DIC、日立化成との合弁会社ディーエイチ・マテリアルを１００％子会社化

DIC・日立化成の合弁会社ディーエイチ・マテリアル株式会社の
DIC１００％子会社化に関する件



　DIC株式会社（本社：東京都千代田区、社長執行役員：中西義之、以下　DIC）と日立化成株式会社（本社：東京都千代田区、執行役社長：田中一行、以下　日立化成）は、両社の合弁会社であるディーエイチ・マテリアル株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：齋藤直義、以下　DHM）をDIC１００％の子会社とすることで、今月、合意しました。

　DHMは、DICが５０％、日立化成が５０％を各々出資し、両社が取り組んできた日本国内における不飽和ポリエステル樹脂およびビニルエステル樹脂の開発・製造・販売を主要事業として、２００５年２月に設立されました。以来、DHMでは、効率的な生産・営業体制の構築、商権や技術力など、合弁によって得られた強みを活用し、国内を中心に事業を進めてまいりました。しかしながら、リーマンショック以降の国内不飽和ポリエステルや、ビニルエステル市場の縮小、主要原材料である石化材料の高騰の影響などを受け、近年、事業環境は厳しさを増しております。DICでは、不飽和ポリエステル樹脂・ビニルエステル樹脂の需要が今後海外、とくに中国や東南アジアで増大すると見込んでおり、DHMの設立以前からDICが進出を果たしていたタイ、インドネシアや、中国での事業拡大など、海外進出の意を強くしております。

　このような状況から、DIC・日立化成の両社ではDHMの将来像について協議を重ねた結果、DHMをDIC１００％の子会社とすることが、事業の継続的な発展を図るために最善であるとの結論にいたりました。
　本年１０月１日をもって、DHMは、DIC１００％の子会社として新体制をスタートします。この新体制のスタートにあたり、日立化成はDHM山崎工場（茨城県日立市）の生産設備等を譲り受け、現DHM山崎工場が生産する製品は、一定期間、日立化成が受託生産し、製品供給を継続する予定です。

　今後、DICでは、DHMの新体制によるスタートを機に、国内においては堺工場（大阪府高石市）の設備更新などを適宜進め、国内における不飽和ポリエステル樹脂・ビニルエステル樹脂を鋭意継続・発展させると同時に、海外にも同事業の経営リソースを積極的に活用して中国やアジアでの事業展開を図ります。


＜DHMの会社概要＞
　名称：ディーエイチ・マテリアル株式会社
　所在地：東京都千代田区神田須田町一丁目１番地
　代表者の役職・氏名代表取締役社長　齋藤　直義
　事業内容：不飽和ポリエステル樹脂等の製造・販売および開発
　資本金：４億５千万円
　設立年月日：２００５年２月
　大株主および持株比率：DIC　株式会社　　　　５０％
　　　　　　　　　　　　　　　　　日立化成株式会社　５０％
　従業員数：約１２０名（２０１３年３月３１日現在）


以上