NTTデータ、CAFISを活用した法人向け即時口座振替機能提供サービスを楽天Edyなどに導入

CAFISを活用した法人向け即時口座振替機能提供サービスが「楽天Edy」および「しんきん情報サービス」に導入決定



　株式会社NTTデータが提供する、CAFIS（注１）を活用した法人向け即時口座振替機能提供サービス「即時決済ゲートウェイサービス」の、楽天Edy株式会社（以下：楽天Edy）および、株式会社しんきん情報サービス（以下：しんきん情報サービス）での採用が決定しました。

　本サービスは、企業が自社インターネットサービスの利用者向けに即時口座振替サービスを提供する際に必要となる各種機能を備えた共同利用型のサービスです。本サービスの利用により、企業は簡便に即時口座振替サービスの導入が可能となります。

　NTTデータでは、今後証券会社やネット通販会社、保険会社等の企業へのサービス提供を目指します。また、今後本サービスに対応する金融機関の拡大を行うとともに、これまで培ってきた法人向け決済サービスの提供ノウハウを生かして、さらなるサービスの充実化を図ります。


＜背景＞
　近年、企業の提供している決済手段は多岐にわたり、利用者の銀行口座から即時に引き落とし可能である即時口座振替サービスは、利便性の高い決済手段として利用者からのニーズがあります。

　しかしながら、企業が即時口座振替サービスを導入する場合、金融機関ごとに当該サービス用のシステムを構築する必要があり、一定のシステム開発負荷が発生していました。

　そこでNTTデータでは、企業が独自に金融機関ごとのシステムを構築することなく即時口座振替サービスを提供できるよう、当該サービスに必要な各種機能を備えた共同利用型のサービスを構築し２０１２年９月１８日より提供を開始してきました。

　今回、即時口座振替サービスの検討を進めてきた、楽天Edyと、しんきん情報サービスにおいて、「即時決済ゲートウェイサービス」のメリットである、金融機関との接続の簡便性が認められ、採用にいたりました。楽天Edyは株式会社三井住友銀行（以下：三井住友銀行）と、しんきん情報サービスは各信用金庫との接続にそれぞれ本サービスを導入します。


＜導入事例＞

■楽天Edy
　プリペイド型電子マネー「楽天Edy」への携帯電話、スマートフォンからのチャージ業務に利用されます。本サービスの導入により、銀行口座からのオートチャージ機能が新たに提供されます。


■関連URL
　「楽天Edyアプリ」、銀行口座からのEdyチャージに対応−日常のお買い物での電子マネー決済の利便性向上を目指す−（外部リンク）
　http://corp.rakuten.co.jp/newsrelease/2012/1031-1.html


＜しんきん情報サービス＞
　同社が収納代行会社として、同社利用企業向けに新規提供開始する「しんきんリアルタイム口座振替サービス」にて、本サービスが利用されます。

　図：楽天Edyでの利用例

　※添付の関連資料を参照


＜即時口座振替サービスについて＞
　即時口座振替サービスとは、口座振替のしくみを企業任意のタイミングで即時に実施することができる、金融機関が提供するサービスです。あらかじめ利用者が企業・金融機関と口座振替契約をすることにより利用可能で、インターネット上の決済手段として、簡単な操作でかつ即時性をもちつつ利用者自身の銀行口座から直接資金移動できるのが特長です。

　注　即時口座振替サービスの名称は金融機関によって異なります。


＜即時決済ゲートウェイサービスによる各社メリット＞

１．企業のメリット
　ア．企業による引き落とし依頼を受信後、金融機関からの結果通知を即時に返すため、企業側ではタイムラグなしに決済結果を確認することが可能です。
　イ．金融機関との個別のシステム構築を行うことなく、即時口座振替サービスを利用可能となります。


２．金融機関のメリット
　ア．即時口座振替サービス利用企業の拡大により、金融機関提供の決済サービスのさらなる活性化が見込めます。
　イ．CAFISの活用により、即時口座振替サービスを新規に提供する金融機関においても、システム開発負荷を低減します。


＜ターゲット業界と利用シーン（当社想定）＞

■インターネット上の各種入金、決済
　・証券会社：証券口座への入金
　・生命保険会社：ネットでの保険購入時の初回保険料回収／契約者貸付の返済／契約金未回収時の再振替
　・ネット通販会社：購入商品の料金支払い
　・カード会社／消費者金融：契約者からの返済、契約金不納時の再振替

■自分の仮想口座やプリペイドカードへの入金
　・プリペイドカード：プリペイドカードへのチャージ
　・仮想口座による決済サービス：仮想口座への入金

■売上金回収への利用
　・損害保険会社：代理店から本部への入金
　・コンビニエンスストア：フランチャイジーから本部への入金

など


＜今後について＞
　NTTデータでは今後、より多くの企業が即時口座振替サービスを利用できるよう金融機関との連携を進めていくとともに、平成２７年度までに導入企業数１５社を目指します。

　即時決済ゲートウェイサービスの採用を決定した銀行は、三井住友銀行、株式会社みずほ銀行を始めとした３行ですが、今後平成２７年度までに採用銀行数３０行を目指します。また、信用金庫においても、さらなる拡大を目指します。

　今後も当社の決済ネットワークを活用し、お客さまへより一層利便性の高い決済サービスの提供を行っていきます。


＜参考＞
　・楽天Edy株式会社は、楽天のプリペイド型電子マネー「楽天Edy」を運営・推進する会社です。電子マネー「楽天Edy」の企画・運営、カード発行会社・利用店舗の開拓、「楽天Edy」ブランドの管理等を行っています。
　・株式会社しんきん情報サービスは、東京・沖縄および関東・甲信越の全信用金庫を株主として発足し、同地域の信用金庫および信用金庫のお客さまに対する業務効率化を支援するシステムやサービスを提供しています。


［注釈］

注１　CAFIS
　NTTデータが運営する、クレジットカード会社、金融機関、企業、加盟店の間で、クレジット情報（与信照会、売り上げ、等）および、資金移動情報のオンライン・トランザクションを中継するサービスです。１９８４年２月よりサービス開始し、月間トランザクションは３億件を越える日本最大級の決済インフラストラクチャーです。


　・「楽天Edy」は楽天Edy株式会社の登録商標です。
　・「CAFIS」は、日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。