Article Detail
DTS、日立と共同開発したBI用アプライアンス製品を販売開始
DTSが迅速かつ容易にビッグデータの戦略的な分析、活用を可能にする
アプライアンス製品「DaTa SuperExpress」を日立と共同開発し販売開始
操作性に優れたビジネスインテリジェンスツールと
超高速大容量のデータウェアハウスを連携して提供
株式会社DTS(代表取締役社長:西田 公一/以下、DTS)は、このたび、株式会社日立製作所(執行役社長:中西 宏明/以下、日立)の協力のもと、ビッグデータの戦略的な分析、活用を可能にするBI(*1)用アプライアンス製品「DaTa SuperExpress」を開発し、6月3日から本格的に発売開始します。本製品は、優れた操作性で業務データの容易な分析を可能にするBIツール「BI NavigationStudio」と、日立が開発し、自社従来比約100倍のデータ検索処理性能をもつ高速データアクセス基盤「Hitachi Advanced Data Binder プラットフォーム」(*2)をデータウェアハウス(*3)の処理基盤として連携させたものです。DTSは、2013年7月に、日立ハーモニアス・コンピテンス・センター(東京都港区)内に、本製品の導入を検討するユーザー向けの性能の事前検証環境を設置する予定で、日立の協力のもと、「DaTa SuperExpress」の販売を推進し、ユーザーのビッグデータの分析、活用を支援します。
*1 BI(Business Intelligence):企業などの組織の膨大なデータを、蓄積、分析、加工することで、経営などの意思決定に活用しようとする手法や技術。
*2 内閣府の最先端研究開発支援プログラム「超巨大データベース時代に向けた最高速データベースエンジンの開発と当該エンジンを核とする戦略的社会サービスの実証・評価」(中心研究者:喜連川 国立大学法人東京大学教授/国立情報学研究所所長)の成果を利用。
*3 データウェアハウス(Data WareHouse):時系列に蓄積された大量のデータの中から、各項目間の関連性を分析するシステム。
近年、企業や社会活動で発生するデータは爆発的に増加しており、さまざまな分野において発生するデータを分析し、新たなビジネスやサービスを創出する動きが加速しています。それに伴い、経営情報や販売情報など、多岐にわたるデータの多角的な分析を可能とするBIツールの導入が広く進んでおり、特に、統計や解析手法の専門知識を必要としない操作性に優れたBIツールのニーズが高まっています。また、BIツールの分析にかかる時間は、連携するデータウェアハウスの検索処理性能に大きく左右されることから、ビッグデータの分析においては、データ量を気にすることなく、迅速にデータ分析を行うことを可能にするデータウェアハウスが求められています。
DTSは、2011年10月に、BIツール「データスタジオ@Web」を強化し、業務データをフローやガイダンスなどの画面指示に沿って容易に分析できる「BI NavigationStudio」を、日立の協力のもとで開発、提供してきました。一方、日立は、2012年5月に、国立大学法人東京大学と共同開発した超高速データベースエンジンと、日立製サーバおよびストレージを組み合わせた高速データアクセス基盤「Hitachi Advanced Data Binder プラットフォーム」を製品化し、提供してきました。
DTSは、今回、日立と共同で、ビッグデータの分析、活用のニーズの高まりに対応するべく、「BI NavigationStudio」と「Hitachi Advanced Data Binder プラットフォーム」を連携させたBI用アプライアンス製品「DaTa SuperExpress」を開発しました。本製品は、BIツールに接続するデータウェアハウスの処理基盤として、従来比約100倍のデータ検索処理性能をもつ高速データアクセス基盤を採用したことで、TB(テラバイト)以上のビッグデータを迅速に一括で分析することが可能です。一般的なRDBMS(*4)をデータウェアハウスの処理基盤として採用した場合と比較して、データ分析時間を大幅に短縮(*5)でき、従来、データウェアハウスの検索処理性能上の制約から、データ量の多さのために分析データの対象範囲を絞らざるを得なかった場合においても、データ量を気にすることなく、迅速なデータ分析を行うことができます。また、分析するデータ量が増加した際に、メモリを追加することなく、処理性能を維持できるなど、投資規模を抑えた形で、ビッグデータの分析、活用が可能です。
*4 RDBMS(Relational DataBase Management System:関係データベース管理システム):関係モデルと呼ばれる概念に基づいてデータを扱うデータベースで、現在もっとも広く用いられているデータベースの形式であるRelational DataBaseを管理するソフトウェア。
*5 日立にて、1.5TBのPOSデータの分析について、一般的なDBMSをデータウェアハウスの処理基盤とした場合の処理時間と、「Hitachi Advanced Data Binder プラットフォーム」をデータウェアハウスの処理基盤とした場合の処理時間を測定、比較した結果、約13.5時間から約7.5分への短縮を確認しています。なお、本製品によるデータ分析の高速化の度合いは、条件によって異なります。
DTSは、5月8日から東京ビッグサイトで開催される「第18回データウェアハウス&CRM EXPO」に本製品を紹介します。今後、日立の協力のもと、「DaTa SuperExpress」の販売を積極的に推進し、2013年度に1億円、2015年度までの3年間で5億円の売上をめざします。
※「DaTa SuperExpress」の主な特長などリリース詳細は、添付の関連資料を参照
<関連情報>
▼「DaTa SuperExpress」に関するホームページ
http://www.dts.co.jp/section/solution/datasuperexpress/
▼高速データアクセス基盤「Hitachi Advanced Data Binder プラットフォーム」に関するホームページ
http://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/soft1/big_data/data-binder.html
▼「日立ハーモニアス・コンピテンス・センター」に関するホームページ
http://www.hitachi.co.jp/products/harmonious/center/
<商標注記>
・DaTa SuperExpressは、株式会社DTSの登録商標です。
・BI NavigationStudioは、株式会社DTSの登録商標です。
・HitachiおよびAdvanced Data Binderは、株式会社日立製作所の日本における登録商標です。
以上