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日本テラデータ、DWH用データベースの最新版「Teradata 13.10」を発表

2010-12-02

日本テラデータ、DWH用データベースの最新版「Teradata 13.10」を発表

−時間軸を切り口にした新たなデータ分析を可能にするテンポラル機能と、
最大20倍のデータ格納を可能にする圧縮機能を追加−



 日本テラデータ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:吉川幸彦、以下テラデータ)は、エンタープライズ・データウェアハウス製品の最新バージョン Teradata 13.10を12月1日に販売開始し、12月20日より出荷を開始します。Teradata 13.10では、データの変更履歴を自動的に保持するテンポラル機能(※1)や、効率のよいデータ圧縮機能などを新たに追加しました。
 価格は359万円(※2)からで、金融、流通、製造、通信などデータを活用した情報分析ニーズの高い業種に販売を行います。直販およびパートナー経由で販売し、販売目標は今後1年でハードウェアを含め70億円です。

 テンポラル機能は、データの履歴の変化を自動的に収集し、時間軸に沿って追跡可能にするため、長期にわたって変化する取引や活動の経緯を容易に把握できます。例えば小売業で商品のカテゴリーが期中に変更されると、変更前のカテゴリー情報が失われてしまい、カテゴリー別の前年比売り上げ分析レポートが適切な結果にならない可能性があります。テンポラル機能では、変更前のカテゴリー分類に遡って分析レポートが作成できるため、正確な分析結果を得ることができます。従来、同様の機能を実装しようとした場合、高度なETL処理や複雑なクエリーの作成が必要でしたが、テンポラル機能により複雑性が排除されるため、コストと時間を節約することが可能になります。

 データ圧縮機能は、ますます増大するデータを効率的に格納し、大容量データに対する分析コストを低く抑えることができます。Teradata 13.10では、従来のマルチ・バリュー圧縮機能を強化し、さらにアルゴリズム圧縮機能とブロック・レベルの圧縮機能を新たに追加しています。これらの圧縮機能により、理論的には圧縮前と比較して最大20倍のデータの格納を可能とし、システム全体としては圧縮前と比較して最大4倍のデータ格納を実現します。
 Teradata 13.10ではこれらの新機能に加え、クエリーパフォーマンスを向上させる文字ベースのパーティション・プライマリー・インデックスや、地理空間関数機能の強化による地理情報処理パフォーマンスの向上、ワークロード定義数の増加によるワークロード管理機能の改良など、多くの機能強化が行われています。

 Teradata 13.10は、中核となるデータベース・エンジン Teradata Database 13.10と運用管理を支援するTeradata Tools and Utilities 13.10などのソフトウェア、そして構築支援やコンサルティング、サポート・サービスで構成されています。


(※1)Teradataエンタープライズ・エディションには標準実装。Teradataベース・エディションにはオプションで提供。

(※2)Teradataテータマート・エディションでのコア・ライセンス価格で、テンポラル機能のオプションは含まれません。テンポラル機能のオプションは、コア・ライセンス価格で、41万円です。


<Teradata 13.10の主な機能強化点>

■テンポラル機能
 “時間指定”によるデータベースへのアクセスを可能にし、過去やある時点におけるビジネスの状況が容易に把握可能。Teradata 13.10では、テンポラル機能をサポートするための新たなSQL構文を提供。


■データ圧縮機能

 以下の3つの圧縮機能があります。

 ●マルチ・バリュー圧縮
  圧縮対象のデータを予め指定し、該当データが格納される際にゼロ・バイトに圧縮。固定長データに加え、新たに可変長データもサポートするため、適用対象が拡大。
 ●アルゴリズム圧縮
  ユーザー定義関数(UDF)として定義された圧縮・解凍アルゴリズムをカラム単位で指定。ユーザーが独自のアルゴリズムを定義することも可能。
 ●ブロック・レベル圧縮
  データがストレージに書き込まれる前にデータ・ブロック全体を圧縮。テーブル単位で圧縮されるため、マルチバリュー圧縮やアルゴリズム圧縮よりも大きな圧縮効果が得られる。


■その他の主な強化機能

 ●地理空間機能の強化
  地理空間情報に関する分析をサポートする各種関数のパフォーマンスを改善し、地形を地球の形状に補正する測地メソッドを追加。これにより、さらに高速で正確な地理空間分析を実現。また、標準的な地理空間ファイルフォーマットで、データをインポート/エクスポートするユーティリティを提供し、他の地理情報システムとの連携を強化。
 ●ワークロード管理機能の強化
  複雑化するワークロードをより容易かつ適切に管理するためのロード・ユーティリティ・ジョブの管理や、ワークロードの分類基準の強化、ワークロード定義数の増加。
 ●文字ベースのPPI(Partitioned Primary Index)
  テーブル内のデータをパーティション化することでクエリーのパフォーマンスを大幅に向上するPPI機能で、従来の数値型データに加えて文字データでもパーティションの作成ができるように強化。


<Teradata Corporationについて>
 テラデータ・コーポレーション(NYSE:TDC)は、データウェアハウジング、データウェアハウス・アプライアンス、コンサルティング・サービス、および高度な企業向け情報分析技術を提供する世界最大規模の企業です。テラデータは世界60カ国以上でビジネスを展開しています。
 http://www.teradata.com


<日本テラデータについて>
 日本テラデータ株式会社はテラデータ・コーポレーションの日本法人です。データベース・ソフトウェアおよび関連製品を中心に、ハードウェア・プラットフォーム、データウェアハウスに関するコンサルティング、構築支援、教育、メンテナンスサポートなど各種サービスを提供しています。
 http://www.teradata-j.com


 Teradataは、米国テラデータ・コーポレーションの米国およびその他各国における商標または登録商標です。

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