Article Detail
IIJ子会社など、Cat.6A規格に対応したLANケーブル「eco−patch10G」を発表
業界最細・最軽量のCat.6A規格に対応したLANケーブル「eco−patch10G」を発表
株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鈴木 幸一、コード番号:3774 東証第一部)の100%子会社でLAN関連を中心としたネットワーク構築事業を行うネットチャート株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:楠本 和弘 以下、ネットチャート)と、消防用ケーブル・通信用ケーブル・LAN関連ケーブル・光ファイバケーブル及び機器加工品の製造・販売を行う冨士電線株式会社(本社:神奈川県伊勢原市、代表取締役社長:城和 信夫 以下、冨士電線)は、業界最細・最軽量で環境に配慮し、10GBase−T及びカテゴリー6A(Cat.6A)規格(※1)に対応したLANケーブル「eco−patch10G」を本日発表致します。
昨今のクラウドシステムの浸透と共に、企業内ネットワークのトラフィックは日々増大しており、今後、SDN(Software Defined Network)等の導入が進むと、その傾向はさらに高まると予想されます。これらのネットワークを安全かつ安定して運用するには、増大し続けるトラフィックに対応できる高性能で信頼性の高い設備が必要となります。
そのような設備の一端として、10GBase(10Gbps)(※2)対応のネットワーク機器が挙げられますが、従来の10GBase対応機器は光ファイバケーブルを用いて接続するのが一般的で、機器本体の他、光ファイバケーブルやケーブル接続用モジュールが高価なため、設備全体として高額なものになってしまいます。
一方、安価に10GBaseのLANケーブルを用いて通信する10GBase−Tのニーズも高まっていますが、既存の10GBase−T用LANケーブルは、太く、固く、取り回し辛いなど、使い勝手の悪いものでした。
eco−patch10Gは、eco−patch及びeco−patch6(以下、eco−patchシリーズ)の安全性や環境配慮型設計、PoE対応、取り回しに優れた配線作業性等の特長をそのままに、新たに10GBase−Tに対応するCat.6A規格に対応した業界最細(外径約5.0mm)・最軽量(約21kg/km)のLANケーブルです。(※3)
ネットチャートおよび冨士電線は、今後とも、SDN時代の高速通信対応機器に対応した、より利便性の高い製品やソリューションの開発に取り組んでまいります。
(※1)ツイストペアケーブルの規格の一つで、カテゴリー6の2倍にあたる最大周波数500MHzの通信に利用できる。
(※2)コンピュータ・システム同士を結ぶ通信規格の一つで、最大10Gbpsの伝送速度を持つイーサネットの規格。
(※3)2012年12月現在、日本国内にて流通・販売しているCat.6A規格対応の日本国内製パッチケーブルの比較において。
※ネットチャート及び冨士電線調べ
<eco−patch10Gの主な特長>
1. Cat.6A規格のケーブル性能を実現
ケーブル規格は、Cat.6A規格を採用(挿入損失(※4)は、TIA規格(※5)の1.7倍)し、従来のeco−patchシリーズと比較して高周波まで対応しています。伝送速度などのケーブル性能は従来のCat.6Aケーブルと変わりません。また、eco−patch10Gは、シールド付きケーブルであり、Cat.6A規格で新たに要求されているエイリアンクロストーク(※6)対策にも優れた効果を発揮します。
2. 業界最細、最軽量で優れた配線作業性を実現
従来のCat.6Aケーブルと比較して直径が約5.0mmと約30%細く、物質使用量も約2/3となっている業界最細・最軽量のCat.6A対応LANケーブルです。
ラック内などでの配線作業に適しており、配線管理や整理もしやすくなるため、配線状態をきれいに保つことが可能です。
また、ケーブルに利用される銅の使用量が半分以下になるなど、従来よりも軽量化されており、ケーブルの重みによるコネクタ等の接合部分の傷みが少なくなります。
3. PoEシステムに対応
eco−patch10Gは従来のeco−patchシリーズと同様に、PoE(Power over Ethernet)システム(IEEE802.3af)に対応しています。
4. 環境に配慮し、高い安全性を実現
物質使用量の低減により、従来のCat.6Aケーブルと比較して、ケーブルの生産・運搬・利用までに発生する環境負荷が軽減されます。
また、被覆に耐燃性ポリオレフィンを使用し、万一、ケーブルが燃焼しても、ダイオキシンやハロゲンガスのような有害物質が発生しません。
JIS C 3005:2000(傾斜試験)(※7)をクリアするなど、難燃性に優れており、RoHS指令にも対応しています。
なお、本製品の詳細スペックについては、ケーブル仕様書をご参照下さい。
(※4)伝送システムに部品を挿入することで生じる損失。
(※5)米国における商用ビル通信配線規格。
(※6)隣接する他のケーブルから受ける漏話。
(※7)日本で要求される一般的難燃グレード。
<希望小売価格>
●1m:4,900円(税別)
※1m増す毎に400円(税別)増しとなります。
<「eco−patch10G」外観図>
*添付の関連資料を参照
<従来品との比較>
*添付の関連資料を参照
[ネットチャート株式会社について]
株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)のグループ子会社として、2006年10月に設立されました。神奈川県地区を中心に、機器の導入・設定、ネットワーク導入時の配線工事、アプリケーションのインストール・運用サポートなどのLAN関連を中心としたネットワーク構築事業を行なっています。
▼http://www.ncj.co.jp/
[冨士電線株式会社について]
1951年1月に設立され、昭和電線ホールディングス株式会社のグループ会社として、消防用ケーブル・通信ケーブル・LAN関連ケーブル・光ファイバケーブル及び機器加工品の製造・販売を行なっています。
▼http://www.tokyo-fuji.co.jp/