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IDC Japan、2017年までの国内仮想化ソフトウェア市場予測を発表

2013-08-22

国内仮想化ソフトウェア市場予測を発表


 ・2012年 国内バーチャルマシン/クラウドシステムソフトウェア市場は前年比成長率28.6%、世界主要地域の中で最も高い成長。2017年には市場規模が721億円に拡大
 ・2012年 国内デスクトップバーチャライゼーション市場は前年比成長率39.4%。2012年〜2017年の年間平均成長率22.0%、2017年には98億円に達する
 ・Software−Defined Infrastructureが仮想化ソフトウェア市場の新たな成長を促進する


 IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03−3556−4760)は、2012年における国内仮想化ソフトウェア市場規模実績と2017年までの市場規模予測を発表しました。これによると、2012年の国内バーチャルマシン/クラウドシステムソフトウェア市場規模は、前年比28.6%増の360億9,000万円、2012年〜2017年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は14.9%と予測しています。2012年の国内バーチャルクライアントコンピューティング市場規模は、前年比17.2%増の170億3,500万円、2012年〜2017年のCAGRは10.4%と予測しています。

 ハイパーバイザーを含む国内バーチャルマシン/クラウドシステムソフトウェア市場は、大手企業におけるプライベートクラウドの構築をはじめとする仮想基盤の拡大、中堅中小企業へのサーバー仮想化の浸透、デスクトップ仮想化の拡大によって、2012年も非常に高い成長を達成しました。世界の主要6地域(北米、中南米、西ヨーロッパ、中東欧・中東・アフリカ、日本、日本を除くアジア太平洋)の中で日本が最も高い成長率となっています。この市場の約90%のシェアを持つVMware社が売上を大きく伸ばしています。IDCでは2017年には市場規模が721億円に達すると予測しています。多くの企業で仮想基盤が標準になっていき、2013年以降も高い成長が継続すると見ています。

 クライアント仮想化ソフトウェアである国内バーチャルクライアントコンピューティング市場において、プレゼンテーション仮想化を実現するバーチャルユーザーセッション市場が約70%を占めています。2012年は前年比12.8%増と好調でした。一方、急速に導入が拡大しているデスクトップ仮想化を実現するデスクトップバーチャライゼーション市場は対前年比39.4%増となり、20%強の構成比を占めるまでに拡大しています。デスクトップバーチャライゼーション市場におけるCitrix Systems社とVMware社のシェア争いが熾烈となっています。デスクトップバーチャライゼーション市場の2012年〜2017年のCAGRは22.0%、2017年には98億円に達しバーチャルクライアントコンピューティング市場の約35%を占めるまで拡大するとIDCでは予測しています。

 IDC Japan ソフトウェア&セキュリティ シニアマーケットアナリストの入谷 光浩は「日本の仮想化ソフトウェア市場の成長スピードは世界の中で最も早い国・地域の1つである。ただ、単なるサーバー統合で終わってしまうユーザー企業も多く、成長スピードが減速してしまう懸念もある。更なる市場成長を促すためには、サーバーだけではなく、クライアント、ストレージ、ネットワークを統合的に仮想化し、ITインフラストラクチャー全体をソフトウェアでコントロールすることで仮想化の効果を最大限に引き出すアーキテクチャー Software−Defined Infrastructureの採用が重要となる」と述べています。

 IDCが定義する仮想化ソフトウェアは、以下の2つの分類で構成されています。

 ・バーチャルマシン/クラウドシステムソフトウェア:特定のハードウェア環境の低レベルな機能を利用する、あるいは複数のオペレーティング環境、アプリケーション、アプリケーション開発デプロイメントソフトウェア、システムインフラストラクチャソフトウェアのスタックをサポートするために、ソフトウェアを使って完全なるハードウェアのエミュレーションレイヤーを提供する。一般的にはハイパーバイザーとしても知られており、サーバー仮想化やデスクトップ仮想化、クラウド基盤を実現するソフトウェアである。ここでは、有償ライセンスもしくは有償サブスクリプションで提供されるソフトウェアのみを売上額のカウント対象としている。

 ・バーチャルクライアントコンピューティング:従来のデスクトップ環境を改善するための一連のソフトウェアである。本市場は、ネイティブ環境への分散を目的として仮想化されたユーザーインターフェースをOS内に構築する(プレゼンテーション仮想化)バーチャルユーザーセッションソフトウェアと、アプリケーションをカプセル化しホストOSおよびクライアント環境内で稼動しているその他のローカルなアプリケーションから分離する(アプリケーション仮想化)アプリケーションバーチャライゼーション、ホストのハードウェアからOSを切り離し、物理デバイス上で稼働しているOSから特定のクライアント環境を分離するためにハイパーバイザーを利用して仮想化する(デスクトップ仮想化)デスクトップバーチャライゼーションから構成される。

 今回の発表はIDCが発行したレポート「国内システムソフトウェア市場 2012年の分析と2013年〜2017年の予測」(J13310103)にその詳細が報告されています。本レポートでは、2010年〜2012年の国内仮想化ソフトウェア市場の売上実績と2013年〜2017年の予測を提供しています。バーチャルマシン/クラウドシステムソフトウェア市場、バーチャルクライアントコンピューティング市場の分類別に、稼働環境別売上額実績、ベンダー別売上額実績を提供しています。その他、オペレーティングシステム市場、アベイラビリティ/クラスタリングソフトウェア市場についても報告しています。

【レポートの詳細についてはIDC Japanへお問い合わせください】


<参考資料>
 国内仮想化ソフトウェア市場 売上額予測:2012年〜2017年

 ※添付の関連資料を参照


<IDC社 概要>
 International Data Corporation(IDC)は、ITおよび通信分野に関する調査・分析、アドバイザリーサービス、イベントを提供するグローバル企業です。49年にわたり、IDCは、世界中の企業経営者、IT専門家、機関投資家に、テクノロジー導入や経営戦略策定などの意思決定を行う上で不可欠な、客観的な情報やコンサルティングを提供してきました。

 現在、110か国以上を対象として、1,000人を超えるアナリストが、世界規模、地域別、国別での市場動向の調査・分析および市場予測を行っています。

 IDCは世界をリードするテクノロジーメディア(出版)、調査会社、イベントを擁するIDG(インターナショナル・データ・グループ)の系列会社です。


*記載されている全ての会社名、製品名は各社の商標、または登録商標です。


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 Tel:03−3556−4761
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