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IPA、1月〜3月のコンピューターウイルス・不正アクセスの届出状況と相談受付状況を発表
コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況および相談受付状況
【2013年第1四半期(1月〜3月)】
IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:藤江 一正)は、2013年第1四半期(1月〜3月)のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出(*1)状況および相談受付状況をまとめました。
URL:http://www.ipa.go.jp/security/txt/2013/q1outline.html
1. コンピュータウイルス届出状況
2013年第1四半期[1月〜3月]の届出件数は1,803件(内、感染被害届出は0件)と、2012年第4四半期[10月〜12月]の2,456件から約27%の減少となりました。また、2013年第1四半期の検出数は56,210個と、2012年第4四半期の67,533個から約17%の減少となりました。
ウイルス別検出数では、W32/MydoomやW32/Netsky、W32/IRCbotやXM/Mailcabの減少が目立ちました。
2. 不正プログラム上位10種類の検出状況
2013年第1四半期[1月〜3月]の不正プログラム上位10種類の合計検出数は、23,617個と、2012年第4四半期[10月〜12月]の37,480個から約37%の減少となりました。
主にインターネットバンキングのID/パスワードを窃取するBancos、パソコン内に裏口を仕掛けるBackdoor、悪意あるウェブサイトに誘導して、別のウイルスを感染させようとするWebkitが多く検出されました。
また、韓国への大規模サイバー攻撃に使われたとされる不正プログラム、Trojan/MBRKillの届出がありました。
3. コンピュータ不正アクセス届出状況
2013年第1四半期[1月〜3月]の届出件数は合計27件(前四半期比75%)でした。そのうち被害があった件数は27件(前四半期比79%)となり、すべて実際に被害があった届出でした。
また、これら実被害があった届出の原因の内訳は、古いバージョン使用・パッチ未導入が5件、ID・パスワード管理不備が2件、設定不備が2件、などでした。
4. 相談受付状況
2013年第1四半期[1月〜3月]のウイルス・不正アクセス関連の相談総件数は3,300件でした。そのうち「ワンクリック請求」に関する相談が721件、「偽セキュリティソフト」に関する相談が179件、「情報詐取を目的として特定の組織に送られる不審なメール」に関する相談が18件、などでした。
◆詳細は以下のURLからご覧ください。
URL:http://www.ipa.go.jp/security/txt/2013/q1outline.html
<脚注>
(*1)コンピュータウイルスの届出は、通商産業省(現・経済産業省)のコンピュータウイルス対策基準に基づき1990年4月にスタートした制度です。その後、不正アクセスの届出が1996年8月に同省のコンピュータ不正アクセス対策基準によりスタートしました。両制度の届出機関は、いずれもIPAが指定されています。
コンピュータウイルス対策基準:
http://www.meti.go.jp/policy/netsecurity/CvirusCMG.htm
コンピュータ不正アクセス対策基準:
http://www.meti.go.jp/policy/netsecurity/UAaccessCMG.htm