日本鉄鋼連盟、４月の鉄鋼生産概況を発表

鉄鋼生産概況２０１３年４月

４月粗鋼生産９１７万トン、前月比３．０％減、前年同月比１．０％増


◎２０１３年４月の鉄鋼生産は、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材のいずれも前月比では減少したが、前年同月比では増加した。

○銑鉄生産は６８０．３万トンと前月に比べ３７．０万トン、５．２％減少、前年同月比１．７％増加となり、前年同月比では２カ月連続の増加となった。なお、４月末の高炉稼働基数は前月同様の３３基中２７基であった。

○粗鋼生産は９１７．０万トンと、前月比２８．４万トン、３．０％減少、前年同月比１．０％増加となり、前年同月比で２カ月連続の増加となった。４月の１日当たり粗鋼生産は３０．５７万トンで、３月の同３０．４９万トン比０．２％増だった。
　炉別生産をみると、転炉鋼が７０５．６万トンと前月比２．７％減（前年同月比３．４％増）、電炉鋼が２１１．３万トンと同４．１％減（同６．２％減）となり、前年同月比でみると転炉鋼が２カ月連続の増加、電炉鋼は９カ月連続の減少となった。
　鋼種別生産では、普通鋼が７１６．３万トンと前月比２．８％減（前年同月比４．１％増）、特殊鋼が２００．６万トンと同３．８％減（同８．７％減）となり、前年同月比では普通鋼は２カ月連続の増加、特殊鋼は９カ月連続の減少となった。


○熱間圧延鋼材（普通鋼、特殊鋼の合計）生産は７９４．１万トンと前月に比べ６５．０万トン、７．６％減（前年同月比２．７％増）と、前年同月比では２カ月連続の増加となった。


○普通鋼熱間圧延鋼材（一般）の生産は６３３．５万トンと前月比５３．２万トン、７．７％減（前年同月比５．４％増）となり、前年同月比では２カ月連続の増加となった。
　品種別では、条鋼類は１６６．３万トン、前月比６．６％減（前年同月比７．７％増）で、前年同月比では２カ月連続の増加となった。鋼板類は４５９．６万トン、同８．７％減（同４．４％増）となり、前年同月比では２カ月連続の増加となった。
　主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が３６４．９万トン（前月比９．８％減、前年同月比７．６％増）と、前年同月比で２カ月連続の増加となった。厚板は８８．５万トン（同３．２％減、同６．４％減）と、前年同月比で９カ月連続の減少となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が８２．１万トン（同２．０％減、同６．８％増）と前年同月比で２カ月連続の増加となった。H形鋼は３３．７万トン（同５．４％減、同１４．３％増）と同１１カ月連続の増加、大形形鋼は７．４万トン（同５．０％増、同２７．０％減）と同４カ月連続の減少、中小形形鋼は８．５万トン（同１５．８％減、同１０．５％減）と同３カ月連続の減少となった。


○特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は１６０．５万トンと、前月に比べ１１．８万トン、６．９％減（前年同月比６．７％減）となり、前年同月比では９カ月連続の減少となった。


　※「全国鉄鋼生産高／全国鋼材生産高」は添付の関連資料を参照