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TDK、LAN用小型SMDパルストランス「ALT3232Mシリーズ」を量産開始
トランス
LAN用小型SMDパルストランスの開発と量産化
・業界最小サイズ3.2×3.2×2.8(mm)。従来製品対比で体積および実装面積が30%小型化
・自動巻線工法による品質安定化
TDK株式会社(社長:上釜 健宏)は、LAN用インターフェースに使用される小型のパルストランスALT3232Mシリーズを開発したことを発表します。2013年7月から量産を開始します。
従来製品の外形寸法W:4.5×L:3.2×H:2.8(mm)の小型化を図り、W:3.2×L:3.2×H:2.8mmへと体積および実装面積を約30%小型化しました。イーサネットの伝送スピードが100Mbpsから1,000Mbpsへと伝送量が増えており、パルストランスの搭載個数が増加傾向にあります。1つの基板に複数のパルストランスを搭載することから、小型化が求められており、そのニーズに応えます。
また、PC等のIT機器をはじめ、近年は液晶TVをはじめとするAV機器にもLAN端子が標準装備されるようになってきました。パルストランスはLANインターフェースに搭載されるキーパーツです。パルス信号を高速伝送するとともに、入出力間の絶縁の機能を有しています。
TDKでは、SMDコモンモードフィルタで培った技術を応用し、自動巻線工法による量産体制を構築しています。手動巻線で生じる特性バラツキを抑え、高い信頼性と品質を提供します。
<主な用途>
・ノートPC、デジタル家電等のLANインターフェース部分
・各種通信機器等
<主な特長と利点>
・小型化による実装面積の省スペース化
・自動巻線による信頼性向上、品質安定化
<主な特性>
※添付の関連資料「参考資料」を参照
*端子レイアウト図
※添付の関連資料「参考資料」を参照
<生産・販売計画>
・サンプル価格:50円/個
・生産拠点:中国/日本
・生産予定:10万個/月(当初)
・生産開始:2013年7月
※製品画像は添付の関連資料を参照
<TDK株式会社について>
TDK株式会社(本社:東京)は、各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。
主な製品としては、各種受動部品(製品ブランドとしてはTDK、EPCOS)をはじめ、電源、HDDヘッドやマグネットなどの磁気応用製品、そしてエナジーデバイスやフラッシュメモリ応用デバイス等があります。アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、現在、情報通信機器、コンシューマー製品、自動車、産業電子機器の分野において、電子部品のリーディングカンパニーを目指しビジネスを展開しています。2013年3月期の売上は約8,500億円で、従業員総数は全世界で約80,000人です。
<TDK−EPC株式会社について>
TDK−EPC株式会社(本社:東京)はTDKのグループ会社であり、TDKの電子部品部門と、ドイツのEPCOS社との統合で、2009年10月に設立された電子部品の開発・製造を担う製造会社です。主な製品としては、コンデンサ(積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ)、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、センサ、ピエゾおよび保護部品等があります。