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新日鉄住金エンジニアリング、小倉製鐵所向け「炉頂燃焼式メタリックバーナー」熱風炉を受注
新日鐵住金株式会社(旧住友金属工業株式会社)小倉製鐵所向け
最新型「炉頂燃焼式メタリックバーナー」熱風炉の受注について
新日鉄住金エンジニアリング株式会社(代表取締役社長 高橋 誠)製鉄プラント事業部(事業部長 沢 雅明)は、新日鐵住金株式会社(代表取締役社長 友野 宏)より、小倉製鐵所向けに最新型「炉頂燃焼式メタリックバーナー」熱風炉を受注致しました。
当社開発の最新型熱風炉は、国内高炉各社にて一般的な内燃式・外燃式の熱風炉とは異なり、燃焼用バーナーを蓄熱室の上部に設置した「炉頂燃焼式」と呼ばれるものです。炉頂燃焼式熱風炉用のバーナーは煉瓦構造(セラミック)ではなく当社が開発したメタリックバーナーを採用、今般、新商品として販売を開始致しました。この最新型熱風炉には以下の4つの特長があります。
・構造が簡素でコンパクトなため、設備費が安く、建設工期も短いこと。
・シンプルな炉内構造であるため燃焼排ガスの炉内偏流が少なく、燃焼排ガスの高い蓄熱効率を達成できると共に、炉外形がコンパクトであるため熱放散(熱ロス)も小さく、省エネルギーに寄与すること。
・同じ炉頂燃焼式でもセラミックバーナーではトラブルがあると高炉を操業停止せざるを得ないが、メタリックバーナーであれば、高炉操業中でも脱着してメンテナンスが可能であること。
・既存熱風炉が内燃式、外燃式、セラミックバーナー炉頂燃焼式のいずれであっても、ドーム部の部分改造により安価に本方式の適用が可能であること。
最新型の熱風炉は省エネ・建設コスト削減で高炉各社に大きなメリットをもたらします。当社は本商品を国内外の顧客に拡販していきたいと考えております。
(プロジェクト概要)
稼動開始:平成26年12月末予定
主要設備:熱風炉1基+排熱回収設備1基
投資目的:2高炉用熱風炉に新たに4基目を建設するもの。
建設にあたり、最新型熱風炉と高効率な排熱回収設備で、大きな省エネ効果を狙う。