アジレント、次世代クロマト・データ・システム「Ａｇｉｌｅｎｔ　ＯｐｅｎＬＡＢ　ＣＤＳ」を発表

製品名：Ａｇｉｌｅｎｔ　ＯｐｅｎＬａｂ　ＣＤＳ

アジレント・テクノロジーが、拡張性、リモート表示、高機能レポート機能
などを備えた次世代クロマト・データ・システムを発表
従来のワークフローを変えることなく導入できるＡｇｉｌｅｎｔ　ＯｐｅｎＬＡＢ　ＣＤＳ



　アジレント・テクノロジー株式会社社長：梅島　正明、本社：東京都八王子市高倉町９番１号）は、ＣｈｅｍＳｔａｔｉｏｎ（ケムステーション）およびＥＺＣｈｒｏｍ　Ｅｌｉｔｅ　ＣＤＳ（イージークロム・エリート・シーディーエス）プラットフォームの次世代クロマト・データ・システム（ＣＤＳ）「Ａｇｉｌｅｎｔ　ＯｐｅｎＬＡＢ　ＣＤＳ（オープンラボ・シーディーエス）」を発表、１２月１日より販売を開始します。ＯｐｅｎＬＡＢ　ＣＤＳは、拡張性の高い最新のＯｐｅｎＬＡＢ　Ｓｈａｒｅｄ　Ｓｅｒｖｉｃｅｓ（シェアド・サービス）アーキテクチャを採用しています。当社ではＣｈｅｍＳｔａｔｉｏｎおよびＥＺＣｈｒｏｍ　Ｅｌｉｔｅという２種類のＣＤＳがありましたが、これらを統合した強力なプラットフォームとなっています。

　ＯｐｅｎＬＡＢ　ＣＤＳは、ＣｈｅｍＳｔａｔｉｏｎおよびＥＺＣｈｒｏｍ　Ｅｌｉｔｅのワークフローとの完全な下位互換性に加え、集中管理、リモート表示、最適化レポーティングなど、いくつもの大きな利点を備えています。

　当社のソフトウェアおよびインフォマティクス担当バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャ、ブルース・フォン・ハーマン（Ｂｒｕｃｅ　ｖｏｎ　Ｈｅｒｒｍａｎｎ）は次のように語っています。

　「この新たなシステムはお客様の視点から設計されており、研究者やシステム管理者からラボ責任者やＩＴ担当役員に至るまで、お客様の組織全体の生産性と品質を飛躍的に高めるものです。お客様が当社に求めていたのは、従来のワークフローを変えることなくこれらの機能を確保することであり、ＯｐｅｎＬＡＢ　ＣＤＳではそれが実現されています。ＯｐｅｎＬＡＢ　ＣＤＳの設計、開発、テスト段階の全般にわたって、多くのお客様に参加していただきました。」

　ＯｐｅｎＬＡＢ　ＣＤＳは複数のメーカの液体クロマトグラフおよびガスクロマトグラフに加え、市場をリードするアジレントＬＣ／ＭＳシングル四重極やキャピラリ電気泳動装置をサポートしています。そのため、お客様の選択の幅が広がるとともに、他のデータシステムからの乗り換えも容易となります。

　ＯｐｅｎＬＡＢの柔軟なアーキテクチャにより、スタンドアロン型ワークステーションから、ネットワーク・ワークステーション、さらには全社規模のエンタープライズデータシステムまで、簡単かつスムーズに拡張することができます。これにより、ラボにおける現在のニーズにも将来のニーズにも対応することが可能です。

　ラボ責任者に便利な機能として、ＯｐｅｎＬＡＢ　ＣＤＳを直感的に集中管理できるＳｈａｒｅｄ　Ｓｅｒｖｉｃｅｓ　Ｃｏｎｔｒｏｌ　Ｐａｎｅｌ機能があります。このコントロールパネルには、システムに接続されたラボのあらゆるクロマトグラフ装置の詳細ステータスが一目瞭然に表示されます。装置は直感的なツリー形式で表示され、複数階層での管理が可能です。装置へのアクセスはユーザ権限によって管理できます。完全な分散アーキテクチャで、ネットワークのどこからでも装置にアクセスでき、アップル社のｉＰｈｏｎｅやｉＰａｄなどのスマートフォンを使って遠隔地から装置のステータスを確認することも可能です。

　ラボの業務効率を向上する機能として、ＯｐｅｎＬＡＢインテリジェント・レポーティング機能があります。これは、必要な情報を迅速、簡単、柔軟にレイアウトできる先進的なレポート機能です。直感的なドラッグ＆ドロップ方式のテンプレート作成を採用し、また現在手動で行われているカスタム計算の自動化も行えます。レポートは細かなニーズに合わせて作成できます。例えば、クロマトグラムの特定領域を拡大表示したレポートを簡単に作成できるため、微量成分分析を簡単に行うことが可能です。ＯｐｅｎＬＡＢ　ＣＤＳでは、クロマトグラムをフルスケールで表示できるほか、最大不純物のスケールに合わせることも可能です。

　既存のＣｈｅｍＳｔａｔｉｏｎ、ＥＺＣｈｒｏｍ　Ｅｌｉｔｅ、ＯｐｅｎＬＡＢ　ＩＣＭシステムからＯｐｅｎＬＡＢ　ＣＤＳへのアップグレードも可能です。ＯｐｅｎＬＡＢ　ＣＤＳに関する詳細情報は、以下のウェブサイトでご覧いただけます。
　http://www.agilent.com/chem/openlabcds


＜お問い合わせ先＞
　お客様窓口　電話：０１２０−４７７−１１１


■「Ａｇｉｌｅｎｔ　ＯｐｅｎＬＡＢ」について
　ラボソフトウェア製品シリーズ「Ａｇｉｌｅｎｔ　ＯｐｅｎＬＡＢ」は、装置、ローカルデータシステム、ラボ電子情報向け統合環境です。ＯｐｅｎＬＡＢシリーズには今回発表したＣＤＳの他に、あらゆるタイプのデータファイルを保管・検索するＯｐｅｎＬＡＢ　Ｅｎｔｅｒｐｒｉｓｅ　Ｃｏｎｔｅｎｔ　Ｍａｎａｇｅｒ、日々の実験の詳細な結果を記録・管理するＯｐｅｎＬＡＢ　Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ　Ｌａｂ　Ｎｏｔｅｂｏｏｋなどがあります。


■アジレント・テクノロジーについて
　アジレント・テクノロジー（ＮＹＳＥ：Ａ）は、化学分析、ライフサイエンス、エレクトロニクス、コミュニケーション市場における世界のプレミア・メジャメント・カンパニーであり、またテクノロジー・リーダーでもあります。１８，５００名の従業員を擁し、１００カ国以上でビジネスを展開しています。アジレントは、２０１０年度、５４億ドルの売上高を達成しました。アジレント・テクノロジーの情報は、以下のウェブサイトでご覧ください。
　http://www.agilent.co.jp


※このプレスリリース中の「アジレント・テクノロジー」、「アジレント」、「当社」は、文脈により、「アジレント・テクノロジーズ・インク」、その日本法人や各国の法人、グループ全体を指すことがあります。