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独ライカカメラ、新機能を多数搭載したデジタルレンジファインダーカメラ「ライカ M」を発表

2012-09-21

新製品:ライカ M
M システムの新たな歴史を刻む
技術の粋を集めたデジタルレンジファインダーカメラ


 ライカカメラ社(Leica Camera AG、本社:ドイツ・ソルムス、以下ライカ)は、2012年9月18日から23日まで、ドイツ・ケルンで開催の、カメラ・写真機材をはじめとした大規模な映像関連の総合見本市「フォトキナ2012」において、新製品「ライカM」を発表いたしました。

 ライカMシステムに新たな歴史を刻む画期的な製品の「ライカM」は、新開発のCMOSセンサーを搭載し、ピント合わせをサポートする機能や、ライブビュー機能、フルハイビジョン動画撮影機能を新たに搭載しています。M型カメラ史上最も汎用性が高く、レンジファインダーカメラの新基準となる製品です。革新的なデジタル技術がもたらすメリットの数々と、長年かけて培ってきた距離計の技術が融合し、ライカMシステムの伝統を維持しながらも、レンジファインダーカメラの可能性を広げる新たな価値が付け加えられています。さらに、ライカM型カメラでは初めて、ライカの歴史における財産であるライカRレンズを使用することができるようになったことも大きな特長です。

 今回の「ライカM」の発表より、製品名に関する方針も変更いたしました。今後、ライカM型カメラおよびライカSシステムのカメラについては、これまでのように機種名に数字を採用する製品名をやめ、価値が末永く維持されるという各システムの特長を強調していきます。

 「ライカM」は、M型デジタルカメラ史上で初めて、これまでの製品とはまったく異なる新開発の撮像素子を搭載しています。CMOSIS社との共同開発による有効2400万画素のフルサイズCMOSセンサーは、ライカMに最適化するよう設計されているのはもちろん、ライカMレンズをはじめライカRレンズの使用時にも優れた描写力を実現するように設計されています。また、CCDセンサーの長所も取り入れることで、自然で鮮やかな色再現性や細部まで美しい描写力を実現しました。画像処理エンジンには、これまでライカSシステムのカメラに搭載されてきた「LEICA MAESTROR(ライカ マエストロ)」を採用し、高性能な画像処理エンジンとCMOSセンサーの連携により、最高画質と高速レスポンスを実現しています。「ライカM」では、レンズからイメージファイルに至るまで、画像生成に関わるすべての要素を自社開発しており、これにより、高水準の描写性能と画質を実現しています。さらに、各デバイスで低消費電力を実現しており、高容量のバッテリーとの組み合わせにより、さらに長時間の撮影が可能になっています。

 「ライカM」は、数多くの新機能を搭載しています。ライブビュー機能およびライブビューフォーカス機能により、レンズから入った像が背面の液晶モニターに表示されるので、被写界深度や露出、色合いなどの仕上がりイメージをその場で確認しながら撮影することができます。3.0型の液晶モニターは高精細な92万ドットで、画像の仕上がりイメージを細かく確認することができます。液晶モニターのカバーガラスには、強度と耐傷性に優れたコーニング社のゴリラガラスを採用しています。ライブビュー撮影が可能になることで、従来のファインダー撮影の限界を超え、高性能なライカMレンズやライカRレンズを駆使したM システムによる撮影の新たな可能性を拓きます。ライブビュー機能は近接撮影や望遠撮影に便利であるのに加えて、より目立たずに撮影できるというメリットもあります。また、フルハイビジョン(1080p)動画撮影機能も新たに搭載しています。MレンズやR レンズを装着しての動画撮影も、M システムの新領域の開拓に大きく貢献しています。

 ピント合わせに関しては、ライブビューでのピント合わせをサポートする「ライブビューズーム」と「ライブビューフォーカスピーキング」の2種類の機能が搭載され、くっきりシャープな写真を撮影するためのオプションが増えました。「ライブビューズーム」機能では、画面の一部を最大10倍に拡大して、細部のピント合わせを厳密に行うことができます。「ライブビューフォーカスピーキング」機能では、ピントが合っている被写体の輪郭を自動的に赤く表示します。赤い部分が多いほどピントが合っていることを意味し、ピントの状態を一目で確認することができます。また、新たに搭載された専用ボタンを押すだけで、素早く簡単にこの機能を呼び出すことができます。

 数多くの新機能がライカのレンジファインダーカメラの特長と組み合わさることで、定常光での撮影からスナップ写真、芸術的な表現まで、あらゆる撮影ジャンルにおいてMシステムならではの高い信頼性を実現しています。また、製品の機能と価値を末永く維持するというM システムのコンセプトを踏襲し、すべてのパーツに高い堅牢性と耐久性が備わるように設計されています。トップカバーとベースプレートは無垢の真鍮の削りだしで、筐体は単一のパーツからなる高強度なマグネシウム合金ダイカストのフルメタルです。さらに、ほこりや水滴や湿気からボディを保護するために、特殊なラバーシールが施されています。

 操作性においても、どの機能にも素早くアクセスでき、マニュアル撮影の設定もわかりやすく直感的に操作できるというMシステムのコンセプトを踏襲しています。メニュー構成にはシンプルで分かりやすい新レイアウトを採用し、設定したい項目にアクセスしやすくなっています。ライブビューへの切り換えとピント合わせの機能には、それぞれ専用ボタンを設置しています。「ライブビューズーム」機能や「ライブビューフォーカスピーキング」機能には、本体前面のボタンを押して簡単にアクセスすることができます。また、さまざまな項目の設定を組み合わせて名前を付けて登録し、特定のシーンで素早く呼び出せる「プロファイル」機能では、登録したプロファイルをメモリーカードに記録することも可能になりました。さらに、トップカバーの背面側の右上、設定ダイヤルの位置に、人間工学に基づく設計のサムレスト(親指を置くための突起部)を装備しました。これにより、さらに快適に撮影できるだけでなく、不安定な場所でもカメラをしっかりとホールドできます。

 ライカMでお使いいただける、専用のオプションアクセサリーも豊富に登場します。特に注目すべきは「ライカR アダプターM」です。このアダプターを装着することで、これまでに製造されたほぼすべてのRレンズをライカM で使用することができるようになります。また、外付けの電子ビューファインダー「ライカ EVF2」をはじめ、カメラのホールド性を高めるGPS機能付きの「マルチファンクションハンドグリップM」や「フィンガーループ」(S、M、Lの3サイズ展開)、動画撮影時に高音質で音声を記録できる「ライカマイクアダプターセット」など、様々なアクセサリーをラインアップしています。

 ライカMのボデイカラーは、ブラックペイント仕上げとシルバークローム仕上げの2種類です。「ライカM」は、ライカストア、ライカブティックおよびライカ正規特約店にて、2013年初旬より販売予定です。



 ※ライカMテクニカルデータは添付の関連資料を参照

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