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パテント・リザルト、機能性飲料関連技術の参入企業に関する調査結果を発表
機能性飲料(栄養強化・改善)関連技術、特許総合力トップ3は
花王、伊藤園、森永乳業
株式会社パテント・リザルトはこのほど、日本に出願された機能性飲料関連技術について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用いて参入企業に関する調査結果をまとめました。
生活習慣病は、現代社会において最も深刻な社会問題の1つであり、特に食生活の欧米化により、動物性脂肪、糖類および塩分を過剰に摂取していることや、定期的に運動する習慣が減少していることから、年々深刻化する傾向にあります。このような中で、多くの人が日常的に摂取するお茶やコーヒー飲料など嗜好品としての飲料中に脂肪を燃焼させる効果などを発現する物質を含む商品が、食品メーカー各社から発売され、その手軽さが消費者に支持されて、新たな商品カテゴリーとして確立しつつあります。
本調査では機能性飲料関連技術の特許を集計し、各個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました。
その結果、「総合力ランキング(注1)」では、1位 花王、2位 伊藤園、3位 森永乳業となりました(表1、図1)。
【機能性飲料(栄養強化・改善)関連技術 特許総合力トップ5】(表1)
※添付の関連資料「表1」を参照
1位 花王の注目度の高い特許には、「非重合体カテキン類を服用することにより、食事性脂肪の燃焼が促進され、身体の健康維持に有用である蓄積体脂肪燃焼促進剤」に関する技術などが注目度の高い特許として挙げられます。
2位 伊藤園は、「天然物由来で安全性の高く、継続摂取可能な脂質吸収阻害組成物及び飲食物」に関する技術などが注目度の高い特許として挙げられます。
3位 森永乳業は、「αs−カゼインを有効成分として含有し、脂質代謝改善、体重増加抑制、体脂肪低減、および血中脂質低減機能を有する飲食品」に関する技術などが注目度の高い特許として挙げられます。
4位の雪印メグミルクは、「高血圧、高脂血症、耐糖能障害等のリスク因子が集積した状態であるメタボリックシンドロームの病態や内臓脂肪の蓄積を抑制するための内臓脂肪蓄積抑制剤、それを配合した飲食品」、5位のサントリーホールディングスは、「茶に起源を発するリパーゼ阻害活性を有する新規ポリフェノール化合物、その製造方法および該化合物を含有する飲食料、医薬品」に関する技術が、注目度の高い特許となっています。
図2は総合力上位5社について出願時期と個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」に基づいた「パテントレイティング」による格付けを示したものです。花王は2000年以前から出願を継続しており、A評価の特許についても全期間を通じてコンスタントに出願されています。伊藤園の特許でA評価となっているものは、全て2004〜2009年の期間に集中しています。森永乳業のA評価特許は全て2004年以降に出願されたものであり、2003年以前には見られません。雪印メグミルクの出願は、2000年以前が特に多く、A評価の特許もこの時代に集中していますが、直近では、2007〜2009年にA評価の特許が出願されています。サントリーホールディングスの出願件数は比較的少ないものの、2001年以降から2012年に掛けてコンスタントにA評価の特許が出願されています。
本分析の詳細については、簡易コンサルレポートの「特定技術分野の競合分析:機能性飲料(栄養強化・改善)関連技術」に掲載しています。(《コース1》税込99,800円/《コース2》税込31万5000円)。特許分析ツール『Biz Cruncher』を使うと、ご自身でも詳細な分析が可能です。
(注1):総合力の評価では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を企業や研究機関ごとに集計し、パテントスコアが50点以上のものを合算しています。50点以上のものだけを集計している理由は、パテントスコアが低くても特許件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐためです。
【調査対象範囲】
FI「A23L 2/00 F」が付与されている、1993年から最新2013年10月末までに公開された特許公報が対象。公開、登録、公表、再公表のすべてが対象で、登録と、公開・公表・再公表が重複している場合は、登録を優先。企業等の集計単位は権利者ベースとする。
【価格】
≪コース1≫
「全体俯瞰 競合分析」:99,800円(税込) 納期:1週間
≪コース2≫
「全体俯瞰 競合分析」+「個別企業分析(主要5社)(*)」:31万5000円(税込) 納期:2週間
*「個別企業分析」の対象企業5社につきましてはご相談に応じます。
【レポート収録内容】
コース1、2共通コンテンツ
機能性飲料(栄養強化・改善)関連技術の分野における
・出願件数の推移
・企業別 出願件数ランキング(権利者ベース)
・ステータス状況
・パテントスコア分布
・権利者スコアマップ
・パテントスコア上位10件の特許リスト
・権利者スコアマップ経時変化
・経過情報から見た主要企業比較
・引用情報から見た主要企業の注目企業・公報
・発明者分析
コース2
コース1に個別企業分析(主要5社)を追加。
【納品形態】
冊子1冊。CD−ROMにレポートのPDF、分析に使った特許公報リストCSVを収録。
レポートのサンプルは下記を参照。
http://www.patentresult.co.jp/img/c-reportB.pdf
*個別特許の経過情報付きリストをご希望の場合は、別途お見積もりいたします。
※図1・2は、添付の関連資料を参照