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ロールス・ロイス、新モデル「レイス」など正式受注を開始
ロールス・ロイス、新モデル「レイス」を日本初公開
・3月のジュネーブモーターショーで発表した新モデル「レイス」を日本初公開、同時に国内での正式受注を開始
・ファストバック・デザインが特徴的な、史上最もパワフルなロールス・ロイス
・最高出力624bhp/465kW、最大トルク800Nm@1,500rpm−、0−100km/h加速4.6秒
・国内販売価格3,195万円(車両本体価格・消費税込)
・ロールス・ロイスは昨年国内で記録的販売台数を達成、さらに大阪に販売店を新設予定
Rolls−Royce Motor Cars(本社:英国ウェストサセックス州グッドウッド、以下:ロールス・ロイス・モーター・カーズ)は本日、今年3月のジュネーブモーターショーにおいて発表した新モデル「レイス」を都内で報道陣に初公開しました。新たにロールス・ロイス・ファミリーに加わるこの新モデルが表現するのは、パワー、スタイル、ドラマ、そしてわずかな翳り(ノワール)です。また、本日から正規販売代理店を通じて、レイスの国内での受注を正式に開始しています。
今回の発表に合わせて来日したロールス・ロイス・モーター・カーズのアジアパシフィック担当リージョナル・ディレクター ポール・ハリスは次のようにコメントしました。「このたび、日本の皆様にいち早くレイスをご覧いただけることを嬉しく思います。レイスは、1938年に初めて用いられたロールス・ロイスの最も有名なモデル名のひとつを復活させたものです。究極のグランツーリスモであり、当社の創業者にして偉大な冒険家であったチャールズ・ロールスが現代に生きていたならば、きっと自分のための1台として選んだであろう車です」
ロールス・ロイス・モーター・カーズ アジアパシフィック担当ゼネラル・マネジャーのダン・バルマーは次のように述べています。「日本は、ロールス・ロイスにとってアジア第2位の市場です。レイスは、ロールス・ロイスというブランドが長い歴史を持つ日本において、その顧客層をさらに拡大し新たなブランドの魅力を伝える役割を担ってくれるでしょう。また、日本に力強い景気回復の兆しが見られる今こそ、この新モデルの発表に絶好の機会と言えます。従来から、日本のお客様にはロールス・ロイスの新モデルを常にいち早く受け入れていただきました。レイスでも、日本がアジア最大の市場のひとつになるものと確信しています。このダイナミックな新モデルは、ロールス・ロイスの将来を大胆に形作っていくことになるでしょう」
<レイス>
レイスは、スピリット・オブ・エクスタシー像を戴く歴代のロールス・ロイスの中で、最も大胆なデザインと、最高にドラマチックな性能を備えた、史上最もパワフルなロールス・ロイスです。現代的な2ドアデザインを特徴とするレイスのファストバックボディは、1950年代〜1960年代に見られた偉大なグランドツアラーからインスピレーションを得て、パワー、スタイル、ドラマを表現しています。
その流れるようなファストバックデザインは、この車にユニークな性格を与えています。大胆なライン、ボディパネルにみなぎる緊迫感、傾斜したリアウインドウは、スターティングブロックに構える一流のアスリートを思わせます。また深く奥まったグリル、ワイドなリアトラック、ドラマチックな2トーンのカラーレイアウトも、この車のダイナミックな性質を余すところなく表現しています。
コーチドアを開くと、ファントムに使われるものと同グレードのレザーと「カナデル・パネリング」と呼ばれる上質なウッドパネルを用いた贅沢なインテリアが広がります。創業者ヘンリー・ロイス卿と、当時のロールス・ロイスのデザイナーやエンジニアたちが冬を過ごした南仏の有名な入江にちなんで名づけられたこの手触りの良いサテン仕上げのパネルがインテリア全体を包み、光と温もりを感じさせる空間をパッセンジャーにもたらします。特殊加工を施したこの美しいオープングレインのウッドパネルは、ロールス・ロイスのグッドウッド本社工場のクラフツマンの優れた技術を物語っています。
ファントム以外のモデルで初めて採用されたビスポーク・オプション「スターライト・ヘッドライナー」は、レイスのインテリアの雰囲気をさらに高めます。このオプションは、1,340本もの光ファイバーを職人が手作業でルーフライナーに編み込み、ルーフに星のきらめく夜空を描き出すものです。
レイスの動力性能もまた、そのスタイルを裏切りません。V12エンジンと8速のオートマチックZFトランスミッションとの組み合わせが生み出すパワーは、ゆとりがありながらもダイナミックな走りをもたらします。624bhp/465kWものパワーは、4.6秒という優れた0−100km/h加速を可能にします。
1,500rpmの低速回転域から発生する800Nmの強大なトルク、ワイドなリアトラック、短めのホイールベース、低く抑えられたルーフ高が、ロールス・ロイス史上最もパワフルで乗る人を夢中にさせるドライビング体験をお届けします。またサスペンションも、ボディのロールを抑え、コーナリングの際のフィードバックをごく控え目に強調するようチューニングされています。高速走行時には重く、低速時には軽くなるよう設定されたステアリングウエイトも、この車のきびきびとした走りに貢献しています。
しかし、レイスは決して荒々しいGTではありません。空気のベッドに乗っているようといわれるロールス・ロイス独特の乗り心地をまったく損ねることなく、ダイナミックな走行性能を実現しました。洗練されたゆとりあるドライビング体験と俊敏なレスポンスの絶妙な組み合わせによって、ロールス・ロイスの代名詞ともいえる浮遊するような走りが新次元にまで高められました。
これまで1世紀以上にわたって、ロールス・ロイスには、控えめにドライバーをサポートし、「エフォートレス」という言葉に象徴される比類ないドライビングを可能にする技術が装備されてきました。こうした装備は、ドライバーが要求したときのみ機能し、必要のないときには目立たないよう隠されています。
近年の機械技術、電子技術の進歩が、ヘッドアップ・ディスプレイやアダプティブ・ヘッドライト、キーレス・トランクなどの新システムを可能にしました。日本仕様のレイスでは、キーレス・トランクを含むキーレス・エントリー・システムが標準装備されます。さらに、コネクティビティの改善によってヒューマン・マシン・インタフェースが新次元にまで高められました。このようなサポートツールはまるでドライバーに仕えるバレー(従者)ともいえるものです。
たとえば、音声制御ナビゲーションは、ステアリングホイールに配置されたワンタッチの呼び出しボタンで動作します。ナビゲーションの目的地の設定も、メニュー画面から手入力する必要はもはやありません。声で指示するだけで、ナビゲーションの画面と音声を通じてルート案内が速やかに開始されます。
スピリット・オブ・エクスタシーをあしらったロータリーコントローラーからは、スマートフォンの画面と同じように、表示を大きくしたり小さくしたりできるタッチパッド機能によるナビゲーションが可能です。表示される文字をスクロールするだけではなく、直接指で文字を書くことができ、日本語、中国語、韓国語などの言語にも適しています。
新たに採用されたSAT技術(*)により、レイスのパワーデリバリーはロールス・ロイス・ブランドならではのエフォートレスなドライブ体験をさらに新次元にまで引き上げています。
SATは、GPSデータを利用してドライバーが認知できるよりもさらに前方までを見通します。現在位置とその時の走行スタイルに基づいてドライバーの動きを予測し、進路に合わせて最適なギアを選択します。カーブや高速道路の合流地点、交差点などがすべて事前に検知されるため、レイスはどのような状況下でも瞬時に期待通りの性能を発揮することができます。
レイスの日本での販売価格は31,950,000円(車両本体価格・消費税込)です。レイスでも、オーダーされる車両のほとんどに何らかのビスポークオプションが装備されると予想されます。レイスの納車開始は、2013年第4四半期を予定しています。
*関係当局の承認待ち。道路状況、高速道路の分岐合流点、交差点などの検知が可能。
2012年にグッドウッド本社工場から出荷されたファントム・ファミリー・モデルのほぼすべて(95%)と、ゴースト4台のうちの3台が、なんらかのビスポークオプションを装備していました。「ファントム・クーペ アビエーター・コレクション」や「アールデコ・コレクション」をはじめとするビスポークコレクションも、特に高い評価を受けています。
ロールス・ロイス・モーター・カーズは、2012年に日本で記録的な販売台数を達成しました。好調な国内販売を受けて、大阪に新たな販売店の開設を予定しており、国内の販売拠点は東京、横浜、大阪の3都市になります。
※製品画像、参考情報は添付の関連資料を参照