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帝国データバンク、100業界231分野の2013年度業界動向予測を発表
特別企画:100業界231分野の2013年度天気予測
アベノミクス効果により48分野が改善
〜「晴れ模様」は全231分野中60分野〜
<はじめに>
第2次安倍政権発足から約9カ月が経過した。同政権が「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「民間投資を喚起する成長戦略」を3本の矢として掲げた経済政策(アベノミクス)への期待感から、円安・株高の流れが生まれ、大企業を中心に業績が回復した。また、2013年7月の参議院選挙で衆参のねじれが解消したことで、長期的な視野で政策を遂行する基盤が確立した。消費税率引き上げ、TPP交渉に関連した国内外での調整、エネルギー供給の安定化、社会保障制度の改革、近隣諸国との関係改善など課題は多いものの、解決に向けた今後の動きが期待される。
こうしたなか、帝国データバンクでは、8月26日発刊の経営情報誌「TDB REPORT 123号 TDB業界動向2014−I」にて、100業界231分野の業界動向を調査。2013年度の業界天気を予測し、その展望とポイントをまとめた。
業界天気図は各業界の生産や販売、売り上げ、収益動向などから景況感を総合的に判断したもの。最も景気が良い状態を「快晴」とし、以下「晴れ」、「薄日」、「曇り」、「小雨」、「雨」、最も景気が悪い状態を「雷雨」と7段階で表している。
<調査結果(要旨)>
100業界231分野の2013年度天気予測は、「快晴」がゼロ、「晴れ」が11分野、「薄日」が49分野、「曇り」が88分野、「小雨」が39分野、「雨」が32分野、「雷雨」が12分野となった(次ページ表2)。また、2012年度と比較して天気の「改善」を見込むのは48分野、「横ばい」が175分野、「悪化」は8分野となった(次ページ表3)。2013年度天気が「晴れ模様(薄日〜快晴)」の業界は60分野(26.0%)。「雨模様(雷雨〜小雨)」の業界は83分野(35.9%)にとどまり、前年度の101分野(43.7%)から改善。アベノミクス効果が波及することで、2013年度天気は好転する業界・分野が多い(次ページ表3)。
※図1・調査結果詳細は、添付の関連資料を参照