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サカタのタネ、低温短日期に早く出荷できるペチュニアの新シリーズ「エコチュニア」のセルトップ苗を販売

2012-09-13

新シリーズ
暖房費や電気代などを削減できる、地球に優しい「エコ」なペチュニア
ペチュニア『エコチュニア(R)』シリーズを開発、セルトップ(R)苗(※)の販売を開始
現在流通する実生系ペチュニアのなかで、低温短日期に最も早く出荷できる



 サカタのタネは、暖房費などの費用や労力の削減に貢献できるペチュニアの新シリーズ『エコチュニア(R)』を開発し、2012年10月からセルトップ(R)苗の受注を開始します。
 従来のペチュニアは、開花を遅らせないためにポットへの移植後の温度設定は8℃程度にしますが『エコチュニア(R)』シリーズは5℃設定でも栽培できます。また、従来のペチュニアは短日条件下で開花しづらい性質がありますが、同シリーズは無電照下の短日条件でも開花します。そのため温暖地の場合、従来品種に比べ2〜3月出荷では1〜2週間、4月出荷では1週間程度、栽培期間を短縮できます。ラインアップは、ラベンダーピンクをはじめレッド、ブルーなど6品種です。いずれの品種も株がコンパクトにまとまり、開花がよくそろうため、春先の不安定な気候条件でもシリーズ全体で計画的に出荷できます。『エコチュニア(R)』シリーズは、全国の種苗店、JAを通じて生産者向けに販売します。税込み希望小売価格は、各品種とも406穴セルトレー(380本保証)6,384円です。受注は2012年10月1日から、出荷は同年12月中旬から順次開始します。当社では同シリーズを「100周年記念品種」として位置づけ、積極的に拡販していきます。


 *参考画像は添付の関連資料を参照


 ペチュニアは、南米原産のナス科ペチュニア属の園芸植物です。花形、花色が多彩で栽培しやすいことから、花壇・鉢物材料として広く用いられており、国内における春〜夏の花壇苗のなかでトップの出荷量となっています(日本花普及センター「2009年における花き品目別流通動向分析調査」より)。当社が1991年に発売した「バカラ」シリーズは、耐雨性、耐湿性に優れるため国内の高温多湿条件下でも栽培しやすく、コンパクトな株にたくさんの花を咲かせることから、発売以来、実生系ペチュニアのなかで最も流通量の多い品種となっています。現在、実生系ペチュニアの当社オリジナル品種のシェアは「バカラ」シリーズを含めて50%以上になります(当社推定)。
 ペチュニアは、4月に出荷の最盛期を迎えますが、一足早く春を感じたいという消費者や、閑散期に売り場を華やかにしたいという園芸店やホームセンターからの要望があり、近年では2〜3月の早春にも需要が高まってきています。もともとペチュニアは長日植物のため、高温長日下で開花する性質があります。早春に苗を出荷するには、ハウス内を暖房機で加温したり、白熱電灯で1日3〜4時間の電照を行うなどして開花を促進させる必要があります。
 暖房の燃料費や電照用の電気代などの費用は、生産者間の価格競争もあって出荷苗の価格に上乗せすることはできません。そのため、生産者自らが利益を削ってそれらの費用を負担しているのが実情です。昨今の原油高や電気代値上げの状況にあっては、これが大きな課題となっています。
 当社がそういった生産者の厳しい現状を打開すべく「低温、短日条件でも早く開花するペチュニアをつくりたい」という育種目標のもと開発したのが『エコチュニア(R)』シリーズです。すべての花色に同等の早生性をもたせることは極めて困難で、品種の完成までに15年以上の歳月を費やしました。
 従来のペチュニアは、開花を遅らせないためにポットへの植えかえ後の温度設定は8℃程度にしますが『エコチュニア(R)』シリーズは、別表のように5℃設定でも開花が遅れない性質があります。暖房機メーカーのネポン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:福田晴久氏)によると、12〜2月にハウス内(100坪、一層カーテン付き、外気の最低気温−2℃想定)の温度を8℃に設定した場合、3か月間の合計で重油の量は約1,150L必要となり、1Lあたりの重油代を85円とすると97,750円かかる計算になります。設定温度を1℃下げるごとに10〜15%の燃料節減になるため、5℃設定では重油代は53,763〜68,425円となります。つまり設定温度を8℃から5℃に変更することで、1シーズンに100坪ハウス1棟で3〜4万円の費用削減ができる試算になります。
 また『エコチュニア(R)』シリーズは、無電照下の短日条件でも開花するため、従来のペチュニアに比べ、2〜3月では約1〜2週間、4月では約1週間も早く開花します。そこで一般に行われる電照栽培の費用を香川県農業普及情報提供システム「かがわアグリネット」が公表している「蛍光ランプと白熱灯の経済性比較」から当社が独自に白熱灯を使用した場合で算出すると、100坪のハウスで20日間、1日3時間の電照を行った場合、5,602円かかることがわかります。『エコチュニア(R)』シリーズを使用すれば、この電気代がかからないうえ、栽培期間が短縮でき、労力も軽減できます。


 *以下、リリース詳細は添付の関連資料を参照


■読者の方からのペチュニア『エコチュニア(R)』シリーズに関するお問い合わせ先
 株式会社サカタのタネ
 花統括部
 電話045−945−8804

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