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凸版印刷、フルカラー液晶ディスプレイ搭載のNFC対応の非接触ICカードを開発
高精細・フルカラー液晶ディスプレイを搭載したNFC対応の高機能非接触ICカードを開発
〜カラフルなクーポンの表示など、これまでのICカードにはなかった表現が可能に!〜
凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、高精細・フルカラー液晶ディスプレイを搭載した、NFC(※1)対応の高機能非接触ICカードを開発。次世代ICカードのコンセプトモデルとして、10月7日から開催される「FIT2010(金融国際情報技術展)」(主催:日本金融通信社、会場:東京国際フォーラム)のトッパンブースで展示を行います。
これまでの非接触ICカードでは、カード内の情報をその場ですぐに確認することができないという課題がありました。今回、ICカードにディスプレイを搭載するとともに電池を内蔵させ、カード内の情報をカード単体で確認できる仕組みを実現しました。
本ICカードでは、搭載した高精細・フルカラーの液晶ディスプレイでICチップ内の残高やポイント、さらにはカラフルなデザインのクーポンなどを瞬時に表示することができます。多彩なデザインを活用したキャンペーンでの利用や、電子チケット、ゲームをはじめとしたアミューズメント分野への展開など、これまでのICカードには実現できなかった様々な用途での活用が可能になります。またNFCに準拠しTypeA、TypeB、FeliCaに対応、幅広いシステムで活用することができます。また、カード上に操作キーを設置することで、情報の切り替えなど操作をスムーズに行うことができます。
今後、凸版印刷は薄型化や搭載電池の改良、動画表示の対応など開発を進め、流通業界やアミューズメント業界などの会員証やポイントカード、交通事業者の交通カードなど向けに、2011年度の量産開始を目指します。
【背景】
・近年、その利便性の高さから、流通や交通業界などで非接触ICカードが数多く採用されています。
・しかし従来の非接触ICカードは表示機能がないため、ICカード内の残高やポイントなどの情報を知りたい場合、店舗などに設置された専用の機器を使用しなければならず、手軽に確認することができないという課題がありました。
・また昨今、非接触ICカードは流通や交通など多くの業界で普及・拡大しており、企業は自社のカードを新たに普及させるには、機能面やデザイン面での差別化が求められています。
・これらの課題を解決するため、凸版印刷は、フルカラー液晶ディスプレイをICカードに搭載。生活者により先進的で便利なサービスの提供を目指したコンセプトモデルを開発しました。
【特長】
・フルカラー液晶を搭載。見やすい画面で数字だけでなく、カラフルなクーポン、キャラクター画像など、より高精細な情報も表示可能。
・操作キーを券面に設置。画面切り替えなどの操作が簡単に。
・電子決済機能をはじめ、残高や使用履歴、ポイント、電子マネー、入場券、広告表示など、様々なアプリケーションが搭載可能。
・ICカードに高級感やプレミアムな印象を与えることができ、差別化を図ることができます。
【詳細機能】
・サイズ:縦54.0mm×横86.0mm×厚さ3.9mm
・重さ :約25g
・搭載ディスプレイ :2.2インチ フルカラー液晶ディスプレイ(解像度 320×240ドット)
・通信方式 :NFC対応(TypeA、TypeB、FeliCaに対応可能)
・駆動電源 :内蔵一次電池(交換可能)
【想定販売先】
スーパー、百貨店、アミューズメント、ゲーム業界、交通事業者など。
【今後の展開】
凸版印刷では今後、搭載する電池などの改良を進め、動画対応なども視野に入れながら、2011年度の量産開始を予定しています。
なお本カードは、2010年10月7日(木)・8日(金)の2日間、東京国際フォーラムで開催される「FIT2010(金融国際情報技術展)」のトッパンブースで展示されます。
(※1)NFC(Near Field Communication)とは、13.56MHz帯の周波数を利用した近距離無線通信規格です。
(※2)FeliCaは、ソニー株式会社が開発した技術方式で、ソニー株式会社の登録商標です。
以上
※ 参考資料は、関連資料参照