矢野経済研究所、病院グループに関する調査結果を発表

病院グループに関する調査結果　２０１０


【調査要綱】
　矢野経済研究所では、次の調査要綱にて、病院グループの調査を実施した。

　１．調査期間：２０１０年８月〜１１月
　２．調査対象：民間病院グループ、一部公的病院グループ等
　３．調査方法：当社専門研究員による直接面談、郵送・電話・ｅ−ｍａｉｌによるヒアリング、医療法第５２条第２項および各自治体の条例に基づく医療法人の事業報告書等の閲覧または写しの交付並びに文献調査併用

＜病院グループとは＞
　本調査では、病院２施設以上と介護老人保健施設・介護老人福祉施設２施設以上をもつ団体または病院を３施設以上有する団体を病院グループと定義した。なお、医療法人とは医療法に基づき民間医療機関に与えられる法人格、病院とは病床数２０床以上の医療機関である。


【調査結果サマリー】
◆グループに所属する病院は１，３８０施設、病床数は約３４万床、２００８年よりグループ化進む
　２０１０年１１月現在、病院グループに属する病院は約１，３８０施設で、全病院数の１６．０％、病床数は約３４万床、全病床数の２１．２％（総病院数・病床数は「医療施設動態調査２０１０年８月末概数」厚生労働省より引用）。２００８年１０月の病院数約１，３００施設、病床数約３２万床から増加しており、病院のグループ化が進んでいる。

◆２００９年度決算は、収入・利益ともに好転
　グループに属する医療法人の２００９年度決算数値をみると、２００８年度に比べ収入（事業収益）・経常利益ともに好転した。２０１０年４月に実施された診療報酬改定により２０１０年度についても増収増益が見込まれる。

◆建て替え、医療機器更新・導入、人材育成、新施設開設などに投資、拡大路線を維持
　良好な経営環境を背景に、建て替え、医療設備や機器の更新・導入、人材育成、新施設開設などに投資、２０１２年度の診療報酬・介護報酬ダブル改定に備え各施設の機能・運営体制を強化、病院グループの規模拡大が進むと予測する。


【資料発刊】
　資料名：　「２０１１年版　病院グループ徹底分析」
　http://www.yano.co.jp/market_reports/C52109100


　※リリースの詳細は添付の関連資料を参照