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矢野経済研究所、民生用加速度・角速度センサの世界市場に関する調査結果を発表
民生用加速度・角速度センサの世界市場に関する調査結果 2012
〜スマートフォン、タブレットへの搭載が進展し、市場規模が急激に拡大〜
【調査要綱】
矢野経済研究所では、次の調査要綱にて民生用の加速度センサ・角速度センサ世界市場の調査を実施した。
1.調査期間:2012年4月〜6月
2.調査対象:センサデバイスメーカー
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e−mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用
<加速度・角速度センサとは>
本調査における加速度センサとは、重力加速度を検出するセンサデバイスをさす。3軸加速度センサは立体的に加速度情報を捉える事が出来るために、各種モーション検知用に搭載機器が拡大している。MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)によるシリコンタイプが広く普及している。
角速度センサ(ジャイロセンサ)とは、回転軸方向の角速度を検出するセンサデバイスをさす。2010年より三方向が検知可能な3軸タイプの量産が始まり、加速度センサと同様にMEMSによるシリコンタイプの市場拡大が進んでいる。
いずれも、スマートフォンやタブレット、ゲーム機器、DSC(デジタルスチルカメラ)などに搭載される民生用を対象とし、車載用は含まない。
【調査結果サマリー】
◆2011年度の民生用加速度センサ世界市場は、引き続き高い伸びで成長が継続し、前年度比40.4%増の11億3,900万個に達する
2011年度の民生用加速度センサ世界市場規模は、2009年に本格的に市場が立ち上がったスマートフォン向けMEMS3軸加速度センサの拡大が市場を牽引し、前年度比40.4%増となる11億3,900万個(メーカー出荷数量ベース)と推計した。
◆2011年度の民生用角速度センサ世界市場は、スマートフォン向けやタブレット向けの需要が立ち上がり、前年度比55.9%増となる4億9,940万個に達する
これまでデジタルカメラ向けやゲーム機器向けが中心であった民生用角速度センサは、2010年からスマートフォン向けの採用が始まり、2011年から市場が立ち上がった。このため、2011年度の民生用角速度センサ世界市場規模は前年度比55.9%増の4億9,940万個(メーカー出荷数量ベース)と推計した。
◆2012年度以降も拡大基調が継続し、2017年度における民生用加速度センサ世界市場は26億1,920万個、民生用角速度センサ世界市場は14億7,410万個(いずれもメーカー出荷数量ベース)と予測
2012年度以降もスマートフォンやタブレットの普及拡大に合わせて、民生用加速度センサ・角速度センサの世界市場は高い成長が期待出来る。また、加速度センサと角速度センサ、地磁気センサを1パッケージにした多軸センサの製品採用も2013年から活発化する見込みである。
【資料発刊】
資料名:「2012−2013 圧力・加速度・角速度センサの徹底研究」
http://www.yano.co.jp/market_reports/C54300600
※以下、リリースの詳細は添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照