味の素、ブラジルで風味調味料の工場を拡張し生産を増強

味の素社、成長著しい南米市場に対応し
ブラジルのトップブランド風味調味料を４０％増産
〜約２０億円を投じ既存工場を拡張、８月より本格稼働〜



　味の素株式会社（社長：伊藤雅俊　本社：東京都中央区）の連結子会社である、ブラジル味の素社（Ajinomoto　do　Brasil　Industria　e　Comercio　de　Alimentos　Ltda．（＊１））は、２０１２年に４７百万ブラジルレアル（約２０億円）（※１）を投じて、ブラジルでトップブランドの風味調味料（※２）TEMPERO（※３）「Sazon(R)（＊２）」（テンペロ「サゾン」）の既存工場を大幅拡張し、生産設備を増強、８月より本格稼働しました。これにより、約４０％の増産が見込め、今後も拡大が予想される需要に対応することが可能になり、ブラジルに加え、アルゼンチンやチリなどの南米諸国において、さらなる事業の拡大を図ります。

　※１　ブラジルレアル＝４２．９７円（２０１３年７月末レート）

　＊１、２の正式表記は添付の関連資料を参照


　○工場の外観などの画像は添付の関連資料を参照


　TEMPERO「Sazon(R)」は１９８８年の発売以来、積極的なマーケティング活動によって、ブラジルの消費者においしさ、手軽さ、利便性が受け入れられ、広く各種家庭料理に使われています。用途別に合計９品種を展開し、２００８年度〜２０１２年度は、年平均成長率（販売量）約５％で推移しています。今年発売２５週年を迎えるTEMPERO「Sazon(R)」は、現在までに累計約３５億袋（１袋１２小袋入り）を販売しています。強固なブランド力とトップシェアを誇り、ブラジル味の素社の基幹商品となっています。


　味の素グループの海外コンシューマーフーズ事業の約２，０００億円の売上げのうち、ブラジル味の素社は、約１０％の売上げを占め、堅調に成長しています。当社は２０１１−１３年中期経営計画において、確かなグローバルカンパニーとなるため、海外コンシューマーフーズ事業の強化・伸長を基本方針に掲げています。
　南米における風味調味料市場は、世界の風味調味料市場（約１１０万トン、２０１１年、当社推計）の１８％を占めており、年平均成長率約５％で着実に拡大しています。当社は、南米を事業拡大加速エリアとして位置づけ、風味調味料を中心とした調味料のブラジルでのさらなる拡売、そして周辺諸国での開拓を推進し事業の深耕と拡大を目指します。


＜ブラジル味の素社（Ajinomoto　do　Brasil　Industria　e　Comercio　de　Alimentos　Ltda．）の概要＞
　（１）所在地：ブラジル連邦共和国サンパウロ州
　（２）会社設立：１９５６年
　（３）代表者：社長　西井　孝明（にしい　たかあき）
　（４）従業員：約２，８００名
　（５）事業内容：飼料用・医薬用・食品用アミノ酸、調味料、粉末清涼飲料、香粧品等の製造・販売


＜TEMPERO「Sazon(R)」生産設備増強の概要＞
　（１）生産工場：リメイラ工場（ブラジル連邦共和国サンパウロ州）
　（２）増産生産能力：約４０％増産
　（３）稼働開始：２０１３年８月
　（４）設備投資内容：建屋増築、包装設備、混合設備、自動計量設備、空気輸送機および、主原料用サイロ等の導入
　（５）従業員数：約２４０名
　（６）敷地面積：土地　４，８００m2、建屋　３，０００m2（２階建て）


＜TEMPERO「Sazon(R)」全９品種＞

　○商品画像は添付の関連資料を参照


　※２　風味調味料とは？
　　　　風味調味料とは肉、魚、野菜などのエキスにスパイス等の香辛料、塩・砂糖、うま味調味料などがブレンドされた、スープ、煮込み料理、炒め物、下味付けなど幅広いメニュー・用途に使用される汎用調味料。ブラジルの「Sazon(R)」の他、タイの「Ros　Dee(R)（ロッディー）」、インドネシアの「Masako(R)（マサコ）」、ベトナムの「Aji−ngon(R)（アジゴン）」等は、日本の「ほんだし(R)」、コンソメに相当するもので、各国の各種家庭料理に手軽にお使いいただける調味料です。

　※３　TEMPERO（テンペロ）とは？
　　　　ポルトガル語で「調味料」という意味です。