
・医療機器
・建設機械
・防災機器

※このニュース　リリースに記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

【ロチェスター社（Rochester　Electronics，　LLC）について】
Rochester　Electronicsは本社を米国マサチューセッツ州ニューベリーポートに置く１９８１年設立の株式非公開の会社で、パートナーである６０社以上の半導体メーカーから完成品、またはウェハ・ダイで製造中止品（一部現行品）を譲り受けて、販売を行っています。本社の敷地内には製品倉庫２カ所（約１５，８００平方メートル）、ダイ保管倉庫（約４６５平方メートル）、テスト施設（約２，８００平方メートル）、アセンブリーラボ（約　１，４００　平方メートル）を有しており、テスト施設には不良解析、画像解析ラボ、バーンイン設備を完備しています。
設計技術部は米国メリーランド州ロックビルにあり、全従業員の４０％をエンジニアが占めています。
営業拠点は、米国マサチューセッツ州ニューベリーポート、アリゾナ州フェニックス、英国セントノーツ、ドイツ　ミュンヘン、中国　上海、日本では東京（新宿）にオフィスを構えています。

本社：米国　マサチューセッツ州　ニューベリーポート
設立：１９８１年
CEO：Chris　Gerrish
URL：http://www.rocelec.com/

【東京エレクトロン　デバイス株式会社について】
東京エレクトロンデバイスは、半導体製品やビジネスソリューション等を提供する「商社ビジネス」と、お客様の設計受託や自社ブランド商品の開発を行う「開発ビジネス」を有する技術商社です。
URL：http://www.teldevice.co.jp/