矢野経済研究所、害虫駆除・シロアリ防除・燻蒸サービス市場の調査結果を発表

害虫駆除・シロアリ防除・燻蒸サービス市場に関する調査結果　２０１２



【調査要綱】
　矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内の害虫駆除・シロアリ防除・燻蒸サービス市場の調査を実施した。

　１．調査期間：２０１２年６月〜９月
　２．調査対象：ＰＣＯ（Ｐｅｓｔ　Ｃｏｎｔｒｏｌ　Ｏｐｅｒａｔｏｒ）サービス企業、ＴＣＯ（Ｔｅｒｍｉｔｅｓ　Ｃｏｎｔｒｏｌ　Ｏｐｅｒａｔｏｒ）サービス企業、燻蒸サービス企業等
　３．調査方法：当社専門研究員による直接取材、及び電話アンケート調査、文献調査併用

＜本調査における害虫駆除・シロアリ防除・燻蒸サービス市場とは＞
　ＰＣＯ（Ｐｅｓｔ　Ｃｏｎｔｒｏｌ　Ｏｐｅｒａｔｏｒ）サービスとはゴキブリ、ネズミ、ハエ、カ、ダニなどの公衆衛生害虫予防・防除・駆除をさし、ＴＣＯ（Ｔｅｒｍｉｔｅｓ　Ｃｏｎｔｒｏｌ　Ｏｐｅｒａｔｏｒ）サービスとはシロアリ予防・防除・駆除をさす。また燻蒸サービスとは植物防疫法に基づく輸出入農産物燻蒸、および文化財燻蒸を対象とする。なお、いずれの市場にも薬剤を含まず、且つ周辺関連市場（床下換気扇、調湿材、耐震補強等）を除外している。


【調査結果サマリー】
◆２０１１年度の害虫駆除・シロアリ防除・燻蒸サービス市場規模は１，２０１億２，０００万円、前年度比９８．５％
　２０１１年度の害虫駆除（ＰＣＯ）・シロアリ防除（ＴＣＯ）・燻蒸サービス市場規模は前年度比９８．５％の１，２０１億２，０００万円であった。２００７年度に１，２６７億４，０００万円あった市場規模は長期的には縮小傾向にある。
◆衛生コンサルティング等の新分野の開拓など、総合コンサルティング事業の重視
　厳しい市場環境を背景に、参入企業各社にとって新分野の開拓は非常に重要な課題となっており、特に害虫駆除（ＰＣＯ）分野における大手事業者は総合衛生コンサルティング分野の開拓に注力している。食品工場、化粧品工場や医薬品工場、またＩＴ関連施設などを対象に、細菌、ウィルスなどの微生物制御、環境整備、衛生コンサルティングなどの付加価値の高い事業分野への進出をはかっている。

◆２０１２年度の全体市場規模は１，１８９億９，０００万円、前年度比９９．１％と緩やかな縮小を予測
　２０１２年度の害虫駆除（ＰＣＯ）・シロアリ防除（ＴＣＯ）・燻蒸サービス市場規模は前年度比９９．１％の１，１８９億９，０００万円と予測する。
　害虫駆除（ＰＣＯ）分野では事業者間の価格競争の激化や受注価格の減少、シロアリ防除（ＴＣＯ）分野ではシロアリ防除のいらない工法の増加、また燻蒸サービス分野では植物防疫法の規制緩和の影響による防除対象害虫の減少などがあり、２０１２年度の全体市場は緩やかな縮小を予測する。


【資料発刊】
　資料名：「２０１２年版　ＰＣＯ・ＴＣＯ・燻蒸サービスの市場実態と中期展望」
　　http://www.yano.co.jp/market_reports/C54203300


＊以下、リリースの詳細は添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照