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JR東日本、歴史的資源活用など中央線神田〜御茶ノ水間の旧万世橋駅遺構を整備
中央線神田〜御茶ノ水間の
赤レンガ高架橋に新たな名所が誕生します!
〜旧万世橋駅遺構を整備活用し、まちの魅力向上をめざします〜
JR東日本では、現在、環境配慮型オフィスビル「JR神田万世橋ビル」の建設工事を進めています。今回、隣接する赤レンガアーチ高架橋において、まちのさらなる魅力の向上を目指し、歴史的資源を活かしつつ、新たな価値創出につながる計画を推進してまいります。
○歴史的資源の活用として、高架橋に現存している旧万世橋駅のホームおよび階段の遺構(駅舎跡)を整備公開し、この土地の歴史を体感できる施設とします(2013年夏開業予定)。
○新たな価値の創出として、神田川との親水性(周辺環境との調和)を向上させるとともに、高架橋のアーチ内部についても、遺構と一体となった商業施設を展開し、まちの賑わい創出に貢献します(2013年春以降開業予定)。
1.歴史と特性
・この土地は江戸時代には「筋違見附(すじかいみつけ)」という広場があり、多くの人々が行き交いました。
・1912年(明治45年)には、中央線の一大ターミナルとして万世橋駅が開業し、交通の要衝として賑わいました。
・その後、交通博物館(1936〜2006年)が併設され、1943年の廃駅を経て、交通博物館閉館までの間、長きにわたり多くの人々に愛されてきた場所です。
・また、都心部において貴重な水辺空間である神田川があり、親水性の向上が求められています。
・さらに神田川を挟んで、秋葉原と神田須田町・淡路町が隣接し、この両エリアをつなぐ結節点・交流拠点としての役割が期待されています。
〔1912年頃の東京周辺鉄道路線概略図〕
※画像は添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照
2.旧万世橋駅遺構の整備
・鉄道の歴史を感じていただけるように、貴重な歴史的資産である旧万世橋駅の遺構を整備し、公開していきます。
・高架橋に現存する2箇所の旧駅舎の階段の遺構を通じて、線路階の旧ホーム部まで上がり、回遊を楽しめる施設とします。
・かつて駅だったことを体感していただけるように、旧ホーム部では、展望カフェ、屋外デッキを整備します。
〔旧万世橋駅の東側階段遺構(2006年撮影)〕
※画像は添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照
3.万世橋高架下開発
・高架下のアーチ内部空間について遺構と一体となった商業施設を展開します。
・周辺エリアとつながるオープンスペースを設けるとともにレンガアーチの景観を活かした新たな賑わいのある通路を創出します。
・神田川側に親水デッキを設置し、都心部の貴重な水辺空間で新たな水辺の風景を創出します。
〔親水デッキ整備イメージ〕
※画像は添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照
<開発コンセプト>
「万世橋駅サロン」
・当該地の周辺は、徒歩10分以内の圏内に11の駅があるアクセスのよい立地です。
・同エリアには電脳の街「秋葉原」、学術の街「御茶ノ水」、古書の街「神保町」などを含み、知的好奇心と趣味性が溢れるエリアとなっています。
・このような街の特性は万世橋駅が交通の要衝であった時代から続くものであり、当時は東京有数の繁華街として、文化・芸能・情報が集積し、文化人や著名人が多く訪れた街でありました。
・そんな当時のサロンのような文化・情報・知・技術の集積する場、またそれらの価値を発信し続ける場とします。
〔高架下開発整備イメージ〕
※画像は添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照
4.交流拠点づくり
「JR神田万世橋ビル」の2〜4階において、地域の交流・学びの拠点づくりに取り組みます。2階には東京都認証保育所(申請予定・2013年4月開園予定)を、3階・4階にはラウンジ機能を有したコンファレンス事業(2013年春開業予定)を展開します。
〔神田万世橋ビル完成イメージ〕
※画像は添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照
【別紙1〜4】
※添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照