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森下仁丹、バイオカプセル化種子(人工種子)に関する国内特許を取得
バイオカプセル化種子(人工種子)の特許権取得に関するお知らせ
森下仁丹株式会社(本社:大阪市中央区/代表取締役社長:駒村純一)は、シームレスカプセル化技術の応用開発に積極的に取り組んでおり、非食用分野に於ける研究開発の成果として、この度バイオカプセル化種子(人工種子)に関する国内特許を取得致しましたのでお知らせいたします。
従来より、付加価値の高い植物資源を組織レベルで増殖させ、ゲル等に包むことで人工種子化する試みがなされていますが、乾燥に弱く、物理的な強度も不足しており、長期保存が実用化への課題となっています。
森下仁丹では、生分解性素材を用いた独自の多層構造シームレスカプセルを研究し、保存安定性が高く、土壌に播種すると速やかに発芽する植物組織を包んだ人工種子を開発致しました。特に、高価な花卉や野菜、種子繁殖が困難な植物、希少な薬用植物資源については、遺伝的に安定した品種の確保と増殖・供給が世界規模でも大きな課題となっており、植物のクローン化技術と本技術との融合により安定した植物資源の供給が期待されます。
海外ではオーストラリア・韓国・台湾で既に特許が成立し、欧米でも審査が進行中であり、既に本技術の活用に関して打診も受けております。
森下仁丹では、既に公表している様々な新用途カプセルの実用化へ向けて積極的に取り組んでおり、中長期に亘る業績の向上と企業価値の拡大を目指して参ります。
なお、本件の本年度業績への影響は軽微であり、本年度の業績予想に変更はありません。
発明の名称:人工種子
出願人 :森下仁丹株式会社
出願日 :平成12年12月25日
特許番号 :第4629866号
※参考画像は関連資料を参照
以上