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富士通、石巻専修大がエリア放送を行う地上一般放送局の予備免許を取得
教育機関初 ホワイトスペースを活用したエリア限定の地上一般放送局の予備免許を取得
石巻専修大学(学長:坂田 隆)は、5月17日に東北総合通信局よりエリア放送(注1)を行う地上一般放送局の予備免許を取得しました。エリア放送を行う地上一般放送局の予備免許を取得し、開局することは教育機関で初めて(注2)の取り組みとなります。
ホワイトスペース特区(注3)を活用したエリア放送実験は、すでに専修大学 生田校舎(所在 神奈川県川崎市多摩区)が昨年7月に実験試験局免許を取得してから、近隣大学、自治体などと連携して実施してきました。この度、その実験成果を踏まえて、同学校法人内において石巻専修大学でエリア放送局を開局するものです。
石巻専修大学は今年8月予定の開局に向けて、ワンセグ放送用送信設備の設置、ワンセグ放送スタジオの新設工事を実施していきます。
放送内容は専修大学 生田校舎と連携して、学内情報や地域のイベント情報など、教育や研究を通して自主制作する番組を中心に放送していく予定です。更に、宮城県石巻市内及び生田校舎がある神奈川県川崎市内に在住の市民、学生向けにイベントなどを通じた交流会を石巻専修大学が開催し、その様子を復興支援特別番組として関係機関と連携して放送する予定です。
放送エリアは概ね石巻専修大学内となります。
富士通株式会社(代表取締役社長:山本 正已)は、今回予備免許を取得したエリア限定の地上一般放送局の免許手続きの代理人となり、エリア放送用送信機の提供、エリア放送・映像伝送などの技術支援を行っています。これまでホワイトスペース特区などでワンセグ方式の実験試験局、スポットキャスト(微弱電波を利用したワンセグ送信局)を利用した実証実験やサービスを様々な業種のお客様と実施してきており、今後もエリア放送の普及、ビジネス展開を推進していきます。
エリア放送局の概要は以下の通りです。
※「エリア放送局の概要」画像は添付の関連資料「添付資料」を参照
予備免許の概要等は以下の通りです。
【予備免許の概要等】
申請者:石巻専修大学
識別信号:いしのまき せんしゅう だいがく エリアほうそう
電波の形式(注4):468K X7W
周波数:581.142857MHz(メガヘルツ)/31ch(チャンネル)
空中線電力:3.8mW(ミリワット)
無線設備の設置場所:宮城県石巻市(石巻専修大学森口記念館)
<注釈>
注1 エリア放送:
エリア放送は、地上デジタルテレビジョン放送に割り当てられたUHF帯の使用されていない電波の周波数帯域(ホワイトスペース)を活用したエリア限定の地上一般放送であり、平成24年4月2日に制度が施行されたものです。
注2 教育機関で初めて:
「教育機関初」は石巻専修大学が独自の調査を実施した結果です。従来はワンセグ方式の実験試験局を利用して、伝搬実験、ビジネス性の実証実験を目的に実施してきましたが、エリア限定の地上一般放送局として免許を受けるのは初めてとなります。
注3 ホワイトスペース特区:
ホワイトスペース特区とは、使用されていない電波の周波数帯域(ホワイトスペース)の有効活用に関する実証実験を行うため、総務省が選出した地域です。
注4 電波の形式:
468Kは、周波数幅が468kHz(キロヘルツ)であることを表し、ワンセグ端末向けの放送が可能となります。
<関連リンク>
・石巻専修大学
http://www.isenshu-u.ac.jp/general/
<本件に関するお問い合わせ>
富士通株式会社
富士通コンタクトライン
0120−933−200
受付時間:9時〜17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)