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日本チェーンストア協会、8月の販売概況を発表
平成24年8月度・チェーンストア販売概況
★全体の概況
※会員企業数 57社/店舗数 7,842店
※総販売額 1兆417億円(店舗調整前) 97.8% (店舗調整後) 98.7 %
<部門別の概況>
・食料品 6,660億円 (店舗調整前) 96.9% (店舗調整後) 98.5%
・衣料品 979億円 (店舗調整前)100.3% (店舗調整後)100.8%
・住関品 2,111億円 (店舗調整前) 99.8% (店舗調整後) 99.9%
・サービス 35億円 (店舗調整前) 95.1% (店舗調整後)100.6%
・その他 630億円 (店舗調整前) 96.5% (店舗調整後) 94.1%
平成24年8月度は気温が高めに推移し、アイスクリームや飲料、半袖Tシャツなどの夏物衣料、エアコン、扇風機などの夏物は好調に推移したが、野菜の相場安に伴う農産品の苦戦やさんまの不漁などで水産品が不調となるなど食料品が苦戦したことから、販売総額の前年同月比(店舗調整後)は、6ヶ月連続で前年同月を下回った。
お盆商戦では盆提灯や線香、ろうそくに動きがあった。気温が高かったことから、昼間帯の来店客数が減少する傾向も見られた。防災関連も好調だった。秋物の出足は今一歩。
★商品別の動き
<食 料 品>
●農産品
・農産品は、野菜は相場が高めに推移した玉ねぎは好調だが、相場安のキャベツ、白菜、きのこ類が引き続き不調。カット野菜の動きは良い。果物ではスイカ、梨が気温が高かったことから好調。バナナ、ぶどうの動きも良かったが、桃は不調。
●畜産品
・畜産品は、牛肉は放射性物質の問題が一巡したこともあり和牛、国産牛ともに好調。豚肉、鶏肉は不調となった。鶏卵も相場安が続いており苦戦。ハム・ソーセージの動きも鈍かった。
●水産品
・水産品は、刺身は好調だが、サンマが不漁で水揚げが少なかったことから不調。うなぎ、一汐開き、魚卵も不調だった。あさり、ホタテ等の貝類、海藻は好調だった。
●惣菜
・惣菜は、サラダなどの要冷惣菜、オリンピック期間を中心に揚物は好調だが、和惣菜、中華惣菜は不調。
気温が高かったことで寿司の動きは良かった。
●その他食品
・その他食品は、気温が高かったためアイスクリーム、飲料、冷凍食品、デザートが好調。納豆も好調だが、漬物、練物は不調。米は新米の価格が高く苦戦、パンの動きは鈍かった。ノンアルコール飲料は好調。
<衣 料 品>
●紳士衣料
・紳士衣料は、半袖T シャツ、半袖ポロシャツは好調。カジュアルパンツは好調だが、ショートパンツは苦戦。ビジネス関連では夏物スーツやクールビズ関連の半袖Y シャツ、スラックスが好調だった。
●婦人衣料
・婦人衣料は、T シャツやカットソー、ジーンズが好調。スカート、カットレングス等パンツの動きも良いが、ワンピース、7分袖ブラウスは不調だった。
●その他衣料・洋品
・その他衣料・洋品は、肌着は紳士は好調だが、子供は不調。夏物のパジャマは好調だった。婦人浴衣、婦人、子供の水着は好調。子供服は半袖T シャツが不調。パラソルを中心にUV関連は好調。
<住 関 品>
●日用雑貨品
・ステンレスボトル等水筒は好調だが、鍋・ケトルなど調理用品は不調。行楽用品、文具、玩具ともに不調。震災で特需のあった乾電池は不調。気温が高かったことからタオルは好調。盆提灯等のお盆関連品は好調。
●医薬・化粧品
・医薬・化粧品は、日焼け止めや制汗剤、フェイスケア、ヘアケアは好調。健康食品、ドリンク剤は不調。柔軟剤等の液体洗濯洗剤は好調だが、トイレ用品は不調だった。
●家具・インテリア
・家具・インテリアは、気温が高く夏物商品のクール敷パッドやイ草関連は好調。タオルケットも好調だが、羽毛布団、枕は不調。収納用品は不調だった。
●家電製品
・気温が高く、エアコン、扇風機等の夏物商品は好調。液晶テレビは昨年の地上デジタル放送移行に伴う特需の反動から一巡したものの単価ダウンもあり不調。ブルーレイレコーダーも不調だった。
●その他商品
・その他商品は、紳士、婦人スポーツウェア、スポーツバッグは好調。自転車は電動アシスト付きが不調。
園芸用品も不調だった。
<サービス・その他>
・旅行関連やチケット販売などサービス関連の売上高の総販売額に占める割合は0.3%であった。
・食堂・喫茶部門売上を除く商品供給高などいずれの売上にも属さないその他売上の総販売額に占める割合は6.1%であった。
*「チェーンストア販売統計(月報)平成24年8月度速報」は添付の関連資料を参照
※『チェーンストア販売統計』は、日本チェーンストア協会ホームページでご覧いただけます ※
ホームページアドレス;http://www.jcsa.gr.jp