日本鉄鋼連盟、３月の普通鋼鋼材需給速報を発表

２０１３年３月普通鋼鋼材需給速報について


　３月の普通鋼鋼材生産は、前年同月（６６７．０万トン）比９．４万トン・１．４％増の６７６．４万トンと２ヵ月振りの増加となった。また、前月比でも１０２．７万トン・１７．９％増加した。

　３月の出荷は、国内向けは４２７．１万トンで、前年同月比では９．９万トン・２．３％減と８ヵ月連続の減少となった。また、前月比では５７．４万トン・１５．５％増加した。輸出向けは２６７．２万トンで、前年同月比で８．２万トン・３．２％増となり、９ヵ月連続の増加となった。また、前月比では４８．８万トン・２２．３％増加した。

　この結果、出荷合計では、前年同月（６９５．９万トン）比１．７万トン・０．２％減の６９４．３万トンと２ヵ月連続の減少となった。また、前月比では１０６．２万トン・１８．１％の増加となった。

　３月末のメーカー・問屋在庫は、前月末（６５１．５万トン）比１７．９万トン・２．７％減の６３３．６万トンで、２ヵ月連続の減少となった。内訳をみると、メーカー在庫が前月末（５１８．６万トン）比２５．６万トン・４．９％減の４９３．０万トンと２ヵ月連続の減少となった。また、問屋在庫は前月末（１３２．８万トン）比７．７万トン・５．８％増の１４０．６万トンと２ヵ月連続の増加となった。

　国内・輸出別では、国内向在庫が前月末（５４１．２万トン）比３．５万トン・０．６％増の５４４．６万トンと２ヵ月振りの増加となった。また、輸出船待在庫は前月末（１１０．３万トン）比２１．３万トン・１９．４％減の８８．９万トンと２ヵ月連続の減少となった。

　在庫増減についてみると、在庫が前月末比１万トン以上減少した品種は、鋼帯（幅６００mm以上）（５．７万トン減の１５３．３万トン）、鋼板（５．５万トン減の５７．４万トン）、H形鋼（３．１万トン減の２５．２万トン）、鋼管（１．５万トン減の５４．６万トン）、鋼矢板（１．３万トン減の３．４万トン）、ティンフリースチール（１．１万トン減の８．１万トン）であった。一方、在庫が前月末比１万トン以上増加した品種は、小形棒鋼（１．５万トン増の６６．４万トン）であった。

　３月末の在庫率（在庫÷出荷）は、前月末の１１０．８％から１９．５ポイント低下し９１．３％となり、１２ヵ月振りに１００％を下回った。うち、国内在庫率は前月末の１４６．４％から１８．９ポイント低下し１２７．５％となった。


以　上


※以下の資料は添付の関連資料「参考資料」を参照
　・２０１３年３月分普通鋼鋼材需給（速報）総括表
　・普通鋼鋼材在庫速報（２０１３年３月末）
　・普通鋼鋼材品種別需給表（２０１３年３月　速報）
　・普通鋼鋼材需給推移表（２０１３年３月　速報）