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ローム、出力ドライバビリティ調整機能搭載の64MビットSDRAM「MD56V62160M」をサンプル出荷
国内唯一のSDRAM供給メーカーであるラピスセミコンダクタが
業界初!(※)出力ドライバビリティ調整機能搭載の
高信頼性64MビットSDRAMのサンプル出荷開始
〜輻射ノイズ低減とシステムコストダウンの両立を実現〜
<要旨>
ロームグループのラピスセミコンダクタは、高信頼性DRAMシリーズとして、出力ドライバビリティ調整機能搭載の64MビットSDRAM「MD56V62160M」のサンプル出荷を開始しました。車載用途をはじめとする高い信頼性が要求される分野から、民生分野まで、幅広い分野でご使用いただけ、お客様のシステムの品質のさらなる向上、低コスト化の実現をサポートします。なお、本商品は、2012年4月より量産出荷を開始する予定です。
<背景>
DRAMの主流がDDR2/DDR3−SDRAMといった大容量、高速化に移行するなか、中、小容量のSDRAMの供給不安が高くなってきています。ラピスセミコンダクタは、中、小容量のSDRAMをレガシーDRAMとして位置づけ、長期にわたり供給ができる唯一の国内メーカーとして、レガシーDRAMの需要に今後も応えるため、64MビットSDRAM「MD56V62160M」を商品化しました。
<新製品の詳細>
従来、車載機器システムの動作時に発生する輻射ノイズは、800MHzを超える高周波数帯域などへの影響を与えるため、システムの品質向上にとって輻射ノイズの低減が重要な課題となっていました。
今回、ラピスセミコンダクタは、SDRAMの動作時に発生する輻射ノイズの低減、インピーダンスマッチングによるリードデータ出力波形の特性改善のため、リードデータ出力時の電流駆動能力を変更する出力ドライバビリティ調整機能を新規に搭載。モードセットレジスタの設定により出力ドライバビリティを変更、お客様のシステムに応じて電流駆動能力の最適化を実現しました。輻射ノイズ対策部品の削減、ダンピング抵抗部品の削減にも威力を発揮します。また、出力ドライバビリティ調整機能は、電流駆動能力仕様をお客様のご要求に応じて、出荷時からあらかじめ固定仕様でご提供が可能です。
既存のSDRAMコントローラをご使用のままでも、モードレジスタをセットすることなく出力ドライバビリティを調整することができます。
※3月30日 ラピスセミコンダクタ調べ
*参考画像は、添付の関連資料を参照
また、車載機器分野における基板とのはんだ接続性の高い信頼性要求をクリアするため、接続信頼性に優れる銅リードフレームのパッケージを採用しました。従来の42アロイリードフレームと比べ、熱膨張係数が基板の熱膨張係数と近いため、はんだ接続信頼性が大幅に向上し、車メーカー要求の基板実装状態での熱衝撃サイクル基準をクリアしています。はんだメッキのウイスカー不良の発生も同時に抑制します。
ラピスセミコンダクタは、今後も、安心してご使用いただける高信頼性のSDRAMの商品化、長期にわたる安定的な供給を目指し、さらに、128MビットSDRAM、256MビットSDRAM/DDR1、512MビットSDRAM/DDR2の商品化により、レガシーDRAM商品のラインアップの拡充をさらに図っていきます。
*製品画像・特長などは、添付の関連資料を参照
※本文に記載されている会社名、商品名は一般に各社の商標または登録商標です。
<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
お問い合わせURL:http://www.lapis-semi.com/jp/inquiry/index.html