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日本コカ・コーラ、夏の日中消費電力95%削減の「ピークシフト自販機」を来年1月から設置

2012-11-23

「ピークシフト自販機」2013年1月より年内25,000台設置
夏の日中消費電力95%削減(*)冬の電力抑制にも貢献


 日本コカ・コーラ株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長:ダニエル・H・セイヤー)は、富士電機株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:北澤通宏)と共同で開発した、夏の日中に冷却用の電力を使わず消費電力を95%削減しながら16時間もの間冷たい製品を提供する「ピークシフト自販機」を、2013年1月から、初年度の目標台数を25,000台とし全国で設置を開始することを発表しました。

 コカ・コーラでは1995年から実施している、電力使用がピークとなる7月から9月までの午後1時から4時まで冷却を停止させる「ピークカット」や、2005年から進めている冷媒にフロンを使わないノンフロン自動販売機の導入など、自動販売機における環境対応にいち早く取り組んできました。東日本大震災後は、日中の電力使用の逼迫に対応するため、従来からのピークカットに加え、午前9時から午後8時まで輪番で冷却を止めてきました。電力逼迫に対する持続的な対応として開発した「ピークシフト自販機」では、ピークシフトテクノロジーにより、冷却のための電力使用を、一般的に電力使用が「ピーク」となる日中から、比較的電力に余裕がある夜に「シフト」しています。
 市場への本格導入に向け、研究施設での実験に加え7月からの2ヶ月間、猛暑で有名な埼玉県熊谷市、および岐阜県多治見市周辺において各6台ずつ、「ピークシフト自販機」のフィールドテストを実施いたしました。その結果、夜間に冷却し、日中は冷却を停止したままで最長16時間冷たい製品を販売でき、日中の消費電力を95%(*)削減できることを検証いたしました。この「ピークシフト自販機」は、冷却運転のためのコンプレッサーを長時間停止させることから運転音が発生せず、病院やオフィスのように静けさが求められるロケーションの設置にも適しています。

 また、「ピークシフト自販機」では、以下の3つの工夫を施し、ピークシフトテクノロジーを実現させたことによって、補充した常温の製品を冷却するまでに掛かる時間が従来機より約25%(*)も早くなり、冷たい製品をより早くご提供しやすくなっています。

 1つ目の工夫は「全体冷却」、2つ目が「断熱効果向上」、3つ目が「気密性向上」です。従来の自動販売機では、消費電力抑制のため、販売状況に応じて収容製品の一部のみを冷却していたため、冷却を長時間停止すると庫内の温度が少しずつ上昇します。しかし、「ピークシフト自販機」では、比較的電力に余裕がある夜間に収容製品の全量を冷却し保冷機能を高めることで、長時間冷却を停止しても、製品の温度上昇を抑制します。また、従来のウレタン素材に替え、10倍の断熱性能を持つ真空断熱材をより多く採用することで、熱性能を高め外気温の影響を受けにくくしています。さらに、扉の気密性を高める改良を行い、冷気が逃げにくくする工夫を施しました。これらの取り組みにより、政府の節電要請に応えつつ、冷たい製品を提供することが可能になりました。

 この「ピークシフト自販機」が省エネに貢献するのは夏だけではありません。「ピークシフト自販機」では、1年のうちで電力消費がピークとなる夏の日中に、コールド製品冷却のための電力ゼロを達成することを目的に断熱性および気密性を高めました。その結果、冬に一部製品を加温する際も、使用するヒーターの消費電力が従来機と比べて20%(*)少なくなり、冷却に使用する消費電力とあわせても、68%(*)の消費電力削減となることがわかりました。

 デザインは2011年以降コカ・コーラ自動販売機の標準デザインに採用している「3D VIS」をベースとし、「ピークシフト自販機」の前面および側面にはポーラーベアを採用いたしました。ポーラーベアは、1922年にフランスの広告に登場して以来、世界中でのコミュニケーションに登場してきたキャラクターです。日本でも1993年の初登場以来親しまれてきました。近年、地球温暖化の進行により生息数の減少が心配されているポーラーベアが、冷たい製品を想起させることに加え、この「ピークシフト自販機」が地球にも優しいことをイメージさせます。ポーラーベアが持つプラカードのメッセージは約12種類60パターンあり、「日中の消費電力95%削減」「よく冷えてます」などのほかに、「温暖化が進むと氷が溶けちゃうよ。」「ふむふむ。ピークをシフトしてるってこと?」「省エネさんせい!節電さんせい!」といった、環境メッセージをわかりやすく伝える内容で展開いたします。

 2011年の東日本大震災後、日本コカ・コーラは業界に先駆けて、自動販売機における夏期の具体的な輪番による冷却停止の施策を発表し、実行いたしました。2011年冬期にもエリアを広げて節電を実施し、2012年夏には沖縄県を除く全エリアにおいて、輪番による冷却停止による15%の使用電力削減実施を発表し、7月2日より取り組みを実施いたしました。さらに、コカ・コーラでは、新規購入する自動販売機の全台を2011年よりノンフロン化し、2012年以降は缶・PET自動販売機全台にLED照明を搭載しています。

 今後も、日本コカ・コーラは社会とともに生きていく企業として、常に社会のニーズを先取りし、応える努力を続けてまいります。


※参考画像は、添付の関連資料を参照


 *   2012年度製造同型機平均値比 日本コカ・コーラ社調べ
 ** 収容本数の1/3を加温する場合 日本コカ・コーラ社調べ

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