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佐藤製薬、外用局所麻酔剤「エムラクリーム」を発売
外用局所麻酔剤「エムラクリーム」発売のお知らせ
佐藤製薬株式会社(本社:東京都港区、社長:佐藤誠一)は、アストラゼネカ社とライセンス契約を締結し、開発を行ってきた外用局所麻酔剤「エムラクリーム」<製造販売承認取得日:2012年1月18日>(以下、本製品)を5月14日(月)に発売いたしますことをご案内申し上げます。
※製品画像は添付の関連資料を参照
本製品は、本邦ではじめての「皮膚レーザー照射療法時の疼痛緩和」に効果を有する外用局所麻酔剤です。従来の外用局所麻酔剤では皮膚への透過性が低く十分な効果が得られませんでしたが、本製品は、常温では固体の局所麻酔剤リドカインとプロピトカインを混合することで融点が下がる性質(共融混合物)を利用して、正常皮膚に対する優れた薬剤の透過性と高い麻酔効果を実現いたしました。
本邦において、皮膚レーザー照射は、青あざ(太田母斑など)や茶あざ(扁平母斑など)、赤あざ(単純性血管腫など)等の治療に幅広く使用されていますが、皮膚レーザー照射による痛みを緩和するためには、注射による局所麻酔などが行われてきました。注射による局所麻酔は、十分な麻酔効果が得られるために汎用されている方法ですが、注射針穿刺時の痛みや薬液により組織が押し広げられるなどの痛みが指摘されています。
本製品を発売することで、患者の痛み緩和に大きく寄与するものと考え、皮膚レーザー照射療法時の痛み緩和における新たな選択肢として、本製品の普及に努めてまいります。
※以下の製品概要の表形式は添付の関連資料を参照
■製品名:エムラクリーム
■有効成分・含量(1g中):日局リドカイン25mg プロピトカイン25mg
■薬価収載:2012年4月17日
■規制区分:劇薬 処方せん医薬品
■性状:白色の均一なクリーム剤
■製品特性:
・本製品は、本邦ではじめての「皮膚レーザー照射療法時の疼痛緩和」に効果を有する外用局所麻酔剤です。皮膚レーザー照射療法には注射による局所麻酔が汎用されていますが、通常十分な麻酔効果が得られる反面、注射針穿刺時の痛みや薬液により組織が押し広げられるなどの痛みが指摘されています。
・本製品は、局所麻酔剤の皮膚透過性を高めるため、疎水性の局所麻酔剤を高濃度に含み、水分含量の高い外用剤とすることを目的として、リドカイン、プロピトカインを等質量ずつ混合した共融混合物からなる製品で、正常皮膚に対する透過性に優れ、高い局所麻酔効果を発揮する外用クリーム剤です。
■効能・効果:皮膚レーザー照射療法時の疼痛緩和
■用法・用量:
通常、成人には、レーザー照射予定部位に10cm2あたり本剤1gを、密封法(ODT)により60分間塗布する。なお、1回あたりの塗布量は10gまでとし、塗布時間は120分を超えないこと。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
本剤を60分間(最大120分間)ODTにより塗布後、本剤を除去し、直ちにレーザー照射を行う。
■貯法:室温保存(凍結を避け30℃以下に保存)
■使用期限:2年
■包装:5g×5本